カリント日記

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2008年11月1日(土) 久しぶりの朝

市子連では毎年、市の文化祭に模擬店を出展している。
その準備は前日の荷物の搬出から始まるが、私は今朝から手伝うことになっていた。

8時前に自宅を出る。
外に出てドキッっとした。

太陽の角度が、まるで違うのだ。

もちろん、ある日突然、太陽の角度が変わったりするはずもなく、暦の遷移によって変化していくものなのだが、私がいつも家を出るのは、まだ一時間近くあとのこと。
この時間帯に外へ出ることはほとんどなく、今日と同じ角度の太陽に出会ったのは、8月の最後、ラジオ体操のころじゃないだろうか。
太陽がまぶしい角度で目に飛び込んできた記憶がある。
そのときと同じようなオレンジの光だ。

その角度の違いに驚いたのは事実だが、そんなに角度が変わるまで、朝早く外に出ていなかった自分に驚きもした。

自転車にまたがり、勢いよく漕ぎ出す。

久しぶりの朝の空気は、やはり気持ちよかった。

2008年11月2日(日) 文化祭

市の文化祭が開催された。
昨年はPTA会長だったので、小学校の展示などにも神経を使わなければならず、本当に忙しかったが、今年は市子連だけなので、多少はましだ。

しかし、文化祭の中でもひときわ目立っているのが市子連だ。

パッショングリーンの派手なユニフォームが目立つだけでなく、規模も大きいく、元気な掛け声にたくさんの人がやってくる。

誰しもがびっくりするほどの大きさの綿菓子。



毎年の常連がいるほど、おいしいと評判のうどん。



その忙しさといったら、それこそ、朝から夕方まで、座る暇などない。

夕方になり、お客さんが減ったところで、ようやく休憩。

「疲れたねー」と空に向かって言う。



「お疲れさん。今日一日、ずっと見てたよ。今日も頑張っていたね」
と空が言っているようだった。

2008年11月3日(月) 次女とカラオケ

連休三日目は地域の活動もなく、本業の仕事をする。
カレンダーを見ると、月に一度、休めればいいほうで、常に半日以上は地域の活動をしているか、仕事をしているかのどちらかだ。
そんな生活だから、子どもと触れ合う機会もあまり多くない。

昨日、文化祭の片づけを終えて自宅に戻ると、同じく、別の団体の文化祭出展の手伝いをしていた嫁さんが、ヘロヘロになって待っていた。

「悪いけど、こんばんは外食でいい?」
嫁さんがこういうときはかなり疲れている証拠。
二つ返事で外食に決定した。

食事を終えて自宅に戻る途中、次女がカラオケに行きたいと言い出した。
既に遊びに出かけている長男と、これから友達と約束のある長女は不参加となったため、私と嫁さんとそして次女の三人でカラオケに行くことになった。

部屋に入ると早速次女がリモコンを操作して自分の曲をエントリーする。
「はい。んじゃ、つぎ、お母さん。お母さん終わったら、お父さん。」
小学校三年生の次女にカラオケで仕切られる。

飲み物を注文している間も、慣れた手つきでリモコンを操作する次女にちょっと驚く。
ただ歌い始めた曲が、アニメのテーマソングだったので少し安心する。

いつもはどちらかと言うと、歌ってばかりの私だが、今日ばかりは、嫁さんや次女の歌っている姿を見ていたいと思って、催促されたらエントリーする程度にしていた。

何週目かしたとき、次女がエントリーした曲を見てびっくりした。
「手紙 〜拝啓 15の君へ」

これはアンジェラ・アキさんが歌っている曲で、初めて歌詞を聴いたとき、胸が熱くなるほど感動した名曲だ。

15歳のいろんなことに迷っている主人公が、未来の自分に当てて手紙を書く。
そして、成長した主人公は過去の自分を励まそうと15歳の自分へ手紙を書く。

そんな内容のもので、小学生が理解できるとは思えない内容なのだ。
しかし、次女はマイクをしっかり持ち、画面を見ながら、堂々と、しっかりと歌った。
NHKの「みんなのうた」でよく流れているらしいのだが、それにしても、小学生がこの曲を選べば、普通の大人はびっくりするんじゃないだろうか。

次女の成長振りに、やはり休日に仕事をしていると、こういうことを見逃すことになるぞ、と反省をした。

2008年11月4日(火) 専門外の仕事

今日もまた、新しい分野の仕事をしてしまった。
と言っても同じコンピュータ関連の仕事ではあるが。

この業界は、専門職の集まりであり、それぞれに自分の専門分野がある。
そしてその分野以外の仕事は、原則としてやらない。
それが自分のためでもあり、品質を維持するためでもある。

データベースを構築する人はネットワークの構築をしない。
ネットワークを構築する人はコンピュータのセットアップ作業をしない。
コンピュータのセットアップ作業をする人はプログラムを作らない。
プログラムを作る人はデータベースの構築をしない。

一昔前、まだ、パソコンがこれほど普及するよりも以前は、「汎用機」と呼ばれる大きなコンピュータが主流で、主に事務処理を行っていた。
それを面倒見る「システムエンジニア」は、データベースの構築もネットワークの構築も、セットアップもすべて一人でこなしていた。
一人で十分理解できる程度の機能しか持っていなかったし、コンピュータでできることが限られていたからだ。
ひとつのメーカですべてのものをそろえることが一般で、専任のSEはメーカの開発部門といろいろやり取りをしながら、作業を進めた。

