カリント日記

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2008年7月1日(火) 体がだるい

仕事をすると体がだるい。

朝仕事に出かけるときはそうでもないのだが、午前中もなかなかエンジンがかからない。

朝食も必ず食べているし、寝不足なわけでもない。
なんだかやる気がないと言うのか、脱力感を感じる。
昼食後もなんだか元気がなく、歩くときも少々うつむき加減だ。
ため息が多く、階段を上る回数も減った。

本格的な夏を前に、早くも夏バテだろうか。

2008年7月2日(水) スキージャンプ

仕事を早く終えた日は、WiiFitで適度に運動をする。
そろそろ暑くなってきたので、激しい運動はしない。

負けず嫌いなので、ゲームの記録で勝とうと練習をする。

最近やっているのスキーのジャンプだ。
2回のジャンプの合計飛距離で記録を争う、
で、今日、遂に長女を突き放す記録が生まれた。

記録は386メートル。

しばらくは抜かれずに済むだろう。

2008年7月3日(木) 学校協議会

小学校や中学校では「地域教育協議会」と言うのがあったが、高校では「学校協議会」と言うのがある。

大学教授や中学校の校長など地域の有識者が集まって、この学校の状況を把握し、今後の方針など検討して、いかによくしていくか、と言うことについて話し合いをするのだ。

校長が現状の説明をする。
予算の使い道だとか、生徒の進学状況だとか。

なんだか会社の経営について株主に説明しているような感じがする。

考えてみれば、公立とはいえ、頭のいい生徒を集めて、よりよい学校へ進学させることができれば、学校の評判もよくなり、自治体の扱いも変わってくるのだから、「経営」という色合いがあるのも当たりまえのことだ。

普段の会議なら、PTA会長の私が最もたくさんの発言をするのだが、その場で学校を代表して話をするわけでもなく、とりあえず列席していると言う感じだった。

それでも、高校の「経営」を垣間見たような感じがして、楽しかった。

2008年7月4日(金) 感じ悪い、と

「赤い放浪、感じ悪い」とコメントがあった。

知人のブログがまったく更新されず、毎日のようにコメントしていた常連さんの書き込みもまったくなくなり、寂しい限りだった掲示板に、私が辛口のコメントを掲載したとき、同じ掲示板に「通りすがり」が書き込んだものだ。
ついでに「何様?」とも書いてあった。

他人の掲示板なので、私からの返信は記載しなかったが、書くとしたなら「で?」と返事を書いただろう。

確かに私のコメントは、酷評であり、上から目線の言葉であり、上品とはいえない言葉だった。

しかし、私がその掲示板にコメントを寄せたのは、そのブログの主(あるじ)に対してコメントを載せたのであって、独り言をしゃべっているわけではないし、他の誰かの誹謗をしたわけでもない。

そのブログに対して、面白かったとか、つまらなかったとか、こうしたらどうかとか、私もそれをしてみたいとか、そんなことを書き込むのが掲示板だ。

その人のコメントに対して、文句を言うのは勝手だが、それを掲示板に書き込んだところで、そこからは何も生まれてこない。

むしろ、「感じ悪い」などと書くことによって掲示板の質が落ちてしまう。

まあ、そこに限ったことではなく、どこへ行っても「うざい」とか「消えろ」などと書いている掲示板はよく見かける。

少し異質な内容の書き込みや、自分の意にそぐわないものがあれば、それを排除しようと書き込みをする。
その排除の言葉からは何も生み出さないのに。

異質な意見を容認できないのは、子どもの証拠だ。
馴れ合いばかりでやっているのが楽しいなら、メールにすればよい。

2008年7月5日(土) 陶芸教室

高校で陶芸教室が開かれたので参加してきた。

今日作るのは、「面取り火だすきなんとかかんとか」という長い名前の花瓶で、工作室で作業をする。
学校には何度か通っているが、工作室に入るのは初めてのこと。

工作室には工作用のテーブルがあって各テーブルに保護者が別れ、講師の説明を受ける。
講師と言っても、わざわざ陶芸の先生を招聘したわけではない。
この学校の先生だ。

先生の話を聞きながら、それぞれ与えられた土を、目の前にして、さあ作るぞ、と意気込む。

一握りサイズにちぎり、両手でこねて、直径1センチ程度の長い棒状にする。
それを丸く輪にしてろくろにおいて、ろくろを回しながらドンドン積み上げていく。
一通り花瓶の形が出来上がると、今度は面を荒く削り取る。
これが「面取り」だそうだ。
「大胆に削るほうが味が出ます」
そう言われて気前よく削っていく。



