カリント日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2008年8月1日(金) 尻拭い

いつものように狭い道を苦労しながら左折しようとしていた。
相変わらず放置自転車が多く、それをどけながらの左折だ。
ところが今日は左側に止まっている単車が邪魔で曲がれない。
仕方なく、重たい単車を持ち上げて、なんとか通り道を確保した。

これで曲がれる、と安心して車に乗り込もうとしたとき、声がした。

「はよどいてくれや!」

文字にすると下品さが伝わらないが、巻き舌で短気な、いかにも頭の悪そうな声だった。
声の主は、自転車に乗った若者だった。
下劣さが顔と格好に、にじみ出ている。
左折しようとしている私の車があるので自転車が通れないのだが、時間にすれば1分もたっていない。

私は言葉を返す代わりに、そのアホ面をにらみつけながら、車に乗って10メートルほど進んで止まった。
別に何かするためではない。
そこが私の家なのだ。

サイドミラーにこちらに迫ってくるアホ面が映る。
案の定、通り過ぎるときも、こちらをにらんでいた。
そのままにらんで通り過ぎ、前の電柱にぶつかれば面白いのにと思っていたが、そこまで馬鹿ではなかったみたいだ。

見ていると、自転車もしばらく進んで、知り合いの家の中に消えた。
この近所の住人は私のことを知っているし、私もまたみんなを知っている。
しかし彼には見覚えがない。

家の中に入って嫁さんと今の出来事を話した。
しばらくすると、嫁さんの携帯電話にメールが届き、それを見て嫁さんが「やっぱり」と納得していた。

メールの主は嫁さんの友達。
同時にアホ面の義姉だった。

さっきの出来事をアホ面から聞いた彼女が、謝罪のメールを送ってきたのだ。
「ご主人が、気を悪くされたのではないかと心配になり、連絡させていただきました。本当にすみませんでした。」

子ども会でもご近所づきあいでも何かと嫁さんが気にかけて世話をしている相手だ。
子ども同士も仲がよく、我が家の次女も、彼女の娘の面倒をよく見る。
そんな私に対する義弟の失礼を知ったとき、彼女の心中はさぞかし穏やかでなかっただろう。
私はむしろ、彼女が気の毒に思えた。

いきがって人に突っかかるのもいいが、おかげで自分のケツを拭いて回らなければならない人がいることを、アホ面に教えてやりたい。

2008年8月2日(土) 盆踊りの練習

先日、盆踊りの練習をした。
と言っても、子ども用の踊りだ。

前年、班長さんの負担を軽くしようと思って、盆踊りの練習をせずに、本番に臨んだが、踊れる大人は少ないし、まして子どもはまったく踊れなかった。
さすがに踊っている子どもの数が少ない盆踊りは興ざめ的な印象があり、今年は一日だけでも練習すれば、踊れるだろうと思い、練習日を決めたのだ。

自治会館で、近隣にお住まいの踊りの先生を招聘して踊りを教えていただくことにした。
ご年配だが上品な女性で、さすがに踊りの先生といった気品をお持ちだった。

子どもや私たちが輪になり、その間に先生とそのお弟子さんたちに入っていただく。
「アンパンマン音頭」「アラレちゃん音頭」「オバQ音頭」などの定番の曲を流すと、先生たちが踊りだす。
それを見て大人もまねをする。
もちろん私も、踊る。
子どももだんだん面白そうに踊りだした。

たった一日の練習に不安はぬぐえないが、本番当日も少しはさまになるだろう。

2008年8月3日(日) 盆踊り

今日は町内上げてのイベント、盆踊り大会の日だ。

前日は朝から準備を開始した。

テント設営、椅子や机の運び出し、やぐらの組み立て、看板の設置。
多くの人が手伝って着々と準備が進んだ。





そして今日。
天気もよく、心配した雨も降らずに夜を迎えた。

子どもの踊りの時間は8時までで、それを過ぎると大人の時間だ。

その時間になると、狭い公園の中なのに、三重の踊りの輪ができて、たくさんの人が踊っていた。



今年も大成功だ。

2008年8月4日(月) いろんな日記

Webにはさまざまなブログがある。

わずか数行で、そのときの気持ちを的確に表現しているものもあれば、長文を使ってもなお、何が言いたいのかわからないものもある。
写真の一切ないものもあれば、写真だらけのものもある。
リンクがなく閉鎖的なものもあれば、リンクだらけで、しかもリンク切れのため、なんだかよくわからなくなってしまっているものもある。
気が向いたときにしか更新されず、いつきても変わり映えしないないものもあれば、一日に数回更新されていて、いつきても新鮮なものもある。

