カリント日記
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2005年6月1日(水) リアモニター見積もり中
車にリアモニターをつけようかと思う。
私の車にはオプションのナビゲーションがついている。
こいつは優れもので、音声で指示すると目的地設定だけでなく、テレビや空調までコントロールしてくれる。
「近くのコンビニ」というと近くのコンビニをいくつか表示してくれる。
「暑い」というと空調の温度が一度下がる。
もちろん、後方確認用のカメラもついている。
(同乗した人がバックするときの画面を見て「カラーだ!」とびっくりしていたので、つい数年前は白黒だったのだろう)
ハンズフリーフォンの機能もついているのでケータイを接続すれば、手放しで会話できる。
他に、専用のメールアドレスがあって通信もできるし、インターネットにも接続できるので、車のメンテナンス記録など、パソコンと車の両方で確認ができる。
と、まあ、全部は使い切れないだろうというぐらい盛りだくさんの機能なのだが、走行中にテレビを見ることができない。
安全面からの配慮なのだが、走行中は音声のみが聞こえてくる。
私はそれでもいいが、子供たちが乗っているとき、いい場面なのに車が走り出したり、止まったときはCMだったりと、そのたびに文句をいうのでこっちも気分がよろしくない。
それに、画面を見るための特等席は助手席なので、どうしても前に乗りたがる。
長男長女はそれでいいが、次女はまだ早い。
できれば後部でじっとしていて欲しい。
後部にモニターをつけると、走行中でもそのモニターからは画面が表示される。
そうすれば次女もおとなしく、テレビを見ているだろう。
なんならDVDも再生できるので、家で何度も見ているお気に入りのアニメのDVDを持ち込んでもいい。
とにかく、後ろの席でじっとしていて欲しいのだ。
ということで、見積もりを取っている。
早ければ、来週あたり、モニターをつけてどこかドライブへ行っているかもしれない。
2005年6月2日(木) 誕生日ってどんな日
仕事から家に戻ると、次女が二階の窓から顔を出し、帰ってきたのが私だと気づくと、慌てて出迎えてくれた。
次女が出迎えるのは珍しく、こう言う場合、一刻も早く見せたいものがあるときに決まっている。
新しいおもちゃであったり、かわいい服であったり、おしゃれなサンダルであったり。
その日は一目見てすぐに気が付いた。
頭にたくさんのリボンを「おしゃれ」につけている。
そのうちの一つは幼稚園の先生にハンカチで結んでもらったものだという。
「みてー。かわいいでしょー」
うんまあ、かわいいをとおり過ごして少し個性的ではあるが。
2階へ上がって部屋着に着替えていると、次女が幼稚園で新しい歌と踊りを習ったので見て欲しいと母親にしきりに言っている。
忙しい母親に代わって私が名乗りをあげると「おとうさんはぶっぶー」と手でバッテンを作りながら言う。
私がパソコンに向かって仕事を始めると、私の後ろから一所懸命に練習している声が聞こえる。
「あーん。また間違えたー」を何回か繰り返した後、「ふう。やっとできたー」という声も聞こえた。
おそらく、髪に結わえたリボンから想像すると、かわいいダンスでも習ったのだろうと考えたが、本人が一人で練習しているのに例え親でも覗き見するのはよくないと思い、私は振り返りもせず、また、横にある姿見でこっそり見ることもよしていた。
ようやく母親の手が空いて、待ちくたびれた娘の前に座る。
振り向くとやはり「おとうさんはだめー」というので、仕方無しにパソコンに向かう。
歌声が聞こえてくる。
さっきは気にしていなかったが内容を聞くと、誕生日ってどんな日?、などと言っている。
しばらくすると嫁さんが「すごーい。じょうずー」というので、私もたまらず、横にある姿見越しに次女の姿を見た。
てっきりかわいいダンスをしていると思ったのに、次女がやっていたのは手話だった。
不器用で、まだはっきりと「会話」にはなっていないだろうと、容易に推測できるほどに、頼りない動作ではあるが、それは紛れもない手話だった。
「たんじょうびってどんな日? それはわたしが生まれた日。おとうさん、おかあさん、ありがとう」
そういいながら手話をやっている。
最近の幼稚園では手話を教えているらしいが、先月のコマなし自転車制覇に匹敵するぐらいに娘の成長を感じた出来事だった。
2005年6月3日(金) 勝ったけれど少し複雑
試合開始は夜中の1時過ぎなのでビールはあまり飲まないで時間を潰した。
そして1時半。
気合を入れて試合を見るために冷え冷えのビールを冷蔵庫から持ってきて、テレビの前にドカッと座り、いつものようにキックオフの笛の音を合図に栓を開ける。
さすがにこの時間ともなると、家族は皆寝てしまっているので、今日は静かに観戦だ。
と、思いつつも、ふがいないプレーにやきもきし、ついつい声をあげてしまう。
そして、得点の瞬間。
「よーーーしゃっ!」と声をあげ、拳を突き出し、拍手を送り、試合開始から4本目のチューハイを一気に飲み干す。
その後も勝利のホイッスルを聞くまで、テレビに向かって叱咤激励し続け、気がつけば3時半。
へロヘロになって就寝した。
朝、目が覚めたのは8時過ぎ。
すぐにテレビをつけてニュース番組を探し、勝利の瞬間を振り返る。
テレビの出演者の中にも、ずっと試合を見ていて徹夜した人が何人かいた。
今回の勝利で予選突破は確実になったといえる。
次の北朝鮮戦(6/8)に、勝つか引き分ければ、予選突破なのだ。
もし、負けたとしても、もう一組のバーレーン対イラン戦でバーレーンが負ければ、日本の予選突破となる。
だから次の試合で予選突破が決定しないのは日本が負けて、バーレーンが勝った場合である。
仮にそうなっても、さらにその次の試合の日本対イラン(8/17)で、日本が勝つか引き分ければ、予選突破が決定する。
要するに、残り2試合に連敗しない限り、予選突破は確実なのだ。
でも、少し不満がある。
次の北朝鮮戦はアジア初の無観客試合。
日本代表がW杯出場を決める瞬間、サポーターの誰一人としてそれを生で見ているものがいないのだ。
しかも、すでにその試合で日本が予選突破を決めてしまえば、その次に日本で行われるイラン戦は、相手のイランも予選突破確実となっているだけに、いわゆる「消化試合」になってしまう。
