カリント日記

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2008年10月1日(水) 最後の砦

嫁さんにはできるだけ迷惑をかけないようにしようと思いつつ、ついつい頼ってしまい、迷惑をかけてしまう。

子ども会のことだ。
いや、学校のことや自治会のことでもそうだ。

おそらく、嫁さんは「町内で最も頼りにされている人」なんじゃないかと思う。
食物連鎖で言えば、トラかライオン、もしくはティラノサウルスだろうか。

小学生の子どもがいる家庭で「うん?どうすればいいんだろう?」と悩み事が発生する。
お母さんが班長に相談する。
班長が私に相談する。
そして私が嫁さんに相談する。
「ええよ。明日、学校で話してくるわ」

婦人会や老人会のメンバーが「困った困った」といって自治会長さんに相談する。
自治会長さんが私に相談する。
私が嫁さんに相談する。
「うん。じゃあ、話し聞いてくるわ」

友達のために隣町の自治会長に掛け合ったり、友達の子どものために教頭先生に掛け合ったり、サークルのメンバーのために教育委員会へ掛け合ったり。

困ったときは私の嫁さん、というのは、この町内で暗黙のルールになっている。

2008年10月2日(木) ひとつひとつ片付ける

ひとつひとつ仕事を片付けよう。
たくさんある仕事でも、ひとつ片付ければひとつ前へ進む。

そう思いながら仕事をしているが、なかなか思うようにいかない。

順調に仕事が減ってきたな、今度の休みは、休めるかな、そう思っているとその希望を打ち砕くかのように、ドカンと仕事が入ってくる。

先日、取引先で大型の受注を取り損ねたようだ。
もしうまく受注できていれば、私のところに作業依頼が来るところだった。

取引先には悪いが、正直ほっとしている。

今度の連休にひとつ仕事が片付けば、もう少し、余裕をもって仕事ができるんじゃないかと思う。
今は、それを目標に仕事をがんばる。

はあ。
くたびれたー。

2008年10月3日(金) 日記は覚えていた

日記が仕事に役立つこともある。

仕事仲間から、電話がかかってきた。
「だいぶ前なんですけど、東京で打ち合わせしたでしょ、○○(私)さんも一緒に泊まりで」
「いつごろ?」
「いや、もう、だいぶ前だと思うんですが」
「うーん。会議の内容は?」
「新システムの二次開発に関する機器構成の検討だったと思います」
「そ、そんな内容の会議に出席した覚えはないけど」
「ほへ?ほんまですか?」

確かに、以前、電話の主と一緒に東京に泊まりで出張したことはある。
しかし彼が言うテーマでの会議に、出席した記憶がまったくない。

そこでまず、メールを検索した。
検索キーワードは「東京」。
するといくつかヒットする中に、ホテルの名前が書かれたメールを見つけた。
おそらくこれが該当する「泊まりでいった東京での会議」のことだろう。

その前後のメールを読んでみる。
しかし、二次開発、だとか、機器構成だとかの内容を記載したメールが見当たらない。

そこで、日記を読み返した。

「今日の会議は、システムが障害になったときにどのように検知して、どのように対処するか、の検討会議」
内容がしっかり書いてある。

それを彼に電話で伝える。

「あ!!それです!思い出しました!」
「でも、会議の内容が違うで」
「そうでした!その会議の後、私と東京の担当者で話をしたんでした!!」
「なーんじゃそら」

最初に彼から話を聞いたときは「私の記憶力も衰えたものだ」と忸怩たる思いだったが、彼の記憶違いだと知って安心した。
これも日記のおかげだ。

2008年10月4日(土) 体育祭前日

明日はいよいよ校区体育祭。
今日も朝から準備のために自治会館に集合。

気のせいかみんな、やる気に満ちて、生き生きとした顔をしている。
雨を心配する声もあるが、何とか催行してほしい。

今までやってきた苦労が報われないと、お手伝いをしてくださった方々に、徒労感が残るだけ。

みんなで盛り上がって、団結して、汗を流して、声を張り上げて、そうしてまた来年頑張ろう、という気持ちが生まれる。

やるだけのことはやったし、準備も万端。
あとは、明日の天気を祈るだけ。

2008年10月5日(日) 団結力

願いもむなしく、朝から雨。
昼から降る予定だったが、早まったようだ。

ただ、小雨だったことが幸いして、とりあえず予定通り、校区体育祭は開催されることになった。

開会式の後はラジオ体操。
相変わらず、小雨が降り続く。
紅白玉入れや、子どもの綱引きなどをやっている間も、雨は降ったりやんだり。

そして綱引きの予選が始まった。

昨年度、綱引きでは決勝へ進出し、毎年優勝している常勝の地区とぶつかり、惜敗した。

予選の第一試合。
他の地区がどんな引きかたをするのかチェックする。
両方ともたいしたことのない引きかただ。
そして、予選第二試合。
我々の地区が呼び出された。
対戦相手は。
なんといきなり、常勝の地区。
見るからに強そうなメンバーが勢ぞろいしている。
昨年の決勝戦の再現であり、事実上の決勝戦だ。