それぞれに趣向があり、読んでいて楽しいのだが、まったく興味をそそられないものもある。
例えば「最近これにハマっています」と書いて、単にそのゲームや映画の公式サイトへのリンクがあるだけのもの。
あるいは「面白いもの見つけました」といってFlashや動画などのリンクを貼っただけのもの。
はたまた「この曲がいい」といって歌詞を丸ごと転記したもの(おいおい、それは著作権侵害だぞ)。
ついでに「この表紙がいい」「このジャケットがたまらない」と、作品紹介のサイトを更に「紹介」しているもの。

自分で生み出したものがなく、全部、他人のものを転用しているだけ。

どこが面白いんだろうか。
作品紹介のコラムを書いているつもりなのだろうか。
それにしては、そのゲームをやりたくなるわけでもない、映画を見たくなるわけでもない。
歌詞を書かれても曲を聴きたいとは思わない。

まあ、同じ趣味を持つ人が見れば、それなりに「そそられる」のかもしれないが。

と、どこかで私の日記も、同じように言われているのだろうな、などと考えつつ、私は自分のやり方を変えるつもりはない。

2008年8月5日(火) ポリープ

時々襲われる胃痛は激しく胃はもちろんのこと、鳩尾から喉仏付近、さらには耳の下のリンパの辺りまで痛みが走る。

鎮痛剤を飲んでいるのだけれども、効き目が出てくるまでの時間がとても長く感じられる。

以前にも、胃痛を感じたことが何度かあり、その後の人間ドックで「ポリープ」が発見された。

医者はそれを診て、「これだけ大きいと相当痛かったでしょう」と言う。
しかし、今回の痛みはそのときよりも激しく、回数も多い。

緊張やストレスも多くおまけに飲酒の量が格段に増えた。
年齢も重ねたのだから、以前と同様の丈夫な胃袋のわけもない。

早く人間ドックへ行って胃カメラを飲み、「これだけ大きいと気絶するぐらい痛かったでしょう」と言われる、ポリープを見てみたいものだ。

2008年8月6日(水) 空と気持ちと

空は好きだが、特に黄昏時の空は格別だ。
時間を見つけて見上げる。

空を飛びたいとか、自由になりたいとか、そういう気持ちがあるわけではなく、この大地から見上げる空がなんとも言えず心地よくて好きなのだ。

この日記でも何度となく、空の写真を掲載しているが、取った枚数はその数倍以上に及ぶ。
何枚も撮影してその中で気に入ったものを選び、掲載するのだ。

だから気に入ったものがあれば、多少時期は日時がずれていても掲載する。
日記には、その日のうちに伝えたい出来事を書くこともあれば、その時期に感じていた気持ちを伝えたくて、いわば回想のように、あえて別の日の出来事を書くこともある。

これは8月2日の空。



盆踊りの準備をした後、ホット一息をつき、子どもと遊んでいたときに見上げた空。
子どもも、きれい、と声を上げるほどの空だった。

忙しい中にも、こうやって空を見上げることのできる時間があるうちは、まだ大丈夫だ。
仕事で疲れ気味の自分に、そう言い聞かせた空だった。

2008年8月7日(木) お手伝いの話は

今日は市子連の会議があったが、会議の内容は、前回同様、大きなイベントもないので、それほど盛りだくさんでもない。
それよりも気になったのは、今度開催される花火大会の応援だ。

今年の花火大会は、各地区の負担を軽くしたものの、出店数は同数だ。
その各地区の負担分を市子連のメンバーに頼んだ、と校区長が言うのだ。
果たして本当なのだろうか。
校区長のやろうとする気持ちは買うが、どうも十分な準備がないままに突っ走ってしまうことが多い。
今回の件だって、本当に市子連のメンバーが了承していたかどうか、定かではない。

会議が終わって校区長に、話を聞いた。
「本当に、市子連のメンバーの方は、応援に来てくれるんですか?」
「うん。たぶん」
「た、たぶんて・・。」

すると校区長は市子連のメンバーに近寄っていき、おもむろに話しかけた。
「今度、校区で花火大会があるんやけど、手伝ってくれるかなあ」

や、やっぱり。

でも、快諾してくれたし、今度の日曜日に、買出しに行くことに決まったので、一安心だ。

2008年8月8日(金) パソコン修理

「なんか真っ黒な画面に英語が。それっきりうんともすんとも」と嫁さんが言ったのは二週間ほど前のこと。
表示されたエラーのメッセージを読んでみると、どうやら熱によって正常に動作しないということを言いたいらしい。
熱ならば、しばらく置けば起動するのかと思ってみたが、それなら一日も経過すれば回復するはずだが、一向にその気配はない。
別のパソコンでネット検索する。
こういう時、パソコンが複数台あると重宝する。