わがままを言わせてもらえれば、やはり予選突破の瞬間を多くのサポーターが味わって欲しい。
その瞬間をグラウンドにいる選手と共感して欲しい。
8/17に日本で開催されるイラン戦で予選突破を決めて欲しいのだ。
かつて、強敵イランを下して、初めて日本がW杯出場を手にした試合、隣席の見ず知らずの人と肩を叩き合って涙を流した、ジョホールバルの歓喜の時のように。
2005年6月4日(土) リアモニター取り付け
車にリアモニターを取り付けた。
リアモニターというのは、早い話が後部座席で見るためのテレビである。
今回取り付けたのは助手席のヘッドレストに取り付けるタイプだ。
リアモニターの取り付け方にはいくつかのタイプがある。
最も高価なのはヘッドレスト(シートの後頭部のところにあるやつ)に埋め込むタイプのもので、いかにも「高級そう」な雰囲気があるが、最低でも10万円以上する。
次が、フリップダウン方式で天井に取り付け、普段は折りたたんでおき、見るときだけパカッと開いてみるタイプのもので、見た目には高級感があるのだが、目線が上になるので、少々首も痛いだろうし、目に優しくないと思う。
で、今回私が取り付けたのは最も安価にできる、ヘッドレスト取り付けタイプ。
しかし、値段の割にはメリットも多い。
モニターの位置はちょうど運転席と助手席の間になるため、どの席に座ってもちゃんと見える。
3列目に座っても大丈夫だ。
ヘッドレスト埋め込みタイプだと、3列目からは見づらいのだ。
ま、本当にお金があれば、さらに2列目のヘッドレストに3列目の座席用にモニターを取り付ければいいのだが。
(さすがに、1台の車に5台のモニターはイヤミな感じもする)
目線も真っ直ぐか、やや下になるので首も疲れない。
手の届くところにあるので操作もしやすい。
取り付けは我が家から車で1時間ほど走ったところにある、専門の工場でやってもらった。
待ち時間はおよそ2時間。
費用はモニター代、工賃など全部で5万5千円也。
自分で取り付けるともう少し安くできるだろうが、時間もあまりないし、仕上げも綺麗じゃないだろう。
まあ、思っていたより安く済んだからとりあえずは満足している。
次のドライブが楽しみだ。
2005年6月5日(日) まとめ買い
二週間に一度ぐらいの割合で近くの大型スーパーまで買い物に出かける。
そして二回に一度の割合で酒を買う。
購入する酒の種類は決まっておらず、焼酎であったり、ウィスキーであったり、その時々の気分や、家の酒の残り具合で決定する。
今日は久しぶりに酒を買うつもりだった。
だんだんと暑くなるこの季節は、ビールを飲む機会が増えるところだが、家に買い置きのビールがあると、ついつい飲んでしまうので、割高になることは解っていてもビールは飲みたい時に飲みたい分だけ購入することにしている。
だから、ビール以外に冷たく飲めるものを買うことにした。
ただ単に冷やして飲むのではなく、やはり炭酸で割りたいので、ジンを買おうと思った。
酒が並んでいるコーナーに行くと、たまたま「ギルビージン」が普段より安い値段で売っていたので、それをカゴに入れた。
辺りを見回すと、ウィスキーが目に入った。
そういえば、今飲んでいる「山崎12年」(嫁さんからの誕生日プレゼント)がそろそろなくなる頃だし、ウィスキーも買おうと思った。
何にしようか。
いつも迷う。
最近はずっと国産のウィスキーを飲んでいた。
「膳」「トリス」「角瓶」・・・。
なので、少し変わったものを飲もうと思って手にしたのが「ジョニーウォーカー黒ラベル」通称「ジョニ黒」。
思っていたより安かったので、これに決めた。
が、しかし、この前の夜、嫁さんと二人で出かけた時に飲んだバーボンの「ジンビーム」も美味しかった。
どちらにしようか迷った。
と、見ているうちに、別のものにも興味を引かれた。
ますます迷ってしまった。
そして最後に出した結論。
「うん。何も一本ずつ買わなくても良い。そういえばいつも、コーナーボードの中には一種類の酒しか入っていないが、たまには豪勢に並べてみよう。よし、全部買う」
そう思い立つと「飲みたい」と思った酒を次から次へとかごに入れた。
「ジョニ黒」「ジンビーム」「バランタイン12年」「ワイルドターキー8年」、それに最初に買った「ギルビージン」。
あ、大好きなウォッカを買っていない。
他のものに比べればダントツで安いが、一番好きな酒「ズブロッカ」を最後にカゴに入れた。
子どもが「好きなだけお菓子を買っていい」といわれたら、きっとこんな気分なんだろうと思いながら。
家に帰ってきて早速、コーナーボードに並べる。
子どもたちが呆れ顔をしている。
さ、この日記を書き上げたら、どれから飲もうか。
2005年6月6日(月) 暑い!
暑い。
今日は暑い。
日中もさることながら、日が暮れてもいっこうに気温がさがらない。
地球温暖化防止が叫ばれるこのご時世、ビルの空調もある時刻を過ぎると止まってしまう。
空調の止まったビルの中で仕事をしていると、じっとしていても汗が出てくる。
仕事にならないので途中でやめてしまった。
あー。
日記に書くことも思い浮かばない。
頭に浮かぶのは「バランタイン」。
テレビの上のボードに並んでいる偉そうなビン。
あーもうだめだ。
ロックグラスに氷を入れてガーッと飲むことにする!
2005年6月7日(火) めまい
眩暈(めまい)がひどい。
出先で電話をしているとき、突然、平衡感覚を失った。
いすに腰掛けていたからよかったものの、歩きながら携帯電話で電話していたなら、ひっくり返っていたかもしれない。
今朝方はとても涼しかったので体を冷やしてしまったのが原因だろうか。
でも、最近は時々、頭がふらつくこともあり、それだけが原因ではないようだ。
少しダイエットを意識しすぎたか、はたまた、お酒を飲み足らないのか。
ちょっと様子を見て、改善しないようなら次の手を考えるとする。
いずれにしても今日は、早く寝よう。
2005年6月8日(水) 涙
あ、hっはhっは「ああは。
なんかおかしいけど。
そんなきもち。
さああ。朝まで飲むぞ。
日本代表ばんざーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!