土をいじって形を作るのは、子どもならずとも、夢中になることだ。

やがて30分ほどで出来上がり、みんなの作品を並べた。



最後はこれにわらを巻きつけて焼く。
わらの後が「火だすき」となるのだ。

これからいくつかの工程を経て、焼きあがるのは9月だと言う。
今からその日が待ち遠しい。

2008年7月6日(日) 嫌いな夜

毎年この時期、近所の神社で祭りがある。
私はこの祭りの夜が嫌いだ。

この近所の神社は、市内ではちょっと有名な神社で、歴史も古く、参拝客も多い。
セミのなくころは、網を持ってこの神社を訪れる子どもも多く、私の娘もその一人だ。
七五三ではきれいな着物を着て上機嫌だった。

普段は物静かで思い出のある神社だが、祭りの夜は一変する。
狭い境内には夜店が連なり、近隣から子どもたちがやってくる。
そして、これが地域のお祭りならではなのだろうが、年齢層が極端に偏っている。

中学生が圧倒的に多いのだ。

高校生以上ともなれば、もっと大きな祭りへ出かけることもあるだろうし、小学生以下は町内の子どもぐらいしか、やってこない。
まして大人だけでいそいそと出かける雰囲気のものでもない。

そしてこの夜、この神社の前は、無法地帯となる。

すぐ近所のコンビニはもちろん、向かいの病院の駐輪場や、十字路の角などは、中学生のたまり場となっている。
酒を飲むもののいれば、タバコを吸うものもいる。
もちろん、中学生とわかるような格好はしていないが、明らかに未成年、いや、中学生だ。

今日、待ち合わせのためだろうか、夕方ごろ、自宅前でタバコを吸っている、中学生の男子が7人ほどいた。

「きみら、未成年違うんか!?」
「はぁ?」
「未成年やろが!」
「はい・・」
「何、タバコ吸うてんねん!」
「あ、消します。捨ててきます」
「ちゃんと吸殻入れに捨てて来い」

そういうと、ぞろぞろと自宅前から消えた。
自宅前から消えただけで、その子どもたちはまたどこかでタバコを吸っているに違いない。
でも、自宅前からいなくなってくれればいい。

夜間巡視のとき、祭りが行われるこの神社を回ることがある。
でも、そこで喫煙している子どもがいても注意はしない。
悪態をつかれるだけで、こっちの気分が悪い。
手を上げても、立場上、こっちが不利なのは明白だ。
それにその場でやめさせたところで、我々が立ち去れば、また喫煙する。

安っぽい正義感が、この夜の私を憂鬱にさせるのだ。
だからこの祭りの夜が嫌いなのだ。

2008年7月7日(月) いい予感

毎年、7月の終りから8月の最初にかけての日曜日に町内上げての盆踊り大会が開催される。
町内の人が最も集まる、年に一度の一大イベントだ。
その最初の打ち合わせが、今日、開催された。

昨年の反省を踏まえての会議だけに、内容や役割分担など、重要なことをしっかりと確認した。
婦人会、老人会、子ども会でそれぞれに準備するものの確認、前日準備のための役割分担の確認などなど。

私はテント設営班のリーダーに任命された。
他にも、やぐら組み立て担当、立て看板設営担当、電源設備担当、椅子やテーブルの運び出し設営担当などなど、それぞれその分野を得意とする人がリーダーとなり、担当とメンバーを割り当てた。
やぐら組立てには工務店の隠居さん、看板設営は葬儀屋さん、電源設備は電気店の主人、椅子やテーブル運びにはトラックの運転が得意な人とお母さんたち。
商店街ならではの顔ぶれが頼もしい。

リーダーになった人も、「任せとけ」というような感じで、渋々引き受けたわけではない。
腕まくりをして鼻息の荒い人もいる。

今年は例年になく、うまくいきそうな予感がする。

2008年7月8日(火) 理論と実践

先日の地区懇談会で話し合った内容をまとめて、保護者に配布することにした。
こういうものは一過性になることが多いからだ。

・子どもの保護者との交流、親同士がコミュニケーションをとる。
・友達の名前と電話番号を教えてもらう。
・子どもの遊んでいる場所、よく行く場所を知っておく。
・公園の行き方を子どもに聞く。子どもの行動範囲や遊び場を日ごろから話しておく。
・交通ルールを再確認する。
・買い物の時間を下校時間に合わせる。犬の散歩があれば放課後の時間に合わせてもらう。
・出かけるときは通学路を通る。
・パトロールプレートをつけて移動する。
・家庭のルールを子どもにも話しておく。

などなど、いろいろな意見が出た。

しかし、実際に行動が伴っていないように感じたので、少し、チクリと書いた。

「親同士のコミュニケーションが大切という意見が非常に多く見られました。
地区懇談会はお互いのメールアドレスや電話番号を交換する絶好のチャンスだと思うのですが、新しい人と情報交換はしましたか?」