ハード障害を示すようなエラーメッセージだったので、半ばあきらめてはいたが、同じエラーメッセージで相当な数がヒットした。
調べてみれば、どれも同じメーカーのしかも同じ機種。

原因は、ヒートシンクと呼ばれるチップの冷却装置が、外れてしまっているため。
しかも、外れ方がまでもがみな一緒。

うーん。
製品の欠陥か。

原因はわかっていたものの、対処に時間がかかるので、今日まで放置していたのだが、そろそろ直さないと嫁さんの仕事に差し支えるので、思い切って今日やることにした。

カバーを開けて問題のヒートシンクを見ると、みなと同じように、同じ部分が外れてしまった。

ヒートシンクの棒をとめてある金具が外れているのだが、この金具は接着剤で簡単にボードにとめられているだけで、しかも、そのヒートシンクの棒と言うのが、やたらと反発力が強く、こんなに強力なものをこんな小さな金具で固定するのが無理だ、と横で作業を見ていた嫁さんも言うほどだった。

そこで、横着な私はそのヒートシンクの棒を、反発力を弱めるように、力ずくで少し曲げて固定することにした。
これなら、やわな金具でも簡単にとまる。

思ったとおり、作業は簡単に終わって、パソコンは無事修復できた。
そろそろちゃんとバックアップを取らないと。

2008年8月9日(土) 嫁さんを思い出す

久しぶりに地元へ戻ってきた知人と、会うことにした。
一緒に来ていた子どもは、かなり大きくなっており、この前にあったのが半年前だとは思えないほど、成長していた。
まだ三歳だと言うが、話す言葉はしっかりとしていて、発音がかなりいい。
それに、女の子なのでとてもおしゃべりだ。

我が家の子どもたちが同い年だったころを思い出した。

次女は比較的しっかりと話しをしていたが、長男も長女もどちらかと言えば、言葉を覚えるのが遅かった。
嫁さんが母親でなければ、心配して、あっちこっちに相談していたのではないだろうか。

そんなことを考えながら、目の前で一所懸命にお話をしてくれる知人の子どもを見ていると、我が家の子どもたちの手間のかかった大変な時期を思い出し、いまさらながら、嫁さんへの感謝の気持ちがわいてくる。

知人もおなかに子どもがいて、まもなく二児の母になる。
忙しさも二倍になるが、楽しさも喜びも二倍になる。

今度会うときは、二人を連れてきてくれるだろう。
そしてまた私は、懐かしき日の子どもと嫁さんの姿を思い出すのだ。

2008年8月10日(日) 買出しの途中で

今日は朝から買出しだ。
花火大会の花火と、子ども向けに行うゲームの備品を買うために、車で30分ほどの問屋街へ行く。
メンバーは校区長と市子連の女性役員たち。

女性役員が先導する車に私はついていく。
行く途中で私の車のガソリンを補給しなくてはならなくなったので、それを女性役員に伝える。
しかし、私はガソリンの石油会社を決めているたので、そのスタンドが見つかるまで走ってもらうことになった。

最初に見つけたスタンドは閉まっていた。
今日は日曜日だった。
次のスタンドも休み。
そしてその次のスタンドも。

他のスタンドなら開いているのに、私のわがままでなかなか決まらないため、さぞかし前の車では女性役員たちが不満の声を上げているだろう。

ようやく見つかったスタンドに車を止めると、車を飛び出し、真っ先に、先導する女性役員の元へ走る。
「すみませーん!!」

私が元気よく謝ると、わざと怒ったような顔をして怒る。
「ほんまやで!!ええかげんにしいや!!」

その後、笑いながらそれぞれの車に乗り、目的地へ。
もちろん、最後まで笑いながら買出しを終えた。

2008年8月11日(月) 盆踊り反省会

先週の日曜日に町内の一大イベントである盆踊り大会を開催し、無事成功に終わった。
今日は恒例の反省会だ。

多くの子どもたちの参加があり、かなり賑わったように思う。
だから別段反省することもないのだけれども、もっと改善できればいいと思う点について意見を出し合う。

その中で自治会長から面白い意見が出た。

「まあ、毎年のことですねんけど、子ども会は、よく踊りも参加してるし、結構、賑わっとるわけですが、それに比べてちょっと大人の部の参加者が少ないように思いますねんわ。
踊ってるのは、あの着物を着て踊ってる、踊り子さんたちと、あとは○○(私)くんぐらいなもんですわ。
踊り子さんゆうても、よその町内の人がほとんどで、うちの町内で踊ってるのは○○くんだけと言うことになりますわな」