しかし、今年は勝つつもりでいる。
そのために、綱引き参加者には事前に、必勝法をプリントして配っていたのだ。

入場前には背の高い順に並び、入場して綱引きの位置へつくときも、私からみんなに、アドバイスする。
「綱のどちら側でもいいです。自分の引きやすいほうへ。前の人との間隔は十分にあけて」

そう言ってみんな所定の位置につく。

私は、先頭に立って、相手を威嚇する。
向こうの先頭は、校区長だ。

「よーい!!」
その掛け声で力が入り、
「パンッ!!」
その音で、いっせいに引きはじめた。

さすがに、常勝軍団は強い。
予定していたよりもてこずる。
しかし、徐々に徐々に、綱は我々の陣地へ。
そして勝敗を決める中央の旗が、我々のほうに引っ張られて、倒れた。

「よっしゃあーー!!」
そういって、こぶしを高々と突き上げる。
振り向くと、男性は万歳をし、女性は飛び上がって喜ぶ。

そのまま元の位置に戻る。

予選の二回戦。

相手チームは第一試合で勝ったチーム。
引っ張り方を見ていても、たいしたことはない。
予想通り、あっという間に我々の勝利が決まった。

そして、昼からは決勝戦。
しかし、その直前、雨は本降りになり、大会は中止となった。

今年は優勝できると思っていただけに、非常に残念だ。

夜の反省会。
みんなに意見を聞いてみた。
「体育祭では優勝したいですか。優勝したいと思う人は挙手を」

全員が手を上げた。
来年はどんな作戦で頂上を狙うか。

2008年10月6日(月) 酒を飲まない朝

昨日は久しぶりに酒を飲んだが、最近は酒を飲まない日も多い。
酒を飲むと眠りが浅くなり、疲れを残したまま、仕事に行かなければならない。
疲れた状態で仕事をしてもはかどらず、結局遅くまで仕事をしている羽目になる。
疲れて仕事から帰ると、酒を飲まずにいられなくなり、酒を飲んで寝る。
そして浅い眠りのまま目が覚めて・・・。

その繰り返しだった。

そこで酒をやめてみた。

すると、朝の目覚めがよくなった。
すっきりした気分で仕事に出かけられる。
朝から仕事がはかどる。
けれども結局遅くまで仕事をする羽目になり、自宅に戻る。
飲みたい気分をこらえて、眠る。
朝の目ざまがよくなる・・・。

確かに、目覚めはいいのだが、やはり、つまらないのである。
健康にはいいのだろうが、精神的に、あまりよくない。

だから、ずっと酒をやめるのではなく、量を減らすことにする。

それもいつまで続くかは、わからないが。

2008年10月7日(火) 保護者説明会にて

先日、高校で中学生の保護者向けの学校説明会があった。
授業内容や進路のこと、また入試の選抜方法など、細かな説明が1時間以上にわたって行われた。

その説明会の後には、「現在の保護者の生の声」を聞く時間が設けられていた。
そこで「生の声」を発するのが私の役目だ。

昨年同様に、この学校の話をするが、昨年と同じでは面白くない。
と言っても、同じ人はその場にいる先生だけであって、保護者は全員違う人なのだが。


たとえ大学に進学してもそこがゴールではなく、その先には就職が待っている。
この学校では、論文や作品製作など自己を表現する力を伸ばすことを目的とした授業が多い。
これはプレゼンテーション能力の向上に役立つ。
企業において、面接試験があるのは、プレゼンテーション能力を見るためでもある。
仕事をする上でプレゼンテーションの能力は必要不可欠だ。

同じように、コミュニケーション能力も必要である。
もちろんそのような授業もあるが、授業以外の、文化祭や体育祭など各種イベントでは、生徒たちの自主性が重んじられ、彼らがひとつの目標に向かい団結して進められるようにしている。
そういう団結力を生み出すためにはコミュニケーション力が大切で、ここの生徒たちはいろんな場面でコミュニケーション力を培っている。

この学校に来れば、就職するにしても、進学するにしても、いずれ社会で必要となるプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力が十分に養われる環境で教育を受けることができる。


そういう話をした。

説明会の後、先生から御礼のメールが来た。
「多くの先生方が『とてもすばらしく有意義なお話だった』と申しておりました。ありがとうございました」

私としては、まあまあの出来だったのだが、そう言ってもらえるのはうれしいことだ。

2008年10月8日(水) 馬は肥ゆれど

二日間、酒を飲まなかったので、今日はビールを買って帰った。
明日は早いが、それでも今日ぐらいしか飲める日がない。
今度の連休も、朝早くから仕事で、前夜は酒を飲めそうにもない。