言うのは簡単だが、なかなか実際の行動にはつなげられない。

行動に起こす前に知ってもらいたいことがあった。
言うことは簡単でも、それを行動するには、考え方を変えないといけない、すなわち、こういう話し合いの場所に参加して、意見を言って満足しがちだが、理論と実践は違うと言うことだ。

お母さんたちの多くは、非常に良い考えを持っている。
しかし、それが具体的に実現できていないのだ。

最後にこう、締めくくった。
「『すぐにできること』をテーマに話し合いをしましたが、それでも実際はなかなか行動に移せないものです。たくさんの人と、同じように意識することで、行動もしやすくなると思います。日ごろから、家族やご近所と話し合い、できることからドンドン行動してください。」

少しずつでも考え方を変えれば、子どもも変わってくるのだ。

2008年7月9日(水) 二人の会長でため息

先日、昼間に高校へ訪れる機会があり、後援会の会長と話をした。
現在の後援会の会長は、学校創設時のPTA会長だ。
創設時期の人はやはり「やる気」が違う。
そしてそのやる気は今もかわらない。

後援会の人たちのパワーは現在のPTA会員にも及ぶ。
しかし、それがすべて受け入れられるとは限らない。
小中学校ならまだしも、子どもも大きくなった高校の保護者の中には、もう、学校のPTA活動を縁遠く感じている人も多く、時として後援会のパワーは煙たがられることも多い。
実際、先日の会議でもそのような話が上がった。

私は後援会の方々のご苦労をわかっているつもりだし、現在のPTAの中で誰よりも、後援会の方々とともに活動した時間の長い人間だ。
それだけに、後援会への反発の声は、聞いていて悲しい。

後援会会長と二人、歩きながら駅へ向かう。

「はあ・・」
「はあ・・」
「なんででしょうねえ」
「ええ。どうしてですかねえ」

「なぜわかってもらえないんでしょうか」

ため息をつきながら、どちらも同じような言葉を口にして歩く。

でも、私や嫁さんのように理解している人も少なくないと思う。
いつも楽しそうに活動していれば、きっとわかる人は増える。
最後はそういって、お互いに納得した。
自分自身に言い聞かせるように。

2008年7月10日(木) 何もない会議

いつもの市子連会議。
でもなんだか物足りない。

理由は夏祭り。
今年は、市民の夏祭りが、市の財政難によって中止になったのだ。
夏祭りにはいろいろな団体が出店している。
その出店での売り上げを各団体の活動費に当てているためだ。

市子連も同様、毎年、いろんなものを出店している。
去年は、このあたりでは「あてもの」と呼ばれている、くじによって商品を決定する子ども向けのゲーム。

普通の祭りなら300円が相場なのに、市子連では100円。
それが飛ぶように売れていく。

でも、その祭りが今年はないのだ。
だから、例年ならその段取りを決めるためにこの時期の会議は忙しいのだが、今年は淡々と進む。

あっという間に終わった会議。
忙しい忙しいとみんな口を言うけど、暇なら暇で物足りなさそうな顔をしている。

2008年7月11日(金) 明るい7時

「もう、7時やのにまだ明るいなあ」
子どものころ、夏になると必ず口にした言葉だ。

どちらかと言えば外よりも家の中で遊ぶことが多かった私も、夏場は遅くまで外が明るいので、妙に興奮し、外で遊んでいたのを覚えている。

どれぐらい明るいのか、ふと、気になって、先日写真に撮った。



夏至から一週間ほど経過した日の19時ごろの西の空だ。

確かに明るい。

外灯こそついているものの、まだまだ外で遊ぶには十分な明るさだし、花火をするなら20時ごろまで待つ必要があるだろう。

ただ、今はあのころと違って、そんな風に明るさを喜ぶゆとりもない。
日の長い一日を喜んで、外で疲れ果てるまで遊びたいものだ。

2008年7月12日(土) ドッジボール大会

いまどきの子供はなかなか外で遊ばない。
ボール遊びも苦手で、チーム対抗のスポーツなどもあまりしない。
だから、以前は盛んだったドッジボールやキックベースで遊ぶ子どもたちの姿も、私の校区ではすっかり見かけなくなった。

とても残念に思っていたのだが、子どもから話を聞いてみると、そういう機会があれば、ドッジボールをしたいと思っている子どもが意外に多いことがわかった。
そこで、今年は思い切って、ドッジボール大会を復活させることにした。