2005年6月9日(木) 昨日は日記もひどい
昨日の北朝鮮戦を見ながらのビールは最高に美味かった。
ひとしきり飲んで酔っ払った後、「一人で飲んでくる」と家を飛び出し、何処をどういったのか、しばらくして帰ってきた(らしい)。
記憶にない。
朝、目が覚めると敷布団をたたんだまま、それを枕代わりにして、掛け布団をかけて、畳の上に上半身裸で寝転がっていた。
ふと、ケータイを見ると知人からメールが来ていた。
「お、久しぶり」と思って読んでみたけれど、久しぶりに送られてきたメールにしてはなんだか話がおかしい。
「もしかして」と思って、送信メールの履歴を見ると、やっぱり私が先にメールを送っていて、それに返事をくれたのだった。
きっと飲み屋で送信したのだろう。
そういえばなんとなく記憶にある。
家に帰ってからまた飲んだ(らしい)。
バーボンのボトルがテーブルの上においてあった。
お陰で今日はひどい二日酔いで、おまけに酒臭かった(らしい)。
暑くて汗も結構かいていたので、周りの人にはさぞかし不快な思いをさせたに違いない。もう二度と深酒はするものかと猛省している。していない。
ま、しばらくは試合もないので・・・と思っていたら、コンフェデ杯があるじゃないか。うーん。
深酔いしない体質なれるなら、三日ぐらい断食してもいい。うそだ。
2005年6月10日(金) 今日もひどい
日記ということで、とりあえず今日の出来事を。
それにしても、この暑さのせいか、日記を書くのがしんどい。
今日はお得意様と飲んできた。
焼酎のロックは飲まなかった。
記憶はなくなっていないが、嫁さんもパソコンでの仕事があるというので、これで終わり
2005年6月11日(土) カンニング
最近はお笑いブームである。
若手のお笑い芸人が続々と誕生し、中にはCM出演するものや冠番組を持つものまで登場した。
勢いがあるのはいいことだと思う。
ところで、この日付けブームともなったともいえる番組がある。
土曜の夜にやっているその番組は我が家でも人気の番組で、家族揃ってよく見ている。
スタジオに100人程度の観客を招きいれ、舞台に立って芸人が一組ずつ、お笑い芸を披露する。
今の若手芸人の殆どは、この番組をきっかけにブレイクしたといって間違いない。
そんな芸人の中で「キレキャラ」で売り出しているものがいる。
漫才コンビなのでいわゆる「ボケ」と「ツッコミ」がいるわけだが、この「ボケ」が「キレキャラ」なのだ。
観客に向かって「お前たち、笑うな! ここに立って笑われている立場になって考えてみろ!」と叱り飛ばす。
そんな彼らがこの番組に登場して数回目のときの出来事。
だんだんとヒートアップする、怒り芸。
「お前ら、ほんと、俺がゆーとることは全部、冗談やと、おもっとるやろ! わかりました。今日は、ここで『うんこ』します。冗談じゃないことを証明します。本当にします。」そういうと、相方が止めるのも聞かず彼は本当にズボンを下ろしてお尻を出した。
無論、テレビではモザイクが掛かっていたが。
慌てて、スタッフが止めに入った。
その後、その芸人に対する抗議の電話が相次いだという。
「家族揃ってみている時に気分を害した。あの芸人は二度と出すな」
「あの芸人にはガッカリさせられた。もう見たくありません」
次の週の放送で、彼は舞台の上で土下座していた。
「行き過ぎたことをして本当に申し訳ございませんでした」
でも、ちょっとまて。
あの時の放送には「モザイク」が入っていた。
ということは無論、編集されているわけだ。
編集しているということは、カットもできるはずである。
しかし、それは放送された。
それを放送して視聴率を取れると思ったのは、彼ではなくテレビ局じゃないのか?
なのに、彼一人にその責任を押し付けてテレビで謝罪させた。
勘違いして彼を責める視聴者にも呆れるが、その行き過ぎた行為を利用したテレビ局にはあきれてものが言えない。
私は彼の勢いが好きだ。
少々無鉄砲であるが、あの勢いは気持ちがいい。
彼の相方は今、病気で長期入院をしている。
その相方の分まで今日も彼はテレビで「キレキャラ」を演じて怒り芸を披露していた。
栄枯盛衰の激しいこの世界にあって、来年もきっと彼の芸はテレビで見ることができる、と私は確信している。
2005年6月12日(日) PQ
さて問題。
「サトル君の寝室は、ベッドから電気のスイッチまで3メートル離れています。
サトル君が電気のスイッチを切った後、部屋が暗くなる前にベッドに入るにはどうすればいいでしょう?」
続けてもう一問。
「高校へ通うシンディは、1時間目の授業が終わった後、次の授業で使用する大切なものを忘れていることに気がつきました。次の授業までの休み時間は10分。シンディの自宅まではどんなに急いでも片道7分。しかし、シンディが忘れ物を取りに帰って戻ってきても、次の授業はまだ始まっていませんでした。何故でしょう?」
最近はクイズ番組が多くなってきているが、以前のように「知識」「知っていること」を問うものではなく「発想力」や「解決力」を問うものが多くなっている。
私は、知識はもちろん大切だが、発想力や解決力のほうがもっと大切だと思っている。
知識はそれだけたくさんの情報に触れればそれだけ蓄えられる。
しかし、発想力などは鍛えなければ身につくものではない。
だから、上記のような問題を出す番組も親子で見ている。
子どもが解けた時は大いに感心し、解けなかった時は、問題への取り組み方などをアドバイスする。
まあ、それでもやはり、基本的な能力は必要のようで、長男の吸収力は目を見張るものがあり、父親としての立場も危うくなりそうだが、長女は人並みなので、もうしばらくは父の威厳も保っていられそうだと、変に安心したりする。
あ。そうそう。
問題の答え。
最初の問題の答えは「まだ外が明るいうち(暗くなる前)に電気を消し、ベッドに入る」。
次の問題の答えは「シンディが次の授業の先生だから」。
この答えを聞いて「これは問題が悪い」と思うような人がいたら、悪いのはきっと問題の方じゃなくて、それはあなたの・・・。
2005年6月13日(月) 深刻な問題
久しぶりに訪れた眺めのいい行きつけの店は、行くたびに話をしていた知り合いの女の子もおらず、若いお兄ちゃんが二人で店番をしていた。
頼んだビールを運んできたのが女の子だったならば、例えその子が初見の子でも、面白いことの一つも言って、ちょっとは気を引こうと、いやらしい中年のパワーを発揮するところだが、これまたそれで接客の仕事をしているつもりかと、一喝してやりたくなるような愛想のない兄ちゃん相手では、「ビールになります」「はい」で会話も終わる。
一人で飲むには耐えられない状況ではあったが、幸い、いつもの飲兵衛も一緒だったので多少救われた。
しかし、同じスケベ中年が願うことは同じ。
一刻も早く女の子を。
そして、そこのキミ!