今日はまだ、「今日のうち」に帰って来たので、早い帰宅だ。

ここ数年、この季節は、とてもしんどい。

帰宅時間は深夜の零時を過ぎ、客先での会議、資料作成、コンピュータの設定、検証、動作確認、報告・・・。
毎日、これの繰り返し。

「あれ?もしかして、痩せました?」

ただでさえ「細い」と言われてるのに、頬がこけてくるのもこの季節だ。

馬は肥ゆると言うのに。

2008年10月9日(木) 中止させるために

どう考えても忙しく、今日は、市子連の会議を欠席した。
この忙しさは今度の土日も間違いなく続く。

土日が明けると次の休日に行われる予定のドッジボール大会の準備を始めなければいけない。
しかし、疲れる。
そこで少し目論んだ。

校区長も忙しく、なかなか打ち合わせができないし、今度のドッジボール大会も欠席するらしい。

ならば。
いっそのこと中止にできないか。

まずは、私の子ども会のメンバーに意思を確認する。
「休憩したいですか?」

こう聞かれて「いえ!やりたいです!!」という人もいない。
みんな「そうですね。できれば、今回は休憩を」
と言う答え。

次に、いつも一緒に頑張っている別の子ども会の会長にメールする。

「休憩したいですか?」
「正直、休憩したい」

いつも頑張り屋の会長から、「本心」のメール。

早速、役員全員にメールする。

「今回のドッジボール大会は中止です」

2008年10月10日(金) 大丈夫って言ったのに

コンピュータ関係の仕事と言ってもいろいろあるわけで、私にも専門外がある。
というか、コンピュータの仕事に携わっている人のほとんどは、特定の分野だけを得意としている専門職の人がほとんどだ。

だから私が不得意とする分野は別の担当者に作業をして見らう。
ほとんどの場合は「お任せ」しているのだが、立場上、そうも行かない場合があり、そういう時は、横で見ているだけであっても、そこにいなければならない。
これは結構辛い。

今日はその作業があった。
私の専門外のコンピュータ。
その設定変更を担当者に依頼した。

「ええ。たぶん大丈夫です」

技術者が「たぶん大丈夫」と言うときは、あまり大丈夫ではない。
フォローが必要か?、と聞けば十中八九、「あったほうがいい」と答えるに決まっている。
私がそうだ。

だから多少の覚悟はしていたものの、やはり、期待しているところもある。

しかし、作業を始めてしばらくすると、担当者が画面を眺めて腕組みをはじめ、自分の顎を触り始めたた。

これは自分の予想と反した状況に直面した場合、人間が無意識に行う、心理的シグナル。

予想の時間を大きく越えても、結局作業は終わらず、途中で打ち切りとなった。

疲れた。

2008年10月11日(土) 仕事がうまく行った夜

ひとつのプロジェクトは短いものでも半年、長ければ数年がかりで行う。
今回のプロジェクトは、構想や企画の段階から含めると、実に3年半。
まあ、まったく新規のコンピュータシステムでなければ、製品のライフサイクルなどに合わせて、定期的に更新されるものであり、導入当初から、次回は5年後に更新、などとある程度の予定はできているのだが。

そのプロジェクトがいよいよ本番を迎えるに当たり、最終の確認テストが行われる。
今日はその第一日目。

朝、8時にはユーザ先へ到着していなければならないので、目覚ましは6時50分にセットしてあった。
しかし、目が覚めたのは6時45分。
実に起床予定時刻の5分前。

何か大事な(特に私の責任を伴う)イベントがある朝は、目覚ましをセットしておいても、予定の時刻になると、必ずと言っていいほど目が覚める。
そんなときは思わず「よし!勝った!」とガッツポーズをしてしまう。

目覚ましにコーヒーを飲んで、身支度を整えて、仕事に向かった。

仕事はすべて予定よりも早く進み、日が暮れたころ帰宅して、久しぶりに家族と夕食をとった。
ビールを買ってきて、今度は子どもたちと、テレビゲームをして遊ぶ。
最近、ビールを飲みながら子どもとゲームをするのが面白い。
というか、それぐらいの時間しか空いてない。
それでも子どもが喜んでくれると、私もうれしい。

仕事もうまくいったし、気分のいい夜だ。
明日の朝は今日よりも早く、仕事に行かなければならないので、あまり深酒できないのが、残念だが。

2008年10月12日(日) ゲームの練習

今朝は、7時過ぎに客先に入るために、6時30分に目覚めることにしていた。
昨日は酒を飲んで寝たので、一応、目覚ましも準備した。
しかし、結局、目覚ましよりもわずかに5分早い時間、勝手に目が覚めた。
これはもう、特技だ。

さっさと身支度を整えて、家を出る。

仕事場に着くと、いつもはほとんど顔を出さない「上司」がきていた。

私は個人事業主なので、私に上司はいないが、仕事上、お客さんから見ての「上司」は存在する。
そのほうがいろいろと都合がいいからだ。

私が社員だったころ、上司は、プロジェクトのたびに私にあれこれ指示をしたり、進捗を管理したりした。
しかし、個人になってからは、格段に、「上司」の存在が希薄になった。