確かに、私は盆踊りが好きだし、人目を惹くような踊り方をするので、目だってはいるが、他にも踊っている人たちはいる。
しかし、その人たちがこの会議に出席していないので、出席者たちはみな頷いている。

「○○くんはずーっと踊っとるようですけど、彼も、一つしか、踊れんのですわ」

それは間違いない。
私が踊れるのは「江州音頭」だけだ。

「それでも、あれだけ、ずーっと踊ってられるわけですわ」

そういうと、一人が声を上げた。

「そんなこと言われてもやな、わしら、踊り方、知らんねんさかいに、どないもならんで」

会長がその言葉を待っていたかのように、「したり顔」になって返事をした。

「そう、そこでですわ。子ども会は、毎年、踊りの練習をしとるわけです。せやから、あないして、子どもはみんな踊りよるんですわ。
そこで、わたしらも、来年は踊りの練習をしたらどうかな、思いますねんけど、どうでっしゃろか。みなさんどう思います?」

なんとまあ、積極的な意見。
びっくりして横を向いたら子ども会のお母さんたちもびっくりしていた。

それを聞いた周りの大人も賛同する。
「そら、教えてくれるんやったら、ワシらも覚えて踊るがな」

「ほんじゃあ、まあ、みなさん。来年は一つ、踊りの練習をする、ということでよろしいですな」

みんな頷く。

「というわけなんで、○○くん。子ども会の練習のときにあわせて、ひとつ、お願いしますわな」

結局こっちにお鉢が回ってきたが、積極的になった人たちの意見なのだから、私にできることはやってやろうと思い、快諾した。

2008年8月12日(火) 花火大会の準備もメールで

先日も花火大会の買出しに行ったが、このところ、花火大会の準備で大童だ。

もちろん、みんなで手分けをして作業をするのだが、校区長が忙しいため、みんなの状況を把握できない。
そこで私がみんなに指示を出し、質問に答える。
そのたびに、校区長にアドバイスをし、了承を得る。

模擬店の終了時間の確認、チケットの販売方法、くじの用意、などなど会議で決めたことでも、後になって改めたほうがいいこともある。

そういったものを気がつけばどんどん、メールで送る。
校区長はメールが苦手なのだが、お母さんたちは得意だ。
だから余計に私のところへメールが押し寄せる。

それでも質問がないよりはいい。
当日になって慌てることがそれだけ少なくなるのだから。

さて、そろそろ案内状の作成に取り掛からねば。

2008年8月13日(水) 得たいの知れない写真

この日記の写真はすべて私の携帯電話で撮影したものであり、メモリカードに溜めてはパソコンへ移し変えるようにしている。
移し変える時はメモリカードを携帯電話から抜き取るのだが、ときどき、抜き取ったままにしてしまうことがある。
メモリカードを抜き取った状態でも携帯電話で撮影はできるのだが、そのときには本体に画像が保存される。

そうやって気付かぬうちに本体に蓄積されてしまった画像を時々チェックして、必要なものはメモリカードに登録しなおし、そして不要なものは削除する。

そして今日、本体の画像をチェックしていると、いくつか画像が出てきた。
次女がいつの間にか撮影していた、自分の写真やお気に入りのおもちゃの写真。
私が撮影した、どこかに咲いていた花、夕焼けの空。

どの写真を見ても、ああ、あのときのものか、と思い出される。
次女が撮影していたものも、私が少し目を離していたあの時間だな、とわかる。

そんな中に、ひとつだけどうしても心当たりのない写真が混じっていた。

子どもの遠足の集合写真なのだが、そこには小学校の先生も写っている。

私は子ども会の会長なので、子どもの集合写真を撮影することはある。
しかし、学校の先生が一緒にいたことはかつてない。
第一、学校と子ども会はまったくの別もので、一緒に活動することはないのだ。

それなのに、この集合写真には先生が写っている。
日付を見ると、春先の日曜日だ。

私が撮影したのではないとすると、あとは次女だけだ。
しかし、次女が私の携帯電話を持って遠足に出かけるとは思えない。
それに、丸一日携帯電話が手元になかったことはない。