カムバック!
2005年6月14日(火) プルプル
もうそうなってもおかしくない年齢だからと周りに言われても、ああ、そうだなと納得することもできず、毎日毎日、現実を直視しつつもこれが夢であったらと、恨めしそうに指でつまんでいるのは腹の贅肉。
ここ一年の成長にビックリするのは子どものことだけだと思っていたのに、私のへその周りにある肉の成長振りも、目を見開く、というか目もぱちくりしてしまうほどに、凄まじい。
やればできる子、じゃないが、走ればやせるのは知っていて、去年の運動会の前も少しは軽くしようと、一週間、夜に近所をランニングしたら、食事制限もしないで2キロ以上簡単に落ちた実績もあり、この季節なら暑さも手伝って、相当に落とせるのはわかる。
でも問題なのはそれを持続するのが難しいことと、下手なやり方をすると、リバウンドが激しいということ。
大体、いつも仕事が終わって、おなかもペコペコの状態で家に帰ってくると真っ先に食事をし、シャワーを浴びたり、子どもの相手になっていたりと、やることをやるともう走る時間がない。
そんなことでは長続きしないのは目に見えている。
そこでまず、基礎代謝量を上げることにした。
そのためにはアミノ酸の摂取量を増やすことと、遅筋(赤筋)を増やすことだ。
とりあえず、足を上げ、腹筋状態のまま、日記を書いてみた。
今、私はプルプルしている。
2005年6月15日(水) 大敵
体重計の数字を見るのが怖いと思ったことはこれまで一度もなかったが、今日はわずかに願う心で、足元に目をやり、数字を見て仰天した。
しかも、シャワーを浴びた直後の下着姿での数字であったからなおさらだ。
増えているということはなんとなく実感できていた。
階段を勢い良く駆け上がると、わき腹に皮膚の引きつりを感じる。
これはわき腹についた醜い贅肉が上下に揺れることによって皮膚が引っ張られるからだ。
決してまだ肥満ではないし、むしろ痩せているほうだと思う。
しかし、私にとって肥満は決して許されないことなのだ。
なにも姿かたちなどの「見かけ」を気にしているわけではない。
肥満は心の緩みによって生まれるものであり、なおかつ、その肥満を放置し、その状態に甘んじることは、怠惰以外の何ものでもない。
そもそも、肥満になるのは人間と、バカな飼い主に努力することもなく餌をもらい続けたペットと、喰われるために存在する家畜だけだ。
私は肥満が嫌いだ。
肥満であることに甘んじることはもっと嫌いだ。
今はまだそうでなくても、このままの生活を続けると私は自分を許せなくなる。
そうなる前に手を打つことにした。
そのために、これからはこの日記に体重を記し、自分を律したいと思う。
本日の体重 65.5s。
2005年6月16日(木) ノーネクタイ
最近はノーネクタイのオフィスが増えた。
私のお得意さんのオフィスでも「クールビズに協賛」ということでノーネクタイになったようだ。
私は基本的にネクタイが、というより、きっちりした服装というのが嫌いだ。
暑いのに我慢してスーツの上着を着て会議に出席し、汗を吹きながら話をする人がいるが、見ているこっちまで暑くなる。
スーツ姿でびしっと決めていても、お客さんの話しに「うん。うん」とまるで友達と話をしているかのような返事をする、礼儀知らずな人もいる。
格好だけ一人前で仕事のできない人もいる。
私がスーツの上着を着てお客さんの所に行くのは最初の3回ぐらいまでで、後は殆ど上着を着ない。
お客さんの所でも作業中はネクタイをはずすことも多し、深夜の作業で、相手が気心知れた担当者だけなら私服で行くこともある。
私はだらしないのではない。
あくまで「暑苦しくない格好」なだけだ。
スーツの上着を着ていないときでも、話し声は明るく、はっきりと、そして笑顔で、時には親身になって、誠意を持って会話する。
そして仕事も、効率よくこなせる。
それに、お客さんが笑いながら気軽に声をかけてくるのは、私のそういう気取ってない姿に、なんだか親しみを感じてくれているんじゃないかと思う。
本日の体重 64.5kg。
2005年6月17日(金) ヘアスタイル
家族が寝静まって、深夜のお笑い番組を見ながら、ロックを飲み、そして鏡を見ながら気がついた。
髪の毛が長い。
私はこまめにカットをする方ではない。
どちらかといえば、ほったらかしで、長くなったら短く切り、短く切りすぎては5秒だけ後悔する。
それの繰り返しで20年以上経過した。
で、最近(といっても数年前)気がついたのは、カットをすると雰囲気が一変するということ。
美容院(一応)で案内されて鏡の前に座る。
「今日はどのようになさいますか?」
「前髪をここまで切って、横もそれに合わせて。あ、耳は完全に出して、後もそれにあわせてもらえれば。あと、適当にすいてください。」
そういって20分ほど経過すると決まって店員はこういう。
「お客さん、雰囲気が変わりますねー」
そういわれるのも少し快感で、そのため少しほったらかしというのも事実である。
でも、いい加減、鬱陶しくなってきた。
明日、切りに行こう。
本日の体重 64.4kg。
2005年6月18日(土) 夏Version
8時半起床。いつもの休日より少し遅い目覚め。とりあえずテレビをつける。目覚めにアミノ酸飲料をガバガバ飲む。
9時半になって朝食。ダイエット中なのでバタートーストは食べない。低脂肪のフルーツヨーグルト。すぐに動くのならこれでは足りないが、引き続きテレビを見るだけなのでこれでよし。
11時半。近所のスーパーまで昼食の買い物。無論、脂っこいものは避ける。で、決めたのがベトナムのフォー。まあ、米で出来たうどんのようなもの。味は鶏ガラスープ。もちろん具を入れないと、美味しくないし、栄養も足らない。選んだ具材は鶏肉のささみともやし。後は、大豆飲料。豆乳とは違って大豆をそのままを飲み物にしたもの。水を鍋に沸かしながらもやしを入れる。その間に鶏肉のささみをひとくちサイズに切り、沸騰したら麺とささみを投入。最後にネギとスープと生卵を入れて少し煮る。仕上げに黒コショウを多めに入れて辛口に仕上げる。