私は普段から上司と顔を合わせて、話もするし、報告や相談もするが、その上司が客先にはほとんど顔を出さなくなったのだ。
だから、お客さんの中には私の「上司」の顔や名前を知らない人が少なくない。
両方を的確に答えられる人のほうが少ないだろう。
そんな「上司」でも、本番切り替えの最終確認ともなれば、「立場上」お客さんの前に出てこなくてはいけない。

早速、仕事を開始するが、上司は上司ではなく、私の作業の補佐のようなものだ。
私も、へんに上司扱いすることはしないし、上司もそのほうが気兼ねしなくてよさそうだ。
私の立てた計画に従って、私の考えた方法で、私の指示通りに作業を手伝ってくれる。
お互い、敬語で会話をしているので周りから見れば少し奇異かもしれない。

今日の作業は午前中のうちに終わった。
まったく問題は見つからず、このまま本番を迎えるだろう。

気分がいいので、自宅に戻ってからは、ずっとビールを飲んでいた。
子どもは友達と遊んでいたが、私は子どもに負けないように、一人でテレビゲームの練習をした。
今度、子どもとゲームをする時は、腕前を上げた私を見て、さぞかしびっくりするだろう。

2008年10月13日(月) 日ごろの運動

体育の日である。
近頃は運動不足である。

しかし、不思議なことに、急に運動をしても、ほとんど筋肉痛にはならない。
同じ運動をして、他の人が「ひーひー」言っていても私はケロリとしている。

よく「日ごろから鍛えてるの?」と聞かれるが、そんなことはしていない。

していることといえば。

早足で歩く。誰にも追い抜かれないように。
階段を使う。3階くらいはエレベータを使わない。
重い扉は左手で勢いよく開ける。もちろん安全を確かめて。
時々、腹筋に力をこめる。贅肉を気にしながら。

そんなところだろうか。

もっと健康的なスポーツなどをしたいところだが、なかなか時間も取れないし。
こんなことでも、続ければ、筋肉痛は避けられるのだ。

2008年10月14日(火) 家電製品

知人がブルーレイディスクを買おうかどうしようか迷っているらしい。
正直、ブルーレイといわれてもピンと来ない。
以前よりAV機器に鈍感になったためだろうか、それほど必要性を感じないから、興味もあまりない。

私が生まれたのは1965年、高度経済成長時代で、新しい家電製品が登場し、ドンドン購入された時代だ。

私が生まれるより前に登場した、テレビはまさしく魔法の箱だったと思う。
それに「天然色」がついて登場した。

人類が文明と言うものを築いたころから「暖房」設備はあったろうが、この時代に登場した「クーラー」はまさに歴史的なもの。

すべて自動で洋服を洗濯してくれる「全自動洗濯機」、夏場でも冷たい氷が手に入る「電気冷蔵庫」。

それまでの暮らしが一変するような、夢のような家電製品の登場だった。
だから、そのころは、食べたいものが勝手に出てくる「全自動調理器」や絶対に事故の起こらない「全自動電気自動車」、そして一家に一台「お手伝いロボット」が、21世紀と言う輝かしい未来には登場しているだろうと考えていた。

しかし、現実のこの時代には、そんな画期的なものは現れていない。

最近の家電製品で、すごいものといえば「ビデオ」と「ビデオカメラ」、それに「携帯電話」ぐらいじゃないだろうか。
パソコンや携帯電話によるインターネットの普及は社会的なインパクトはあるものの、興味のない家庭では見向きもされない。

確かに最近の家電製品は性能もよくなって、より便利にはなっているものの、あのカラーテレビやクーラーのような強烈なインパクトはない。

私が再びワクワクするような家電製品は、いつ登場するのか。

2008年10月15日(水) 寒い朝の娘

少し朝方は寒い季節になってきた。

子どもたちは3階で寝ており、私は2階の居間で寝ている。
朝になると、子どもたちは学校へ行くために、2階の居間へ食事をしに降りてくる。

私のほうが遅くまで寝ているため、子どもたちが起きてきても、私はまだ布団の中にいることが多い。

最初に起きてくるのは小学生の次女。
起きてきて最初にすることは、私の布団にもぐりこむこと。
もぐりこんできて、私の腕を体に巻きつけて甘える。

一通り納得すると、布団から這い出して食事を取る。

次に起きてくるのは高校生の長女。
起きてきて最初にすることは、私の布団にもぐりこむこと。
「ふう。あったかーい」
そう言ってなかなか布団からでようとはしない。

寒い季節になると、こうやってかわるがわる、私の布団にもぐりこんでくる娘たち。
いつまで、こうして甘えてくれるのか。

2008年10月16日(木) パソコンが壊れる

長女のパソコンが壊れたと言う。
真っ黒のままで、OSが起動してこないらしい。

電源を入れてみる。
メーカーのロゴが表示され、OS起動のバーが表示される。
その後、画面は黒くなり、マウスポインタだけが表示される。

BIOSの設定でもおかしくなったのか。

少しWEBで検索してみたが、原因はわからず、どうやらサポートセンターに問い合わせたほうが早そうだ。

そういえば、娘の友達のパソコンも調子が悪いらしい。
話を聞くと、ブルースクリーンに見舞われているようだ。

嫁さんの友達も、調子悪いと言っていたなあ。

今度の休みの日にでも、一気に片付けるか。
って、仕事も山盛りあるのに。

2008年10月17日(金) 重症

最近、キーボードで文字を入力できないときがある。

キーボードの調子が悪いとか、体の調子が悪いとか、そういう理由ではない。
同じキー入力でも、日記ならスラスラと書くことができる。
でも、それが仕事となると、とたんに、入力できなくなるのだ。