ドッジボールをするので参加者したい人は、班長さんまで連絡を、と案内状を配布すると、思っていたよりも多くの参加者がいた。

少しうれしくなった私は、当日朝早く校庭へ行き、校区長と一緒にラインを引く。
ちょっと歪な形だが、それでも十分なドッジボールのコートを二面、作成した。

校区長は公用があると言うので子どもたちがきてすぐに引き上げてしまった。
私は私で、PTAの実行委員会に出席いなければならなかった。

なので、私と校区長の代わりに市子連から応援の男性が3名駆けつけてくれた。
心強い助っ人だ。

私は委員会の最中も心ここにあらずで、運動場ばかり気になっていた。
ようやく実行委員会が終わり、校庭に駆け出すと、子どもたちが楽しそうにドッジボールをしていた。

汗を流しながら、懸命にボールを投げる。
キャーキャーといいながらボールから逃げる。

みんな楽しそうで、私も混ざってボールを投げることにした。
子ども会に携わっていてよかったと思う瞬間だ。

最後に氷菓子を配るとみんなとてもうれしそうに食べる。
これが目的の子どももいただろうが、それでもとても楽しそうにボール遊びをしていたことは間違いない。

これから続けていければいいなあと思った。

2008年7月13日(日) 新しい子ども会

昨日のドッジボール大会が終わったときのこと。
「会長・・じゃなかった。ははは」そういって私を呼び止めたのは教頭先生だ。
「ははは。何ですか?」私も笑いながら返事をする。

「いや、実はこの人が、子ども会のことでお話があると」
なんだろうか、子ども会に対して何かクレームでもあるのだろうか?

やましいことがあるわけではないが、別に褒められるようなことをやっているわけでもなく、無関係の人が「話がある」と言えば、あまりいいようには考えられない。

教頭先生が続ける。
「実はですね、こちらの方は○○町の方なんですが、子ども会を作りたいと仰ってるんです。」

○○町にはすでに子ども会があるはずで、以前は校区子ども会にも加入していた。
近年、校区子ども会を脱退はしたが、単位の子ども会としては存続しているはずである。
女性の説明によれば、新しくできたマンションに住んでいるのだが、子ども会に加入するには自治会に加入しなければならないらしい。
ところが、マンションには自治会とは独立した理事会があり、そのためにマンションに住む子どもたちは子ども会に加入できないというのだ。

「それで、先ほどのドッジボールを見ていて、私たちのマンションにすむ子どもたちにも、あんなことをしてあげたいんです。だからできれば、校区の子ども会にも加入させていただきたいと思いまして・・」

願ってもない話だ。
脱退が続き、校区子ども会の存続が危ぶまれていたところへ、加入したいと言う話。
それも、校区子ども会の活動を見て、そう思ったと言う。

今まで頑張った甲斐があるというものだ。
校区長に話をすると、もろ手を挙げて喜んでいた。

まだ時間はかかるだろうが、来年度には新しい子ども会とともに活動しているだろう。

2008年7月14日(月) 涼しげな風景

仕事先のオフィス街で変わったものを見つけた。



オープンテラスのカフェで涼をとるために、霧を発生させているのだ。

試しに近くを通ってみた。
確かにひんやりとした空気が心地よい。

体についた小さな水滴の気化熱によって涼しく感じるのだろうが、何よりもこの風景そのものが涼しげである。

ただ、この下でコーヒーを飲むのは少々、落ち着かないように思う。

2008年7月15日(火) 我が家の猫

我が家には黒い猫がいるのだが、高齢なので、猫特有の俊敏さはもうない。

長女が拾ってきたので長女にはとても懐いているのだが、次女がやたらと抱きたがるので、猫のほうも辟易しており、この季節は、エアコンの効いていない台所で、多少は冷たい床にだらしなく寝そべっている。

長女が居間に来て猫を呼ばない限り、居間に入ってくることもなく、一日中台所で寝そべっている。

ところが、長女がいるわけでもないのに、居間に入ってくるときがある。

それは雷が鳴ったときだ。

雷が苦手で、あのゴロゴロという音が鳴り、嫁さんが「うわ。雷が鳴ってるぅ・・」と怖がりはじめると、同じように、猫も居間に入ってきて、テーブルの下や物陰に隠れじっとしているのである。
かといって、尻尾を太くして興奮したり怯えたりしている様子もない。

名前を呼ぶと返事はするものの、それでも出てくる気配はない。
尻尾を振って、軽くあしらうような態度を取る。
雷を怖がっているのは確かなのに、まるで「雷なんか怖くないのよ。ただ気分転換にこっちにきただけ」と言っているように見える。

やがて雷がおさまり、音がしなくなると、何事もなかったかのようにそうっと出てきて、そしてまた、台所の床に寝そべって、一日を過ごすのである。

その態度を、家族に爆笑されていることも知らず、あくびをひとつして、また寝るのである。

2008年7月16日(水) 机トントン

「はあぁ?何がぁ?
 はあぁ?そんなん、最初っからわかってるやん?
 で、どうしたいの?
 へぁああ?なにそれ。
 そんなんしてもしゃーないやん。
 はぁ? お前、大丈夫か?
 大丈夫ですかあ?
 起きてますかぁああ?
 はぁ?」