うまい。スープもうまい。でも、油が少し浮いているのでスープは飲み干さない。おなかもふくれて、仕上げに大豆飲料を飲む。きなこを飲んでいる気分だ。あまり美味しいものではない。
次は映画を見る。あ、髪の毛、切りに行かないと。そう思いながらも映画を見始めたので終わってから行くことにする。面白い映画はあっという間に終わる。
よし、ちょっとだけ運動しよう。そう思って1階の廊下で30分ほど有酸素運動をする。汗をかいたのでシャワーを浴びてクールダウンする。体重計に乗ると、予想以上に体重が減ってしまったので、これはまずいと思い、アミノ酸飲料で水分補給。汗で水分が抜けて一時的に減っただけなので、そのままにしていると倒れてしまうからだ。
運動して気分も爽快になったところで行きつけの美容院へ。んでもってこれぐらいに切った。(背景は我が家)

本日の体重 64.0kg。
2005年6月19日(日) 渡る風
今日もすがすがしい気分で目が覚めた。
おそらく一年のうちで、今が一番、目覚めの気分が良い季節だじゃないだろうか。
もうすっかり明るくなっている外の空気を入れようと、窓を開けるととても心地よい風が流れ込み、リビングを通り抜け、キッチンの窓から外へ抜けてゆく。
その風の流れに誘われて私もキッチンの窓の方へ歩み寄る。
我が家のキッチンは2階にり、その窓の下の通りは駅へ続く道になっていて、平日なら通勤や通学の人が行き交う。
でも、休日はあまり人も通らない。
たまに通り過ぎる人は、休日に何処かへ遊びに行く親子連れであったり、楽しくて仕方なさそうな恋人同士だったりと、やはりいつもと違う。
玄関先の鉢植えを見て「綺麗に咲いている」などと話をしながら過ぎ行く人には、追いかけていって「宜しければどうぞ」と花の一株を差し上げたい気分にもなる。
ゆっくりしたい朝も子供たちが置き始めるとにわかに騒がしくなる。
そうやって一人の朝はあっという間に終わった。
昼下がりに散歩に出た。
当てもなくぶらぶら歩いていると久しぶりに近所の神社にたどり着いた。
夏には夜店の並ぶこともあり、そこそこの大きさではあるが、私が訪れたときには誰もいなかった。
なんとなく神妙な気持ちで鳥居をくぐる。
境内を渡る風がとても爽やかだ。
そのまま私はどんどん奥へ進み、絵馬のかけてあるところに立ち止まった。
絵馬にはさまざまな思いがつづられていたが、ほとんどの願いは「家族」とりわけ「子供」の健康を願うものであった。
梅雨を感じさせない清清しい風に揺れる、絵馬のカランカランという乾いた音は、そこに願いを書いた家族の、楽しそうな笑い声に聞こえた。

本日の体重 63.8kg。
2005年6月20日(月) 税務署からのお知らせ
税務署からまた何か封書が送られてきた。
中味をみると「消費税についてのお知らせです!」などと書いてある。
あちゃー。やっぱりきたか。
予期していたとはいえ、いざ申告するとなるとしり込みしてしまう。
汗水流して稼いだ金を税金として徴収されるのだから無理もない。
近年の法改正によって平成16年から売上が1000万円を越える事業主は消費税を収めなければならないことになった。
以前までは3000万円未満は非課税だったのに、1000万円まで引き下げられたのだ。
平成16年の売上が1000万円以上と聞いて「カリント!偉く稼いでるじゃないか!」と仰るなかれ。
これまた法改正によって、支払い月を前倒しにされたためなのだ。
つまり平成17年に入ってくるはずだった支払いが、前倒しにされて平成16年中に支払われてしまったため、平成16年だけ数か月分、売上が多いのだ。
そして平成16年の売上が1000万円を越えると、平成18年の売上に対して消費税が課税されるのだ。
で、申告書を提出しろ、と封書が送られてきたのだった。
中には返信用封筒といくつかの書類が入っており、その書類の中には明らかにこちらが記入すべきものもあった。
その記入するべき書類のタイトルを見ると、「課税事業者に該当するかのチェック表」と「簡易課税制度届出書」があった。
しかも二部ずつ。
消費税納税者に対して送ってくる書類なのに、その中に「課税事業者に該当するかのチェック表」があるのもおかしな話だと思ったが、ま、確認という意味だろうととらえた。
そう思いながら、手引書を読んでいると「『チェック表』と『消費税課税事業者申告書』を出してください」と書いてある。
さらに読み進めると「課税対象者でない人もチェック表は提出してください」とある。
ということは、これは課税対象者だけでなく、事業者全員に送付しているということではないか。
税金の無駄遣いだぞ。
などとわめきながら、あれ?っと首をかしげた。
どこを探しても「消費税課税事業者申告書」というのが見当たらないのだ。
「簡易課税制度届出書」のことかと思っていろいろ読み返しても、別物である事は明らかだった。
仕方がないので、税務署に電話して聞いてみた。
「もしもし。消費税課税事業者のお知らせについて聞きたいんですが」
「あーはいはい」
えらく愛想のいい、年配の男性だ。
「提出書類として『消費税課税事業者申告書』と書いてあるんですが、それが見当たらなくて・・」
「あーそれねー。実はですねー。うちの担当者が間違えて送ってしまったんですよー。」
「ま、間違いですか?」
「ええ、ええ。該当事業者の方でなければもう、無視してくださって結構です」
なんてことだ。
全員に配ることも税金無駄遣いだと思っていたのにそれどころか中味が間違いで、挙句の果て無視をしてもいいだなんて。
「いえ。該当するんです」
「ああ、そうですか。では、申告書を出してください」
「その、申告書が同封されていないんですが」
「ああ、そうでしたそうでした。では、自宅にお送りしますので住所と・・・」
なんといい加減な。
納税した税金がこんな無駄に使われているとは。