パソコンに向かう。
両手を構えて画面を見る。

入力すべき言葉が、あふれるように沸いてくる。
しかし少しも手が進まない。
入力すべき言葉がわかっているのに、まるで指が別の意識を持って、かたくなに拒絶しているかのように、微動だにしない。

少し考えてみる。
落ち着いて、もう一度入力する言葉を思い浮かべて、そして指を動かそうとする。
しかし、入力できない。

あふれてきた言葉がもう一度、なんだったか思い出す。

「それはできません」
「無理です」

そういった否定的な言葉を入力しろと、頭が言う。
しかし指はそれに答えない。

何とか動かした指が入力した言葉は。

「早々に対応いたします」
「できる限り対応します」

仕事の能率が極端に悪くなり、じっと画面を見ていられない。
考え事を続けることができない。
予定が立てられない。
進捗がわからない。

いや、わかろうとさえしない。

かなり重症だ。

2008年10月18日(土) ソーラーシステム

我が家のソーラーシステムがいよいよ稼動し始めた。

昼間は発電して、余剰電力を電力会社に売電し、夜は電気を買う。

その状況が一目でわかるのが、この表示盤。



左側のLEDが青色だったら売電中、オレンジ色だと、買電中というわけだ。

これからは毎日これを見て、一喜一憂するんじゃないかと思う。

2008年10月19日(日) 幽閉の気分

昨日も今日もいい天気で、お出かけには絶好の日だ。
太陽発電も好調。

そんないい天気の日だが、私は仕事。

先週、一区切りついたところだが、まだまだ仕事は山積みであり、休日も関係なく仕事をしなければならない。

今日も青い空と白い雲を、高層ビルの窓から眺める。
紅葉はまだ始まっていないか、と山を眺めてみる。

なんだか城に幽閉されている気分だ。

はあ。
しばらく秋を満喫していないなあ。

2008年10月20日(月) 家族で外食

東京出張から戻り、新大阪から自宅にメールをすると、今日は長女の希望で外食すると言う。
中間試験の間は勉強三昧だったが、ようやく試験も終わったので、好きなすしを食べたいというのだ。

よく車で出かける場所においしい寿司屋があるのだが、私はすでにビールを飲んでいたので、車を運転するわけにも行かず、少々、値段は高いが、それでも格段においしい店があったので、そこへ行くことにした。

自宅へ向かう途中の駅で電車を降り、嫁さんたちが来るのを待つ。

長男はバイト中なのでここにはこられない。
少々かわいそうな気もする。
今度何かで埋め合わせをしよう。

嫁さんと、長女と、何かと言えば「お寿司!」という、寿司好きの次女がうれしそうに改札を出てくる。

百貨店の中にあるその寿司屋へ行くと、珍しく空いており、まったく待たずに中に入れた。

早速日本酒を頼み、回転している寿司の皿を取る。

みんなとても楽しそうな顔をしている。

最近忙しくて、家族で食事をする機会がめっきり減ってしまったが、やっぱり、こうやって食べるのは楽しい。

2008年10月21日(火) 本末転倒

次女が学校の創立記念日なので、嫁さんやその友達とUSJに行ってきたらしい。
ちょうどハロウィーンをやっているので、仮装もするのだとか。

変身好きの次女だから、存分に楽しんだことだろう。

以前なら、私も一緒に行く時間ができたのに、今日ももちろん、次女が寝静まってからの帰宅。
どれだけ楽しかったか、その感想すら、次女の口から聞くことができない。

いつか嫁さんが私に言った。

「子どもの成長を見られないのはかわいそう。いつも一緒にいると大変だけど、それでも私はそれを見ることができる」

確かにその通りだ。
一緒に暮らしているのに、子どもの成長に驚くことがあるのは、嫁さんよりも私のほうが圧倒的に多い。

家族のために仕事をしているはずなのに、なんだか本末転倒のような気がしてきた。
何のための仕事なんだか。

2008年10月22日(水) せっかくの新型が

いつも利用している私鉄の路線が延長され、新駅が登場した。
それにあわせて、新しい車両も走り始めた。

背もたれが可倒式のシートのレイアウトも新しく、すわり心地もいい。
また、スモークガラスが採用されており、落ち着いた雰囲気だ。
社外のデザインもよく、未来的な趣がある。
車両としてはいい。