いくら考えても、思い出せない。
理由がわからず、不思議に思って嫁さんに見せた。
なんだかゆがんで見える画像に見入る。
このカメラはあまり画質もよくなく、手振れもひどいから、時々そんな画像になるのだ。
数秒間それを見つめた嫁さんが言った。

「うん?あれ?これ、写真を撮影してるやん」

よくみるとそれは、遠足の集合写真を撮影したものだった。
次女と私が学校へ行ったとき、学校に展示されてある、遠足の集合写真を、こっそり次女が撮影したのだ。

正体がわかれば、何のことはない。
確かに写真を撮影したものだ。

でも、いきなり得体の知れない写真を見つけると、冷静に見られないものだ。

2008年8月14日(木) 広い空

世間はお盆休みだというのに、相変わらずの仕事。

平日なら、フォークリフトに荷物を上げ下ろししてもらうトラックでごった返している、お客さんのトラックターミナルも、今日はがらんがらん。

広いターミナルから見える空が、やけに広く見えた。


2008年8月15日(金) 入道雲

昨日に引き続き、仕事。

ビルの中にある仕事場でパソコンに向かってひたすら資料作成。

疲れたときは窓の外を見て、休憩。

暑そうな町並みと、涼しげな白い入道雲。

ああ。
町ではなく、海で見たい雲だ


2008年8月16日(土) オリンピック

今年はオリンピックの年だ。
連日、テレビなどでもいろんな競技の模様が放送されている。

ニュース番組で取り上げられることも多いが、ほとんど時差がないため、生放送もかなり見ることができる。

今日は久しぶりの休日。
かといってどこに出かける予定もなく、朝からテレビを見る。

オリンピック三昧の、それでものんびりした一日だった。

2008年8月17日(日) お盆最終日

ラジオ体操の案内を作成し、さっさと片付けて、夕食を終えて、シャワーを浴び、ビールを冷蔵庫へ取りに行く。

居間にはエアコンがあり、程よい温度に保たれているが、台所はエアコンがない。
居間と台所の両方を冷やす能力はあるのだが、火を使う台所まで、冷風を送るのは、あまりにも非経済的だ。
だから、嫁さんには申し訳ないのだが、家事をしている間中、台所は暑い。

しかし、ビールを取りに行くときに感じた。

 あれ?暑くないぞ。

窓を開け、換気扇を回しているだけなのだが、熱さを感じない。

居間に戻ってエアコンを切ってみる。
しばらくしても、さほど暑さを感じることもない。

少し温度が上がってきたなと感じたとき、エアコンを入れる代わりに、窓を開けてみた。涼しい風が流れ込んできた。

世間のお盆休みも今日で終わり。
明日からまた、忙しい毎日が始まる。

夏の終わりを感じた、この夜を境にして。

2008年8月18日(月) 空回りの仕事

「ああ、あの時にやっておけばよかった」
仕事をしていてそう思うことは何度もある。

あの時にもう一度確認しておけば、こんな失敗はしなかったのに。
あの時に資料を作っておけば、こんなに手間取らずにすんだのに。
あの時にがんばって片付けていれば、今は楽ができたのに。

そう思いながら過去の仕事の実績を確認する。
メールのやり取りでその日に何があったのか、何時ごろまで仕事をしていたのかがわかる。

3年前まで遡ってみたが、暇そうなときはなかった。

「あの時」でさえ、もう忙しくて、その日の作業をこなすのが精一杯だったようだ。
今、一所懸命やっているこの作業も、数年後には、あの時もう少しがんばっていれば、と後悔するのかもしれない。

いつのころからこんな空回りの仕事をするようになったのか。

2008年8月19日(火) トラブル対応

疲れた。
今日はトラブル対応が長引いてとても疲れた。

トラブル対応でも、見通しがついていれば、少々時間はかかっても精神的な負担はない。

しかし、今日のトラブルはまったく原因もわからず、応急処置を見つけるまでに3時間を要した。
それでも対処方法が見つからず、精神的にも疲れ果てた。

そして、観念して今日の作業を打ち切った矢先、原因が判明した。

原因が判明すれば後は対処方法を考えるだけだ。
それも何とかめぼしがついたので、仕事を切り上げた。

それでも、今日中に解決しなかったトラブルだけに、精神的疲労は大きい。
明日もこの続きが待ているかと思うと、疲れる。

2008年8月20日(水) 次女のケーキ

「お父さん、明日は帰ってくるのはやい?」と次女が電話の向こうから、少し心配そうな声で質問してきたのは昨夜の帰宅途中のこと。
時刻は23時を過ぎており、夏休みでなければとっくに眠っている時間だ。