まあ、それを言い出したら枚挙に暇がないが、消費税はきっちり納めてやるから、きっちり使って欲しいもんだ。
本日の体重 64.0kg。
2005年6月21日(火) 「最も力を入れているのがここです」でヒットします
いつの間にかこのカリントホームページのサイトがGoogleやYAHOOの検索で見つけられるようになっていた。
「しょっちゅう自分のサイトをGoogleで検索してるからじゃないか」と、知人に言われたが、残念ながらそんな単純な仕組みでGoogleでヒットするようになるわけではない。
Googleは強力な検索サイトであり、検索サイトの上位に表示されるのは、訪問回数にも影響する。
だから、自分で検索して上位に表示されるようになるくらいなら、ネットで商売している人はひっきりなしに、アクセスして確実に自分のサイトを登録するだろう。
Googleはロボットを使用してウェブを巡回し、Googleに登録するサイトのインデックスを更新している。自動的に行われるため、インデックスにサイトを申請する必要はない。
また、申請したからといって必ずインデックスに登録されるということもない。
ただ、インデックスに確実に登録されるようにするには、関連する他のサイトからのリンクを増やすことがひとつの方法のようだ。
ハイパーリンクをたどってページからページへ移動するため、リンクの数が多いほど、サイトを見つける可能性が高くなるためらしい。
そこで私も、誰かがこのサイトへのリンクを張っているのではないかと思っていろいろ調べてみた。
すると私のサイトへリンクを張っているサイトがあった。
そこを見てみるとどうやら管理人はかなり若いようだ。
掲示板などを見ると中学生が書き込んでいるようにも思う。
家に帰って嫁さんと話をしていると長男が横から一言。
「ああ、それ、○○や。」
という。
同じ町内の中学生だった。
「毎日見てるって」
日記には迂闊なことを書けなくなった。
本日の体重 63.5kg。
2005年6月22日(水) コンフェデレーションズカップ
「ワールドカップ」の名を冠した競技はいくつもある。
「ワールドカップバレー」「ワールドカップラグー」。
しかし、単に「ワールドカップ」といった場合、それはサッカーのワールドカップを示すものである事は世界中の10億人が認めているだろう。
なにより、一つの競技に、これだけの国が参加して王者を決めるスポーツなど他にはない。
そのワールドカップに匹敵するほどの強豪が集うのが、今、ドイツで開催されているコンフェデレーションズカップである。
FIFA(国際サッカー連盟)が世界を6つの地域に分けた。
アジア、アフリカ、ヨーロッパ、北中米、南米、オセアニア。
そして、それぞれの地域に属する国の代表が、2004年に自分の地域ナンバーワンを目指してトーナメント形式で戦った。
日本がアジアカップのチャンピオンになったことはまだ記憶に新しい。
同様に、アフリカではチュニジアが、ヨーロッパでは並み居る強豪を撃破してダークホースのギリシャが、北中米では予想通りメキシコが、オセアニアはオーストラリアが、そして南米ではブラジルと双璧をなすアルゼンチンが、それぞれの地域のチャンピオンとして名乗りをあげた。
さらに、次期ワールドカップ開催国であるドイツ、そして前回ワールドカップ(日韓共催)優勝国であるブラジル、この2カ国を加え、合計8カ国で各地域のナンバーワンを決めようというのが、このコンフェデレーションズカップなのである。
参加国数や規模、そして来年にワールドカップを控えているこの時期を考えると、コンフェデレーションズカップが「プレワールドカップ」と呼ばれるのもうなづける。
成長した日本が、強豪相手にどこまで戦えるのか。
睡眠不足の代償を払ってでも見る価値はある。
本日の体重 63.7kg。
2005年6月23日(木) ページの更新
Webにサイトを公開している以上、不特定多数の人に見られるのは当然のことであり、それを覚悟していたとはいえ、このサイトはかなり私的で狭い範囲を話題にしているので、「こんな内容でいいんだろうか」と自問自答する。
ブログというものが流行始めた同時期にこのサイトもオープンしたが、恥ずかしいことにブログという言葉の意味を知らなかった私は、自分のやっているのは日記であって、ブログとか言うものとは違う、などと言っていた。
考えてみれば、今時のブログのように、それを読んだ人がその内容に対して意見を書き込めるわけでもなく、それこそ一方的にこちらの気持ちを「何も言わずに黙って読め」的なこの日記は、かなり横柄な感じもあり、だからこそ余計に不特定の人に読んでもらうには気が引けるのである。
とは言え、今日もまた「日記を読んでます」という話を聞き、うれしはずかしな気分でこれを書いている。
ところで、読んでいる人の環境によっては「あれ?日記が更新されていない」と言うことがあるかもしれない。
「キャッシュ」している場合には以前と同じページが表示され、必ずしも最新の状態が表示されるとは限らないのだ。
「キャッシュ」というのは簡単に言えば「もう一度使うかもし得ないものを一時的に保管する場所」のことである。
読みかけの本を本棚にしまわず、テーブルの上においておくのと同じだ。
Webサイトに対しても同じことが行われる。
一度表示されたページは一定期間、一時的に保存された場所から取り出される。
そうすると本来のサイトのページが更新されても、一定期間はその保存された場所から取り出されるため、更新されたページが表示できない。
そういう時は「F5」キーを押して欲しい。
F5を押すと表示中のページを最新の情報に更新できる。
と、ここで書いても、このページを表示できない人には結局、伝わらないし、今このページを読んでいる人は、もうその術を知っているわけだから、意味もないのだが。
本日の体重 63.4kg。
2005年6月24日(金) Happy Birthday!