後輩に向かってこんな話し方で「指導」をする人を見かける。
そんなやつが同じ職場にいるのだが、つくづくこんな人の下にいなくてよかったと思う。
更に彼は、指で机を「トントントントン」しながら後輩に話を続ける。

その話し方と、音に周りの人もいやそうな顔をしている。

そこで私はその説教が始まると、隣に座っている仕事仲間に用事もないのに話しかける。
「なあ。まだでけへんの」
机をトントンしながら。
すると仕事仲間は察して私に合わせる。
「すんません。まだできないんです」
私はそれを聞いて、「いつできるの!?」とトントントントン。

しばらくすると、前述の輩のトントンが止まる。

周りの人が小さく拍手しているのが面白い。

2008年7月17日(木) 大変な副地区長

ここ数年、子ども会やPTAに携わって活動することが多いのだが、私はとてもいい「補佐」に恵まれていると痛感する。
みんな口をそろえて言うことは「私らにできることは私らがやりますから」と言う言葉だ。

別に会長や地区長にしかできない仕事はないし、実際には、会長や地区長である私がやらなければならないようなことまで、補佐の人がやってくれているのではないかと思う。

もちろん、前に出て挨拶をしたり、会合に出席したり、代表として意見を述べたり、「男の会長」というのは良くも悪くも「声が通る」。

補佐の女性たちはそういうことが苦手だから、自分たちのできることを一所懸命にやってくれているのだと思うが、これがもう、泣けるぐらいに気が利いていて、うれしい限りなのだ。

夏場はいろいろな行事が目白押しで、役割分担を決めないと、負担が偏ってしまう。
ただでさえ、子ども会は人手の少ない組織なので、効果的な人の割り振りがとても重要なのだ。

私がそろそろそれを作らないといけないなと思っていた矢先、こんなのを作りました、と副地区長さんが持ってきた。

見事に、時間と場所と、作業内容と人の人数と配置が書かれている。
後は具体的な名前を埋めるだけで、そのまま使えるような資料だ。

もしかしたら、そういう仕事をしていたのではないか?とさえ思うできだ。
こんな資料を私の指図もなくできるのは、うちの嫁さんと、昨年度のPTA副会長と、そしてこの副地区長さんぐらいだ。

うーん。
なんだか申し訳ない気がしてきた。
本来なら、別の地区長がいて、副地区長さんは、もう少し仕事が減ったはずなのに、私が子ども会会長と地区長を兼任したばかりに、地区長のやる仕事の半分以上を副地区長さんに頼っている。

地区長としての経験を次回のPTAでは十分に生かさなければ、罰が当たる。

2008年7月18日(金) 宝くじを買わない理由

最近思う。

以前は宝くじで3億円当たったとしても、この仕事を続けていく、と思っていたが、最近は1千万円当たったら、今の仕事を辞めようと思う。

それほどに仕事が面白くない。

高層ビルの仕事場で、忙しすぎて何から手をつけていいかわからず、頭が考えることを拒否する。

やらなければならない、片付けなければならない。

そう気持ちが思えば思うほどに、体は拒絶する。

のどの渇きもないのに、自販機でコーヒーを買う。
おいしくもないコーヒーを飲む。
コーヒーを飲みながら窓の外を見る。
窓の外を見る。
窓の外を見る。
ため息をついて、パソコンの画面を見る。
「期日」「納期」「懸案事項」「問題点」・・。
そんな文字がやたらと目に付く。

宝くじを買わない理由がまた増えた。

2008年7月19日(土) 逆さま

学校からの帰り道。
いつもの道を車で走る。
広い道から我が家への近道へと続く交差点。

なんか変だ。

渋滞しているわけでもないし、パトカーが止まっているわけでもない。
でも、なんか変な感じがする。

あれ?
車が。

あんなところに止めて。

私が今から右折しようとしているその先に、車が止まっている。
しかも逆さまに。



よく見ると横転事故のようだ。

でも、その割には人が少ない。

と思ったら、数人が車に近寄ってきた。
そして、中から人が出てくる。

今まさに、事故が起きた瞬間だったのだ。
あと一回、信号の変わるのが早いタイミングで私がここに来ていたら・・・。

2008年7月20日(日) 祭りの掛け持ち

今日は隣町で夏祭りが開催された。
嫁さんは、多くの友達と一緒に、その夏祭りの一角にブルーシートを敷いて陣取る。
少し遅れて到着した私は、まずは子ども会会長として、受付に挨拶に行く。
寄付金を渡して、振る舞い酒をご馳走になる。
各自治会の会長に一通り挨拶をし、そして嫁さんの待つ本陣へ向かう。
そこへ集まってくる嫁さんの友達には、PTAの役員や町内の地区長などを務めているメンバーが多いが、とはいっても、普通の主婦。
話が好きで、げらげら笑う。
会話の中には入れず、少しはなれてビールを飲む。
しばらくすると、昨年度、一緒にPTAをやっていた女性が来て話をしてくれた。