「うーん。明日も遅いかかなあ。早く帰るのは難しいなあ。どうして?」
と聞くと、少し甘えたような声で返事をした。
「○○(次女)ちゃんなあ、お料理教室でケーキ作ってん。」
「お。すごいなあ。ケーキ作ったの。じゃあ、帰ったら食べるわ」
そういえば納得すると思っていたのだが、意外な返事が返ってきた。

「ううん。ケーキな、××(長女)ちゃんも一緒に食べてほしいねん。でも、××ちゃん、もう寝てるねん」
「ああ、そうか。お父さんとお姉ちゃんと一緒に食べてほしいのか」
「うん」

自分の作ったケーキを大好きなお姉ちゃんと私に食べさせたいらしいのだ。
よほどの自信作なのだろう。

子どもたちが寝てしまったころ、帰宅して嫁さんにそのケーキを見せてもらった。
見事なパウンドケーキだ。
小学校三年生にしては、なかなかの快作ではないだろうか。

それを今日、昼間少し時間があったので、長女も一緒に食べてみた。

なかなかうまい。
今まで手作りのケーキは何度かご馳走になったが、どれも「まあまあ」だった。
しかし、次女のケーキは普通に食べられる。

私はケーキをあまり食べないので、少量だったが、好きな人ならもっと食べただろう。
次女の誇らしげな笑顔を見ながら。

2008年8月21日(木) 愚痴をこぼしてみる

どうにもならないと思いながら、先日のトラブルについて仕事仲間に愚痴をこぼす。

「自分のスキルに限界を感じた」

すると返事が。

「今のあなたにそのスキルがないのは、私が今この場で空を飛べないのと同様、全くもって当然当たり前の話」

更に続けて。

「必要な能力のある適切な要員を手配し、配置しておかないと、今回のような場合にこのような結果になるのは当然の結果」
としてむしろ、プロジェクトに問題があると指摘してきた。

少し気が楽になる。

更に続けて。

「あなた、『こいつに任せたら、なんとかしよる』そう思われたい気持ちが根底にあるでしょう?」

かなり的確だ。
確かに、何事につけ、任されれば期待に応えたいと思うし、がんばる。

質を落として、事にあたれないから、全力を尽くす。
全力を尽くせば、評価される。
私としては、当たり前のことをしただけ。

それに対して。

「そうです。その結果はどうなります?『彼ならできる』じゃないですか?」

いいことではないか?
そのように評価されることはいいことではないか?
そう思っていたら続けて。

「私はそれはいいと思うんですよ。ただ限界はあります。限界になると質が下がる。それを知らないといけないです。」

なるほど。
無理をすると、あれもこれも中途半端になる。
だから、手を抜けるところは適度に手を抜き、できないことはできないと、開き直るのも技術の一つ。

愚痴もこぼしてみるもんだ。

2008年8月22日(金) 花火大会前日

明日は校区花火大会の日だが天気が心配だ。
これは雨になる公算が高い。

雨になって順延となることで困るのは、後片付けだ。

通常、土曜日に花火大会をすれば、日曜日に後片付けとなる。
日曜日の午前中に後片付けをして、その日一日は、お疲れ様モードでゆっくりとした日になり、夜は飲みに行くこともある。
ところが、日曜日に花火大会をすると、翌日は月曜日なので、ゆっくりと片付けなどしていられないのだ。

むしろ、日曜日のうちにほとんどすべてを片付けてしまわなければならない。
と言うのも、男性はほとんど全員、月曜日に仕事があり、朝から荷物運びなどをやっていられないからだ。

まさか、女性たちに重たい荷物を運べともいえないから、日曜日はいかに夜遅くになろうとも、大きな荷物はすべて運んでおかなければならないのだ。

それを考えると、既に疲れてしまった。

2008年8月23日(土) 応接間に集う

夕べから降り始めた雨は、まったくやむ気配もなく、むしろ雨足を強めているように感じた。
今日は校区子ども会の花火大会開催日だが、これでは催行できそうにない。
どんより曇った空を恨めしそうに、何度となく窓から見上げながら、身支度を整える。

午前中から校区長の自宅で今日の段取りを決める。
これは雨でも同じ。

校区長の自宅に伺うと、先客がいた。
急遽召集された自治会のメンバーだという。
校区長は忙しくばたばたと動き回っており、一言挨拶をしに、部屋に顔を出しただけで、またどこかへ行ってしまった。
校区長の自宅は近所でも有名な大きな屋敷で、応接間の大きな窓から広い庭が見える。
篠つくように降る雨を眺めていると、人影が見えた。
これまた、どうやらお客さんのようだ。
間もなくして、応接間に入ってきたのは、市教委のメンバー。
「今日は個人的にお手伝いに来ました」と、とてもさわやかに挨拶をした。