嫁さんと出会ったのは高校一年生のとき。
その年の秋から付き合い始め、翌春の私の誕生日に初めてもらったプレゼントは、注射器の形をした紫色のシャープペンシルだったか。
後になって嫁さんは「どうしてあんなものをプレゼントしたのかわからない」と何度となく照れ笑いしていた。
それに対して私が始めて嫁さんに贈ったプレゼントは一体なんだったか、全く覚えていないが、それから回を重ね、金もなく何度かプレゼントできない時もあったが、今日は20数回目の誕生日プレゼントを渡す日だ。
仕事を早めに切り上げ、近くのデパートで物色をする。
数年前から毎年、服をプレゼントしているので、今年もそうすることにしていた。
でも、デパートというやつは女性物の服を売っているところは、そのフロア一体が女性専用の売り場になっていて、男としてははそのフロアを歩くことさえ遠慮したくなる。
歩いている人はみな女性。
店員などは、露出が激しかったり、体の線を際立たせたりと、格好よく言えば「目のやり場に困る」、本心を言えば「見たいけど、じっと見たらスケベと思われる」、そういう服装をしている。
そんな場所を、男一人で歩くのはそれが何度目であっても恥ずかしい。
1時間近く物色し、ようやく一つの服を見つけた。
嫁さんは普段、デニムを愛用することが多いのでそれにあう、黄色いシャツ(?)だ。
夏らしく涼しげなデザインで、本当ならもう少し若い女性が着るのだろうが、嫁さんはなかなかの行動派なので、これぐらいは着こなしてくれるだろうと、そういう期待もあってそれに決めた。
ようやく決まって、プレゼント用に小さなリボンをつけてもらい店を出る。
少しほっとした気持ちで家路につく。
そして駅への通り道にあった花屋で少しばかりの花を買い、家の近くのコンビニでスパークリングワインを買った。
また来年、笑って誕生日を迎えられるように。
乾杯。
2005年6月25日(土) 勉強と旅行と
夕方から酒を飲んでうとうとしていたら、嫁さんと長男の話し合う声で目が覚めた。
「これはやっておいたほうがいいのと違うかなー」」
「でも、あんまり面白そうじゃないしなあ」
どうやら学校での学習科目の選択をしているようだった。
長男が通っている公立高校は「総合学科」と呼ばれているもので、大学と同じように自分で学ぶ科目を、目標や将来にあわせて選択できるのだ。
それを決めていたらしい。
いつもなら嫁さんが必ず私に相談するはずなのだが、まあ、それほど悩む内容でもなかったのだろうか、時折、長男を叱咤しているようであったが、仲良さそうに話をしていた。
「あー。夏期講習もあるー」
と長男がぼやく。
来年のことかと思っていたら、一年生の夏休みからあるようだ。
日程表を見ると、7月25日から8月5日までの2週間、毎日2〜3時間の講習があって、長男もそれを受講するらしい。
おまけに夏休みも8月21日までしかなく、22日はいきなりテストがあるそうだ。
そういえば、中間テストや期末テストの後の試験休みもなく、通常通り授業がある。
平日の授業時間も曜日によっては7時間目まであり、進学組用に8時間目も用意されている。
うーん。
ちょーっと勉強しすぎじゃないか?
そう思っていると嫁さんが言った。
「そうそう。修学旅行の行き先が決まりました。オーストラリアです」
はあ?
が、外国?
府立高校なのに?
私が通っていた府立高校の修学旅行の行き先は長野県。
中学校の時と一緒。しかも同じホテル。
私の友人など部屋まで同じだった。
それに引き換え、オーストラリアとは。
「も、もしかしてパスポート・・いるよなあ」と長男に言う。
「そう。パスポートいるよん」と、長男はニンマリと笑顔で応える。
なんだかんだと、楽しそうな15歳の長男である。
本日の体重 63.5kg。
2005年6月26日(日) 桃
出先から戻り、居間に入るとほんのり甘い香りがした。
甘い香りの主は桃だった。
テーブルの上に白い箱があり、大きさから考えると20個近く入っているように思えた。留守番をしていた長男にこれはどうしたんだと尋ねると、ゲームをしている画面から目を離さずに、宅配便で届いたと返事した。
嫁さんが近所に配るか、お世話になった人に送るか、どちらにせよ我が家で食べるには少し上品な感じがしたので、お母さんに許可をもらうまで食べるなよ、と長男に釘を刺した。
嫁さんが家に戻ってくる直前、私は再び外出し、夕方になって家に戻ってきた時は、嫁さんも夕飯の支度で忙しく、桃の話はそれっきりとなった。
食事も終わり、子供も眠りにつくころになって思い出したように嫁さんが、あ、そうそう、この桃、といって話し始めた。
この桃は、嫁さんが注文したものではなく、誰かからの贈答でもない。
届け先は間違いなく嫁さんであるが、差出人は佐賀県在住であり、知人でもない。
箱には「JA佐城 佐賀の桃」と書いてあって、嫁さんはネットで購入したことを思い出した。
といっても購入したのは一年前のことであり、そのときに注文した桃はちゃんと届いていた。
そのときのことを思い出して嫁さんはつい先日もそのサイトを見ていたらしい。
注文しようかどうしようか考えた挙句、注文しなかったそうだ。
ところが、桃は届いてしまった。
嫁さんはてっきり間違って注文をしてしまったのものと思い、支払方法などについて早速相手側にメールを送ったらしい。
すると意外な返事が。
「これは、お詫びです」と。
というのも、去年、届いた桃は収穫が遅れ、完熟状態で発送したため、所々傷んでいたのだ。
味は申し分ないが、贈り物にしようとしていたので、見た目が悪いと都合が悪い。
そこでそれをメールで伝えたところ、相手側は、代金は結構です、といって代金を受け取らなかった。
にもかかわらず、去年はいいものをお送りできなくて申し訳ありませんでした、これはお詫びです、といって今年になってそれはそれは見事な桃を送ってきてくれたのだ。
嫁さんも、それでは申し訳なさ過ぎるというので、何度かお金を払う話を繰り返したそうだが、それでも相手は受け取ろうとせず、それでは今回は遠慮なくちょうだいします、と言うことになったのだ。
うーん。
やられた。
損して得を獲るとはまさにこのこと。
これで間違いなく、来年もここで美味しい桃を買うだろう。
本日の体重 63.5kg。
2005年6月27日(月) 献血
今日は献血をした。
400mlだったので3ヶ月ぶりか。
ここ数年は良く献血をする。
それには理由がある。
初めて献血をしたのは、大学生の頃だった。
大阪駅前のビルで中古本のフェアをやっており、法律の専門書を買うにも金のない私は、友人と二人でそこまで出かけた。
それぞれにお目当ての本を探し出したが、かなり歩き回っていたため、喉が渇いてしまった。
自販機でジュースを買おうとすると、友人が一言、「このビルの地下に行けばタダでジュースが飲める」というのだ。
その友人はとても始末しいで、節約家だった。
だからそういうことにかけては私の数倍も長けていた。
おかしな話だと思いながらもついていくと、「献血ルーム」というのが目に入った。
「ここで献血をすれば、ゆっくり本も読めるし、ジュースも飲める」そういわれて、少し怖い気がしながらも、社会の役に立つことなど無縁の生活を送っていた私が、偽善ぶって献血することにした。
友人と並んでイスに座り、採血を開始した。
とても長く感じた採血を終え、別室でゆったりとソファーに座り、お目当てのジュースを飲むことにした。
「思っていたより針が痛い」という初心者の感想を述べる私に比べ、彼の献血手帳にはたくさんの印鑑が押してあり、余裕を感じた。
「大阪でジュースが飲みたくなったらここへ来るのが一番」
「ああ。また来よう」
そういってすっかり喉を潤し、笑ってそこを後にした。
しかし、結局、彼はそこへ二度と行けなくなってしまった。
私にとって献血は彼との思い出に触れるときでもあるのだ。
毎日毎日彼を思い出すわけではない。
忘れていたことに気がつくときもある。
だから、せめて思いだせる機会があれば、彼のことをしっかりと思い出したいのだ。
本日の体重 62.7kg。(献血したから?)