でも、ひとつ大きな問題が。

減速時のショックだ。
車でも下手な人が運転すると、「ガクン、ガクン」と言う感じで減速することがあるが、まったくあれと同じように、「ガクン、ガクン」と減速するのだ。
ブレーキの聞き具合が、今までの車両と違うのか、何しろ、つんのめりそうなほどに揺れる。
座っていると、頭を大きく揺さぶられ、気分が悪くなる。

たまたま下手な運転手に当たったのかと思っていたが、毎回のように「ガクン、ガクン」となる。
これはもう、車両の問題だろう。

せっかくの新しい車両なのに、ものすごく、損をした気分になった。

2008年10月23日(木) 誰と遊びますか

最近の土日は休日ではなく、地域の活動がないときは、基本的に仕事、だ。
つくづく、家庭を疎かにしているな、と感じる。

特に次女は遊びたい盛りであり、もっといろいろなところへ連れて行き、たくさんのことを経験させてあげたいと思う。
そのために車も買ったのだ。

でも、実際、次女にしてやれることといえば、家で一緒に遊んでやる程度。
それも、疲れている私を気遣って、次女は私の顔や声の反応を見ている。

「お父さん・・」と私を呼ぶ。
「なに」と私が返事をする。
その私の声のトーンを感じて、遊んでくれそうだと思うと、「遊んでー」と甘え、そうでなければ「なんでもない」という。

次女が「なんでもない」といったとたん、真っ黒な罪悪感が私を包む。
「情けない父親だ」
そう思うが、疲れた体は思うように動かない。

そんな時、嫁さんが、学校で次女が書いたという、「家での過ごし方」というプリントを見せてくれた。
先生が、子どもの自宅での過ごし方を知ろうと思って配ったプリントのようなものだ。

「何時ごろに寝ますか?」
「宿題はいつしますか?」

そんな内容の中に、こんな項目があった。

「おうちの中では誰とよく遊びますか?」

そこには、まだまだ汚いけれど、大きく元気な文字でこう書いてあった。

「お父さん」

2008年10月24日(金) テントの設営

約束の時間に少し遅れて小学校の運動場に到着した。
今日は小学校の秋祭りの準備の日だ。
ついさっきまでスーツ姿で仕事をしていたが、仕事をを早めに切り上げて、駆けつけた。

校庭には数十名のお母さんや先生がいらっしゃった。
テントの部材を校庭に搬出し終えたところのようだ。

テント設営は経験がないと、パズルを組み立てるようなもので、とても時間がかかるし、何度もやり直すことになる。
やり直しをする気力のあるうちはいいが、何度も手直ししていると、段々といい加減になり、手抜きにもなる。
そしてそれが元で事故を引き起こすこともある。
だから、てきぱきと指導する人がいないと、疲れるばかりだ。

「ものを組み立て、完成させる」という行為は人の満足感を充足させるものだ。
私はすぐさま、テントの部材を取り囲む、お母さんたちの中に入った。

「遅くなってすみません。じゃあ、今から組み立てましょうか」
私の顔はそこにいるお母さんたちの大半に知られているので、怪しまれることもない。
「最初に、『脚』を探してください。全部で4本あるはずです」
そういって私も足元にあった『脚』を拾い上げる。

「それを四隅においてください。こうやって、脚は内側に向けて。ええ。そうです」
お母さん方も見よう見まねで、脚を置く。

すると、隣で同じようにテントの部材を取り囲んでいたお母さん方が、こちらをまねて作業を始めた。

少し大きめの声で指導する。

「次に、この部分が直角になっているパイプを探してください。テントの縦横の長さが違うので、長さの違うものが二組あるはずです」

「これですか?」
「ああ、それは『屋根の梁』の部分ですね。それは後にします」

「見つかりましたか。じゃあ、長いほうのパイプの両端を先ほどの『脚』に差し込んでください。指を挟まないように気をつけてくださいねー」

指示をしながら作業を進めると見る見るテントの形になる。
「おお、早い」とお母さんから声が聞こえる。
まあ、テントの設営は人一倍やっているから、手馴れたもんだ。

「はい。最後に、しっかりと紐を結んでくださいね」と言い残し、仕上げを待たずに、次のテント設営へ向かう。

こうやって8組のテントを組み上げ、今日の仕事は終わった。

船頭が多いと船は山に登るという。
私がいなければ、あと、1時間は作業していたんじゃないだろうか。

2008年10月25日(土) イライラ風船

毎度のことながら、自分が活動しているときほど、写真がない。
今回も子ども祭りのために、アトラクションを作成した。

お父さんたちばかり10人ほどが、小学校のひとつの教室に集まる。
普通の教室より一回り大きい集合学習室でアトラクション作成は始まった。

昔、テレビ番組で流行ったもので、二枚の板で作られた迷路のように曲がりくねった隙間に、金属のパイプを通し、板とパイプが触れることなく、ゴールできれば商品がもらえるというもがあった。
板とパイプには電流が流れており、少しでも触れるとランプが転倒して、失格となる。
今回はそれをまねて、パイプを風船に、そして板をダンボールにしてコースを作った。
さすがに電気を流すことはできないので、そのコースのところどころに、待ち針を仕込み、うかつに触れると風船が割れるという仕組みだ。