それからも何人かがやってきて、応接間のソファーが埋まったころに「ごめんごめん」といいながら校区長が入ってきた。
「あー。雨やねー」
女性的な柔らかい物腰で校区長が言う。
この人の雰囲気がにじみ出るようなトーンだ。

なぜかこの人に誘われると断れない雰囲気になる。
決して無理強いはしないのだが、ほうっておけないような気になる。

そうやって、集まったのがここにいる面々だ。

緑の庭を色濃くぬらす雨を横目に、今日の段取りを決めた。

2008年8月24日(日) 段取りのいい花火大会

今日は、雨天順延になった、校区子ども会の花火大会の日。
先日は雨の中、テントを運び出し、できるところまで準備をした。
準備をしている最中に不足分にも気がついた。

そのおかげで、今日はとても段取りよく準備ができた。

いくつかの不足や勘違いはあったものの、混乱もなく、順調にすすんだし、お手伝いをしてくれた各子ども会のお母さんがたからも、例年にない段取りのよさ、と評判だった。

しかし、いいことばかりではない。

数日前から気温が上昇しなくなり、カキ氷やジュースの売れ行きは芳しくなかった。
ゲームコーナーも数を絞ったので、売り上げはわずかに利益が出る程度だった。

おまけに、今日一日でほとんどを片付けなければならず、さすがに疲れた。

それでも、やはり準備に時間をかけることで、いいものができることがわかったし、雨で順延になっても十分対応できることもわかった。
準備がよければ、多少片付けるのに時間がかかっても、開催中にばたばたしないので、疲労感が少ない。

予定通りに進まないことは、喜ぶべきではないが、雨によって準備に時間がかけられたことに少し感謝した。

2008年8月25日(月) ラジオ体操開始

忙しい日曜日を終えての今日も、朝から忙しい。
子ども会恒例のラジオ体操があるからだ。

元々は小学校PTAたちが始めた活動のようだが、私の町内では、子ども会と小学校PTAの区別はない。
なので、子ども会会長の私も参加する。

朝6時15分、まだ寝ぼけている頭で空を眺め、盆踊りの会場となった、町内で一番大きな公園で子どもたちが来るのを待つ。
一番にやってきたのは副地区長の女性。
朝早いのに、前日の疲れも見せず、笑顔でやってきた。

次にやってきたのは我が家の次女と仲良しの一年生。
それに、長女や長男までもやってきた。

やがて、ぞろぞろと眠たそうな顔をした子どもたちが集まってきた。

6時30分。
ラジオからラジオ体操の放送が流れてくる。
けれども流すのはカセットテープに録音したもの。

いつもの音楽が流れてくると、不思議なもので、寝ぼけてダラダラしていた子供たちが、一斉に同じ動きを始める。
私は前に立って、はっきりとわかりやすく体を動かす。
普段、私が話をしている時には、横を見ておしゃべりしている子どもも、体操のときは私のほうをじっと見ている。
子どもたちは、朝早くに起こされて、やりたくもないはずのラジオ体操を、文句言うでもなく、まるで条件反射のようにやっている。
なんだかちょっと滑稽だ。

体操が終わると、子どもたちにお菓子を配る。
「はーい。並んで」というと、言われたとおりに並ぶ。
高々、数十円のお菓子をもらうために、きちんと並ぶのが、いかにも子どもらしく、その光景がとてもほほえましく見える。