2005年6月28日(火) 今のところ順調
ダイエットを意識して二週間近くになる。
でも、無理な食事制限はしていない。
むしろ、空腹の状態を継続すると体が飢餓状態になり、次に食事をした時に過剰に栄養を蓄積してしまうので、飢餓は禁物だ。
だから、一回の食事の量は程ほど(腹七分目ぐらい)にして回数を増やす。
朝、起床するとすぐにアルカリ飲料を飲み、水分補給する。
仕事に出かける前にヨーグルトやゆで卵を食べる。
コンビニで補助食品のゼリーを買い、空腹を感じたらそれを飲む。
お昼は栄養バランスとカロリーを気にしてメニューを選択する。
お陰で昼食代は以前に比べて1.5倍ぐらいかかる。
基礎代謝量を減らしては元も子もないので、昼食はしっかり食べる。
それでも夕方、おなかが空くので、軽い食事をする。
自宅に帰ってきてからの夕食は、少し量を抑える。
ただし、トレーニングが終わったら、ヨーグルトなどで補給する。
これらの食事の間に、アミノ酸飲料による水分補給を行う。
大体これの繰り返しだが、今日の昼食は少し炭水化物を多く取りすぎた。
この多くとりすぎた炭水化物は有酸素運動をするためのエネルギー源として消費することにした。
有酸素運動は脂肪燃焼のためのものだが、いきなり脂肪が消費されるわけではなく、最初は炭水化物が消費される。
炭水化物欠乏の状態で有酸素運動をするとめまいなどを起こすこともある。
よっぽどのアスリートときっちりと管理してくれるトレーナーがいれば別だが、炭水化物を遮断してしまうのは良くない。
摂取した分を消費すればいいのだ。
そこで、仕事先から帰宅する時は自宅の手間の駅から歩くことにした。
ただ、空腹で運動してはいけない。
歩き始める30分前にゼリーを飲んだ。
有酸素運動は30分以上継続しなければいけないので、歩く時間も30分以上必要だった。
だから、4つ手前の駅で降りて歩くことにした。
元気よく、背筋を伸ばし、大股で歩く。
そして歩くこと45分。
自宅に着いた時は汗まみれ。
そのままシャワーに直行した。
夕食は牛肉と鶏肉。あとは野菜少々。
2時間後に軽くトレーニングをし再びシャワーで汗を流した。
今のところ、とても順調だ。
本日の体重 62.5kg。 体脂肪率も以前に比べて平均で3〜4%ダウン。
2005年6月29日(水) まっすぐ帰れない
今日は久しぶりにカラオケに行った。
カラオケに行く事はまったく予定していなかったのだが、焼き鳥屋で飲んだ後、このまま帰ってしまうのはもったいないような気がして、半ば強引に一緒に飲んでいたメンバーをカラオケに連れて行った。
魅惑の歌声を聞かせてやろうと思ったが、酒を飲んでいるとやっぱり声が出せない。
音程も不安定になるし、リズムにもうまく乗れない。
それでもなんだかんだと一時間ほど気持ちよく歌った。
最近は酒に弱くなったのかと思っていたが、それは気の置けない連中と飲むときに限っているようだ。
仕事柄、接待で飲むことが多いが、終電まで飲んでいても、記憶もなくならなければ、降りる駅を間違うような事もない。
昨日は気の置けない連中と飲んだので、ところどころ記憶が薄れている。
帰りの電車も途中の駅で降りてしまった。
電車を降り、改札へ向かう途中、一つ手前の駅で降りてしまった事に気が付いた。
この駅と、自宅の最寄駅は、ホームの構造がよく似ているので、酔っていなくても間違いやすいのだ。
改札を出てとぼとぼと歩き始め、もうそろそろ自宅に着いてもいいのになあー、などと考えてふと前を見ると、200メートル先に駅が見えた。
ようやく、駅の近くまできたのかと思ったが、よく見るとなんとそこは、さっき私が降りた駅だった。
どこをどう歩いていたのか、まったく覚えていないが、おそらく正反対に向かって歩き始め、途中で気が付いて引き返したのだろう。
歩きながら自宅に何度も電話をしたようだ。
心配をかけてしまった。
反省しています・・。
と、いいつつ、来週また飲みにいくけど。
本日の体重 62.1kg(推定 朝起きて測ったら61.8kgだった)
2005年6月30日(木) マジック
相変わらずマジックが流行っている。
今日もいくつかのテレビで放送していた。
しかし我が家はどうも、マジックを純粋に楽しむことが出来ないようだ。
どういう仕掛けになっているのか、タネは何処にあるのか、幼稚園児の次女でさえ、それを見抜こうと一所懸命になるのだ。
無論、幼稚園児が見抜けるはずもないが、「どうなっているのか」を考えて、「こうなってるんじゃないの?」と私に問いかけ、その推理が当たってるかどうかを確認し、答えを教えてやると満足する。
その原因は私にある。
私がいつもそういう姿勢で見ているからだ。
小学生の時からそうだった。
小さい頃からマジックが好きで、その手の本を買ったり、テレビ放送も夢中になってみていた。
自分でやって人を驚かせることもあった。
人がビックリするのが面白くて、テレビでやっているのを真似ようと、そのころからタネを見破るのに必死になった。
でも、だんだんとタネがわかってもまねが出来ないマジックが増えた。
数年前は「強力な磁石」「特殊な薬品」「最新技術の繊維」などを使えば出来るものが多かったが、それはなかなか入手することが出来なかった。(今はおもちゃ屋で売っているが。)
最近は、そういうものを使わず、純粋に手先だけでマジックをすることが多い。
タネがわかっていても、あの指の動きは真似ができない。
特にカードマジックは凄い。
いつかマスターして、みなに披露したいものだ。
ただその頃にはおもちゃ屋に売っているかもしれない。