PTA会長が考えたアイデアのようで、なかなか面白いと思ったが、いくつか問題点が浮かんできた。

ダンボールを切ってコースを作るということは、コースを境にしてダンボールが上下に分かれるということだ。
ところが、それをどのように固定するか、まったく考えていなかったようだ。

これはどうしたものか。

お化け屋敷を作ったときは、机の上にダンボールを固定して、それで壁にした。
しかし同じようにするにはあまりにも、ダンボールが少ない。
それに「壁」ではダメなのだ。
「風船を隙間に通す」ということは、奥に余裕がなくてはならない。

そのとき一人の先生が「お。あれが使える」といって物置のほうへ行った。
一緒についていくと、高飛びの縦棒と横棒のようなものが、たくさんあった。
しかもそれは、高さも調節できる上に、連結することもできた。
その道具の普段の用途はまったくわからず、今回のために用意してあったかのような道具だった。

それを部屋に運び込んで、ダンボールをつるした。
何箇所か紐を通すことで、完全に独り立ちした「板」ができた。
これでコースを切り抜けばよい。

お父さんの誰もがコースのデザインに躊躇するので、私が一気に、書き上げ、カッターナイフで切り始めた。
さながら、芸術家気分だ。

そして仕上げに、針を仕込んでいく。

こうして出来上がった全長6メートルほどのコースが三つ。

写真がないのが残念だが、難易度といい、デザインといい、多分、私がいなければ、ここまでのものはできなかったと思う。

針の鋭い先端を見て、明日の子どもたちの声を想像すると、口元が緩んだ。

2008年10月26日(日) こどもまつり

今日は小学校の子ども祭りの日である。
金曜日からテントの設営、土曜日にはアトラクションの作成、そしていよいよ今日が本番だというのに、朝からあいにくの雨模様だ。
この祭りは、とにかく準備が大変で、私がPTA会長のときもこれが一年で一番の大きな仕事だったように思う。
それだけに、雨が降ると残念で仕方がない。

雨天でも中止にはならないのだが、やはり秋晴れの空の下でやるほうが、大人も子どもも楽しめる。
まだ私が子ども会の活動など、何もしていなかったころに、一度やってきたことがあるが、やっている側は大変だけれども、純粋に遊びに来ると、大人も十分楽しめる。

まあ、小雨程度だったので、元気な子どもは傘も指さずに走り回っていたし、それなりに楽しんでくれていたようである。

土曜日に作成したお父さんの作るアトラクションは、毎年、子どもたちの一番人気で、今年も、大勢の子どもが押しかけてきた。
うちの次女のように、風船の割れる音を怖がる子どもも多く、特に低学年の子どもには不人気だったが、中には、大人の挑戦者もいたりして、その人たちが風船を割り、びっくりしていると、してやったり、という爽快感があった。

風船が割れるように作ってあるコースだから、最後までゴールされるのはうれしくない。

もちろん低学年用に簡単なコースもあるのだが、チャレンジ用のコースは、極端に難しくしてあった。
そのコースでも、攻略していく子どもが多く、案外、風船が割れにくいものだと知った。

後片付けが終わったのは16時ごろ。
それから地区へ戻り、子どもたちと別れ、班長さんに挨拶をし、そして私は、本職の仕事に戻った。

いやーしかし、われながらよく働く。

2008年10月27日(月) 酒を飲まない日

深夜に帰宅する。
今日はアルコールを摂らない日。
アルコールを摂らずに、ゆっくり風呂に入ってから眠ると、目覚めもよい。

週末は秋祭りの準備やら自治会の会合やらで何かと酒を飲む機会があった。
深酒はしていないものの、毎日飲んでいると、翌朝は確かにつらい。

なので、平日は、なにかもやもやしたものがない限り、アルコールはとらないことにした。
とはいえ、もやもやしたものがない日など、ほとんどないし、うれしいことがあった日はそれを口実に酒を飲んでしまうことは間違いない。

結局は、自分が納得できる理由を何とか見つけて、自粛するしかない。

10月も休みはなく、地域の活動をしているか、仕事をしていた。

特に後半はかなりきつい生活を送っている。
明日以降もしばらくはこのきつい生活が続く。
予定では、土日に休めるのは2月ごろになるはずだ。

それまで、冷静に酒を飲まずに過ごせる夜は、何日あるか。

2008年10月28日(火) 忙しいはず

小学校の大きなイベントも終わり、しばらくは忙しくなくなる。
そう、思っているが、昨年のカレンダーを見ると、10月と11月の土日はすべて何かしらの活動で埋まっている。