少し話をしていると、私の携帯電話にメールが届いた。
校区長からで、別の町で開催されている盆踊りへ行くと言う。
挨拶をするのでよかったら一緒にどうかと。
一緒に校区の子ども会をやっているメンバーが住む自治会が開催している盆踊りなので、私もそこへ行くことにした。

会場へつくと、少し赤ら顔の校区長がいた。
同じように、受付で寄付金を渡し、振る舞い酒をご馳走になって、自治会長に挨拶をする。
しばらく、テントの下でビールをご馳走になりながら、子どもたちの盆踊りを眺めていると、子ども会のお母さんたちが挨拶に来る。

少し話をしていると、私の携帯電話にメールが届いた。
今度はさっきの夏祭り会場で話をしていたPTA役員からだった。
もう少し話がしたいという。
また夏祭りの会場へ戻る。

掛け持ちは疲れるが、こうやっていろんな人に必要とされているかと思うと、とてもうれしいと感じた。

2008年7月21日(月) エルガー

仕事帰りのビルのフロアで何か演奏をしている。
このフロアは、いろいろとイベントが開催される場所で、関西ローカルのテレビなどでもよく使われている。

前日に用意されたと思われる舞台の上に、アコースティックの楽器を持った楽団がいる。
今日はどうやらクラシックの演奏のようだ。

これだけの規模のコンサートは珍しい。



流れてくる音楽に耳を傾ける。
タクトを跳ね上げるような、テンポの速い旋律。

「お。これは」
とフロアを見渡せる手すりに近寄り、その次を待った。

一瞬、曲が止まったと思ったあと、曲調はゆったりとしたテンポで、おなじみのフレーズに変わった。

エルガーの「威風堂々」だ。

生演奏で聞くのは初めてのこと。
しばし、そこで聞き入った。

2008年7月22日(火) 雲と光と

東京へ仕事に行った帰りの新幹線。
早い時間に仕事が終わったが、大阪へ戻って仕事をする気もなく、ビールを飲みながら車窓を見る。

今日は急激に発達した雨雲が、奇妙な光景を作り出している。

雲の合間から差し込む太陽の光がなんとも言えず、雄雄しく神秘的である。





空の写真を撮るのが好きだ。
動きのある雲の流れが好きだ。

ビールを飲みながら、何枚も写真を撮った。

2008年7月23日(水) コントロールが大事

来月の末に開催される、校区子ども会の花火大会について、先日打ち合わせがあった。
各地区ごとに、何を担当するのか、大まかな内容の確認と、イベント内容の確認だ。

地区によって温度差があるため、あれをやりたいと言っても、一致団結してものごとを進められるわけでもない。
よほど上手く、お母さん方をコントロールしなければ、せっかくのアイデアもつぶれてしまう。

何事にも慎重な校区長は、準備開始の時刻を14時としたが、おそらくお母さん方が、その時間から学校に出てくるのは難しいと思った。
内容を少し簡略化してでも、開始時刻を1時間ほど遅くする必要がある。

会議の終わった後に校区長にメールでアドバイスをする。

他にも文句の出そうなところは、嫁さんの意見を参考にして検討する。

行事そのものをいかに進めるかよりも、お母さん方をいかに上手くコントロールするかが、行事成功の鍵なのだ。

2008年7月24日(木) ビアガーデンで飲み会

プロジェクトが完了した。
今日はユーザとの飲み会だ。

プロジェクトが成功しての飲み会は気分がいい。
場所はビアガーデン。

ビールが好きな私にとっては不服はない。
それどころか、好きなメーカーのビールが出てくるとあって、文句のつけようがない。

みんな適当に座る。
私も一緒に苦労してきたユーザと並んで座る。

プロジェクトリーダーが乾杯の音頭を取るが、こんなときは短い挨拶ほど喜ばれる。
それを心得ていて、「お疲れ様」の一言だけですぐさま乾杯。

ユーザと飲んでいると今まで知らなかった意外な側面が見られる。

サッカーが大好きなこと、ビールの好みが同じこと。
新しい一面が見えるとその話題で盛り上がる。

お互いに仕事の電話番号しか知らなかったが、プライベートの携帯電話の番号を交換する。

こんな飲み会ばかりなら、この仕事も楽しくてしょうがないだろうが。

2008年7月25日(金) 祭り

日が暮れ始めたころ、窓の外で「ドンドン」という大きな音が聞こえた。
ここはオフィス街の高層ビルの一室。
何事かと、窓の外を振り向くと、向かいのビルの脇から見える、空間に、白い煙が。