オレンジ色の朝の町、お菓子をもらった子どもたちは、それぞれの方向へ帰っていった。
もうすぐ新学期が始まる。

2008年8月26日(火) 涼しい風

涼しい風が窓から流れ込んでくる。
駅から徒歩一分のところにある我が家だが、どういうわけか、まったく電車の音が聞こえない。

だから涼しい夜はこうして風を招き入れて日記を書く。
子どもも嫁さんも寝静まった。

欲を言えば、バーボンのロックを飲みたいところだが、明日も朝からラジオ体操だ。
ゆっくりと飲んでいるわけにも行かない。

もうすぐ長月。
秋になれば、少しはゆっくりした夜がやってくるだろうか。

2008年8月27日(水) 赤の印象

車の色の好みは人それぞれだという。
もちろんそうだと思うし、異論はない。

しかし、白と赤とでは、印象がかなり違う。

私が白い車に乗っていても、決して「きれいだ」とか「かっこいい」とは言われないだろう。

先日も車を洗っていると、通りすがりのご近所さんが「ピッカピカやなー」という。
見ず知らずの年配の女性が、「きれいな色ですねー」と声をかける。

子どもたちには「かっこいい」と言われるし、大人には「すごい車やな」と言われる。

確かにミニバンなので少し大きいが、別に「すごい車」でもないし、ミニバンに比べれば、スポーツセダンのほうがかっこいいだろう。

でも、赤と言う色が、少し誇張した印象を与えるようだ。

ただ、そう言って声かけてくる人も、自分の車として運転するかと聞けば、ほとんどの人が「遠慮する」といいそうだ。

2008年8月28日(木) ゲリラ雷雨

今年は今までになく、激しい雨の多い夏だった。
しかも、つい先ほどまでいい天気だったのに、一転して黒い雲が立ちこめ、雷を伴って激しくたたきつけるような雨が多かった。
「ゲリラ雷雨」と呼ばれるものだ。
昨年まではそんな呼び方は一般的ではなかったが、今年は流行語になりそうな勢いだ。

各地での被害も尋常ではなく、都心部においても、家屋が浸水し、交通機関が麻痺するような事故も起きた。
実際、いつも利用している電車の架線が切れて、長時間にわたって電車が止まった。

もう8月も終わりに近づいてきた。
いつもなら、台風の話が出始めてもおかしくはないのに、ゲリラ雷雨の勢いはとまらない。

2008年8月29日(金) 雨の日の巡視

今年も夏の夜間巡視がやってきた。
もともとは、中学生の保護者たちが始めたらしいが、今では防犯委員や、小学生の保護者も手伝いをしている。

昨日と本日が私の当番だが、今日はあいにくの雨。

いつもの公園前に行くと、顔なじみのメンバーが集まっていた。

二手に分かれて、雨の中をとぼとぼ歩く。
雨の夜道は暗く、懐中電灯は持っているものの、傘を持つことに気を取られ、思うように巡視できない。

路地裏では屋根から落ちた雨水が、歪な道の上に、水溜りを作っている。
水溜りに映った外灯の明かりが、雨のしずくでゆらゆらと揺れる。
広い道路では車のヘッドライトに照らされたアスファルトがぎらぎらと光る。
遠慮がちに道の脇を歩いている人の横を、車が走り抜ける。

雨の日の夜道は、人を無口にするのか、いつもはおしゃべりなお母さん方も、言葉数が少なく、傘を鳴らす雨の音だけが聞こえる。

少しコースを短縮して、元の集合場所に戻った。
たいした挨拶をするでもなく、「じゃあこれで」と言って三々五々に解散した。

2008年8月30日(土) 文化祭準備

高校の文化祭が目前に迫っている。
PTAがお手伝いするのは、いつもはバザーだけだが、今年は休憩場所を作ることにした。
その休憩場所に各委員会ごとの活動報告を展示することも決めた。

そこで、今日はその活動報告用の展示物作成のために高校に集まった。

まずは、活動風景の写真を見る。
気に入ったものを選りすぐり、プリントアウトする。
高校ではかなり大きなカラー印刷が可能だ。

次にコメントをつける。
ミュージカルの観劇や、総会の様子などを選んで、面白おかしく、吹き出しでコメントをつける。

そして、レイアウトを考えて、模造紙に貼り付ける。

最初は、正直、気乗りのしない作業だと思ったが、お母さんたちがとても楽しそうに作業をしており、だんだんと惹きこまれていった。

評判がよければ、来年もやるだろう。
今度、写真を撮られるときは、カメラ目線にしようと思った。

2008年8月31日(日) 夏休み最後の日

夏休み最後の日は、続いた雨天の不満を夏が一気に解消したような、からっと晴れ上がった日だった。
空は青く、太陽は真夏を思わせる輝きだ。

それでも、セミの声は控えめで、空の深さが、晩夏を物語っている。

仕事場はオフィス街で、夏休みでもあまり子どもの姿は見かけないが、近年は夏休み最後の週にイベントが開催され、子どももたくさん見かける。
特に、夏休み最後の日曜で最後の日となった今日は、とても多くの子どもたちがいた。

暑い空の下、楽しそうにお父さんやお母さんと手をつないで歩いている子どもたちの姿を見ると、娘に申し訳ない気がした。

今片付けなければならない仕事はあるが、子どもにとってこの夏休みはもう二度とない夏休みなのだ。

明日から新学期。
少し遅れてしまったが、子どもと遊べる月にしたいと思う。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

info@karintojp.com
Akiary v.0.51