確かにPTA会長ではなくなったので、多少はましになるだろうが、それでもカレンダーを見る限り、会長だけで対応していたわけではなく、いろいろな委員さんにお願いしていたはず。

いまだに学校から連絡はないが、忙しいと思っているのは気のせいだろうか。

2008年10月29日(水) お風呂

この前の日曜日に雨が降り、かなり気温が下がったが、それを境に、一気に晩秋の気配が色濃くなってきた。

今まではシャワーで済ましていた家族が、今週から、とうとう寒さに負けて、湯船に湯を張って風呂に入るようになった。

私が帰宅すると、多少ぬるくなっている湯を追い炊きする。

今の家に引っ越して8年が経過するが、やはりボタンひとつで追い炊きしてくれるのはありがたい。
以前なら、熱い湯を継ぎ足すしかできなかったし、湯を沸かすまでに、種火をつける必要があった。
さらにその種火をつけるまで、レバーをひねり続けて、曇ったガラス越しに種火がつくのを確認しなければならなかった。

さらに前なら、種火をつけるためには家の外に出なければならなかったし、もう一つ前なら家に風呂がなかった。

遅く帰っても暖かい風呂に入れるのはとてもありがたいことだ。
日本人でよかったと思うひと時である。

2008年10月30日(木) プレハブから

仕事のメールを見ていると懐かしい会社名が出てきた。
それは以前、私が警備のアルバイトをしていた土木関係の会社だった。

警備と言っても、制服を着て立っているわけではないし、何かを見張っているわけでもない。
どちらかと言うと事務所の電話番に近いものだった。

会社自体は上場企業なのだけれども、私が担当していたところは、工事用の資材置き場だ。
だから、事務所と言っても、プレハブだし、空調はあるものの、壁は薄いし、外の音はよく聞こえる。
周りには倉庫や田んぼしかないので、時折通る車の音ぐらいしか聞こえない。

毎週土曜日の夕方になると、そのアルバイト先に出かけた。
広い駐車場には工事用のトラックが止められ、傍らにはいろんな資材が置かれていた。
プレハブの建物の二階に事務所があり、鉄製の階段をカンカンと上る。
アルミの引き戸を開けて「こんにちは」と挨拶をして中に入る。
グレーの机の上にはいろんな図面があったり、資料が山積にされている。

いくつか並んでいる机の一番奥が、この事務所の責任者の場所だ。
小学校の教室程度の小さな事務所なので、責任者の場所も、特別扱いされているわけではなく、椅子も机もみんなと同じもので、向きだけが、みんなに向かい合うようになっていた。
そこにいつもいたのが、ここの事務所の責任者で、確か、「課長」の肩書きだったと思う。

その課長さんは、とても温厚な方で、いつも笑顔で話しかけてくれた。
小柄で、椅子に「ちょこん」と腰掛けている。

「おう。ご苦労さん。ほな、今週も頼むわな」
少しだみ声の関西弁が印象的だった。

あれから20年以上経過したが、その声は今でも覚えている。

その課長さんの苗字は珍しいもので、他に同じ名前の人を聞いたことがない。
久しぶりに会社の名前を聞いて、会社のサイトを探すことにした。

温厚な課長さんも出世したかな、などと興味本位に、会社名と課長さんの名前を入れて検索する。

ヒットしたサイトを開くと、その課長さんの名前があった。
でも、肩書きは「課長」ではなく、変わっていた。

「代表取締役 社長」

2008年10月31日(金) 風邪か

今週に入ってから体調が悪い。
慢性的に疲れてはいるのだが、それに加えて、鼻水と喉の痛みが出始めた。
鼻水も喉の痛みも、その症状からして、例えばアレルギー性の鼻炎であるとか、あるいはカラオケで大声を出しすぎたからとか、そいうものによる影響ではないことが明白だ。

鼻水のほうは、適宜、鼻をかめばなんとななるが、喉の痛みだけは、机に向かっている間中、ずーっと気になってしょうがない。
この痛みは、仕事が手につかないというほどのものではないけれど、無視していられるほどのものでもない。
違和感とヒリヒリした感じがとても不快だ。

2〜3日は我慢をしていたが、とうとう我慢しきれなくなって、薬局へトローチを買いに行った。

24錠入りで840円とはなかなか高い品物だ。
一粒あたり30円以上する。
すぐにこうやって計算してしまうのが情けない。

しかし「医薬品」としっかり明記されており、「のど飴」とはやはり違う。
すっきりするメントールや、柑橘系の甘みがあるわけでもない、不思議な味わいだ。
そして、価格は期待を裏切らず、効果もすぐに現れた。
確実に喉の痛みが沈静化していく。

一粒が消えるころには、喉の違和感はまったくなくなっていた。

しかし、効き目に持続はない。

結局、仕事の間に4粒のお世話になることになってしまった。
15歳以上の一日の摂取量が4〜6粒となっているので、今日はこれで我慢しなければならない。

しばらくの間は、これのお世話になるだろうが、24粒を使い終わらないうちに、完治させたいものだ。

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