日本三大祭の一つ大阪の天神祭りは今夜が本宮だ。
大川の船渡御(ふなとぎょ)や奉納の花火大会が開催される。
その打ち上げだった。
時間的には「試しうち」といった感じだ。

仕事場はその会場の近くであり、ビルから花火を見ることもできる。

やがて当たりも暗くなり、忘れたころにまた、夕方の音が聞こえた。
しかも今度は、続けざまに何度も。

フロアのあちらこちから声が上がる。
窓際による人もいる。

打ち上げの場所によってはビルの陰に隠れてまったく見えず、音だけが響き渡るが、やがて自分の席からもはっきり見える位置に花火が上がった。

パソコンに向かうのをやめて、しばし、窓の外を眺める。

大阪人でよかったと思う、ひとつの光景だった。

2008年7月26日(土) お菓子の袋詰め

少し夜更かししたせいで、いつもより少し遅く起きた。
それでもごろごろしているわけには行かず、午前中に自治会館へ行かなければならない。
今日は班長さんたちとお菓子の袋詰め作業をするのだ。

盆踊りが開催されるので、そのあと、子ども会の子どもたちに配布するためのお菓子だ。

子ども会では何かのイベントごとに子どもたちにお菓子を配るのだが、ポテトチップ一袋と言うのは寂しいので、いくつかの小さなお菓子を詰め合わせにして配っている。
最初から詰め合わせになっているものあるが、子どもたちには評判がよくない。
あまりおいしくないのだそうだ。

それで、多少手間はかかるけれども、安くて子どもの喜ぶお菓子をまとめ買いし、それを小分けにして袋につめるのだ。

今までは班長さんに任せていたが、今年は私も手伝うことにした。
毎年子ども会会長として、「子どもにお菓子を配ります」などと、簡単に言っていたが、その裏ではこんな作業を班長さんたちがやっていたのか、と実感した。

面白い作業ではあったけれども、こういうことが続くと、やはり大変だと思う。
もっともっと、協力してくれる人がいてくれればありがたいと、つくづく感じた。

2008年7月27日(日) 面白くないブログ

Webにはさまざまなブログがある。

わずか数行で、そのときの気持ちを的確に表現しているものもあれば、長文を使ってもなお、何が言いたいのかわからないものもある。
写真の一切ないものもあれば、写真だらけのものもある。
リンクがなく、閉鎖的なものもあれば、リンクだらけで、しかもリンク切れのため、なんだかよくわからなくなってしまっているものもある。
気が向いたときにしか更新されず、いつきても変わり映えしないないものもあれば、一日に数回更新されていて、いつきても新鮮なものもある。

それぞれに趣向があり、読んでいて楽しいのだが、まったく興味をそそられないものもある。
例えば「最近これにハマっています」と書いて、単にそのゲームや映画の公式サイトへのリンクがあるだけのもの。
あるいは「面白いもの見つけました」といってFlashや動画などのリンクを貼っただけのもの。
はたまた「この曲がいい」といって歌詞を丸ごと転記したもの(おいおい、それは著作権侵害だぞ)。
ついでに「この表紙がいい」「このジャケットがたまらない」と、作品紹介のサイトを更に「紹介」しているもの。

自分で生み出したものがなく、全部、他人のものを転用しているだけ。

どこが面白いんだろうか。
作品紹介のコラムを書いているつもりなのだろうか。
それにしては、そのゲームをやりたくなるわけでもない、映画を見たくなるわけでもない。
歌詞を書かれても曲を聴きたいとは思わない。

まあ、同じ趣味を持つ人が見れば、それなりに「そそられる」のかもしれないが。

と、どこかで私の日記も、同じように言われているのだろうな、などと考えつつ、私は自分のやり方を変えるつもりはない。

2008年7月28日(月) 落雷

朝はいつものように暑い暑い朝だった。
しばらく駐車場に車を止めておくと、走り出すときは窓を開けて換気しなければ、汗がどっと噴出すような暑さになった。

その様子が変わったのは、昼過ぎのことだ。
西のほうの空がやけに黒い。

車を自宅に止めて、今度は電車にって西へ向かう。
行き先の空は暗く、雲がとても低い位置にある。
近くの飛行場へ向かう飛行機は、既に車輪を出して着陸態勢であるにもかかわらず、雲間に消えてしまうほど、雲が低い。

ビルの中で仕事を始める。
だんだんとあたりが薄暗くなるのがわかる。
ふと外を見ると、北の山間は真っ暗になり激しく雨が降っていることが伺えた。

と、バシバシ、と激しい音が窓外から聞こえてきた。
大きな雨粒が窓を激しく打つ音だった。
どんどん辺りは暗くなり、ついには、いつもの町並みが見えないほどに激しい雨になった。

遠くの空が光って、間をおいて雷鳴がとどろく。
徐々に近づいてきた雷は、先日の花火よりも近い場所に落ちたようだ。

深夜になって雨も上がり、帰宅のために駅へ向かう。
終電間近の時刻なのに、ホームはなんだかにぎやかである。
いつもの電車の発車時刻を示す掲示板が消えており、「落雷による影響のため列車の到着が遅れています」という手書きの紙が貼られていた。

遅れてきた列車に乗ると車内アナウンスが、落雷によって架線が切れたことを告げていた。

激しい雨は人命を奪う被害をもたらしたらしい。
電車の遅れぐらいで文句を言えば罰が当たる。

2008年7月29日(火) 花代の請求

町内の盆踊りはすべて「花代」と呼ばれる寄付金だけで賄われている。
それが成り立つのも商店街を中心にしている私の町内ならではだ。

しかし花代は黙っていて入ってくるものではない。
挨拶状を持って、各店を回り、「今年もご協力のほどよろしくお願いします。」と頭を下げなければいけない。

私もいくつかその挨拶状を持っていかなければならないのだが、今日になってもまだ、持っていくことができていない。
仕事で帰りが遅いし、休日も朝からばたばたしていたのでもって行く暇がなかったのだ。
とはいえ、少しでも持っていかないと。

仕事を追え、自宅に戻ると、食事を済ませて帰ると電話していた私の食事はなく、「じゃあついでに」と一便の挨拶状を持ってなじみの居酒屋へ。

スーツを着たままの私に「今日はお仕事帰りですか?」と店の人が話しかける。
いや、実はこれを、と3杯目のビールを飲みながら、挨拶状を差し出した。

「じゃあ、盆踊りに遊びに行きます」との返事をもらい、ほっと安心。
コップの中で上っていくビールの泡が、踊っているように見えた。


2008年7月30日(水) エラーメッセージ

朝、9時。
自宅で仕事に出かけるための身支度をしていると携帯電話が鳴った。
こんな時間に携帯電話が鳴るのはトラブルのときに限っている。

案の定、サーバでトラブルの模様。
ただ、基幹業務ではないのが救い。

「今朝からORACLEに接続できないんです」

そのユーザの声があんまり緊迫していないので少し安心する。

「connectするとORA-27・・・」

すぐに「見た目の現象」と「エラーメッセージ」を説明するのは、ユーザらしい。
何か言えば答えが返ってくると思っているようだ。
頼りにされるのはうれしいが、あいにく、それほどの知識量はない。

早口でしゃべっているユーザの言葉をさえぎり問い返す。

「あのー、そのメッセージの意味は確認されましたか?」
「はい。でも、よくわからなくて」
「サポートセンターに問い合わせは?」

ORACLEはデーターベース製品であり、これを企業で使うならサポート契約を結んで運用するのが当たり前のことだ。

「いえ。これは契約していないんです」

思ったとおりだ。
だから、私に電話してくるのだ。

「うーん。困りましたねえ。
 ORACLEに関しては、私もそのメッセージを見てネットで調べるぐらいしかできないですよ」
「そうなんですか・・・」

って、前から何回も言ってるじゃないか、と思いつつも続ける。

「じゃあ、とりあえず、alertlogとそのメッセージをメールで送ってください。
 私、今、外にいますのですぐに戻って確認します」

と、まだ寝起きの頭でぼんやりテレビを見ているだけなのにすぐに戻って確認する、などと恩着せがましく言う。

1時間後、送られてきたメールの内容を確認。

alertログを眺めていると「ora-00600で、インスタンスが停止した」と。
返信のメールを送る。

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「ORA-00600」は対処方法が「サポートセンターに問い合わせる」となっているものであり、原因や具体的な処置は一切わかりません。
Startupでインスタンスを起動しても同じように停止してしまう場合は、残念ながらサポートセンターに確認するしか方法がありません。
あしからずご了承ください

---

朝の電話で、ora-00600のメッセージが出ていることがわかれば、ゆっくり朝食が食べられたのに。

2008年7月31日(木) 何月

思い出そうとしても思い出せないことはよくある。

ほかの事は思い出せるのに、そこだけが思い出せないときは歯がゆいことこの上ない。

えーと。
水無月は6月。
長月は9月。

うーん。
あ、葉月・・・は8月か。

睦月
如月
弥生
卯月
皐月
水無月
・・・。

えーと。
葉月
長月
神無月
霜月
師走

えーと。
あれ?
えーと。

昨日から考えていて、ようやく思い出した。

文月。

それも今日で終わり。

暑い暑いこの季節が、どうして文月なのかは、調べる気力もない。

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