ところが今は、いくつものメーカが作った、たくさんの機能を持つソフトウエアやハードウエアを、さまざまに組み合わせてシステムを構築する。
そうなると、メーカに問い合わせすることもままならず、到底、一人で面倒見切れるものではない。

そこで、一人ひとりが専門的な作業を担い、そんな人たちが集まってシステムを作るようになった。

しかし、いつもいつも、そんな人たちが、すっと対応できることばかりではない。
そういうときに、私に話が回ってくる。

そして気がつけば、いつの間にか私が対応している。
自分のためにもよくないし、品質も低下するのだが。

何とかしたい。

2008年11月5日(水) 憧れの職業

自分を分析するのは難しい。
というより、恥ずかしい。

自分の思いにも、考えにも、行動にも、すべて自信を持ってやっているが、その自信の根拠は意外に脆い。
今までの実績のよいところだけを見るようにして、それで自分のやってきたことに間違いはない、と自分に言い聞かせているところがほとんどで、そんな自信の上に成り立っている、思いや考え、行動などは、冷静に分析すると、矛盾だらけで、それを認めることが恥ずかしくなる。

人に言われる。
「いい人だと、思われたいのだろう」

果たしてそうなんだろうか。

確かに人に頼まれればいやとはいえないし、逆に人に他の見事をして迷惑がられるより、自分で解決するほうがいいと考える。
それは客観的に見れば「いい人」なのかもしれない。

だとすれば、私はいい人に見られたいがために、こんなにも「しんどい」作業を繰り返しているのだろうか。
すでに働く目的である、「家族」を少なからず犠牲にして、この「しんどい」仕事を続ける意味はなんなのだ?

最近、別の仕事のことを考える機会が多くなってきた。
人にものを頼まれない仕事、自分のことだけやって、さっさと帰る仕事を。

2008年11月6日(木) 限定ビール

終電前の普通電車に乗り込む。
最近、デビューした新しい車両だ。
外は雨が降っているが、窓ガラスを伝うしずくも、いつもと違ってなんだか新鮮に感じる。
なんだかうれしい。

電車を降りるといつもの駅。
疲れた体を引きずって家に向かう。

まっすぐ帰るつもりだったが、明日は少し朝に余裕があるので、途中のコンビニでビールを1本だけ買おうと思う。
コンビニに入っていつものところへ。

すると「摘みたて新鮮」という文字とともに、期間限定のビールが販売されていた。

「摘みたて」などと言う文字を見てうれしくなった私は、ついつい、2本購入してしまった。

メーカーの思う壺だ。

2008年11月7日(金) 誰かの役に

人に頼みごとをされればいやとは言えないし、誰もやらなければ私がやることも多い。

しかしそれは、別に「いい人」と思われたり、「すごい人」と思われたりしたいからではない。
確かに、そのように思われることはいやではない。

でも、本意は違うところにあった。
「あった」というのは、ようやく自分でもわかったからだ。
「いい人」「すごい人」と思われたい訳ではなく、お客さんや知人を困らせたくないのだ。

実はこれは、私にとって、ものすごく大きな「強迫観念」でもある。

「やってくれへんかったら、困る」

そう、脅迫されているような気持ちになってしまうのだ。

誰かのためにやる仕事を、口では「そんなことは、あいつにやらせればいい」などと言っておきながら、その人が失敗しないかと心配でならなくなり、結局、手伝ったりもする。

あるメーカーのコンピュータは専用のOSで、そのメーカーの人しか操作できない。
しかし、それを使ったテストを行う日に、そのメーカーの人は来てくれない。
お客さんはとても困った顔をして、何とかならないかと私に相談する。

私がそれを操作するのは、同じ医者でも歯医者が産婦人科の真似をするのと同じだ。

それでも勉強をして、何とか操作できるようにし、無事作業を終えると、「すごいな」とお客さんに言われる。
その言葉はうれしいけれど、本当にうれしいのはお客さんのテストが予定通りにできたこと。

もし、操作をできたとしても、テストができなければ、やりがいは感じないし、すごいと言われてもうれしくない。

私の苦労が、誰かの役に立ってこそ、そこに喜びを感じるのだ。

2008年11月8日(土) 研究発表大会

市のPTA協議会が主催する、研究発表大会が開催された。
例年なら、小学校単位に何名かの参加要請があり、私が務める地区長などに声がかかるのだが、今年はそれがなかった。

午前中に小学校で実行委員会が行われ、会議が終わった後、出席していた私にPTA会長が声をかけてきた。

「今日、研究発表大会あるんですが、行きませんか?」
「行きますよ」

最初から予定していたし、興味もあることなので、誘われなくても行くつもりにしていたところだった。

市内にある廃校となった高校の跡地を利用して市民が利用できる施設で、発表大会は行われた。

会場に入ると見慣れた顔にいくつも出会う。
昨年度に引き続き、PTA会長をやっている面々だ。
私の顔を見ると、「こっちへ帰っておいでよ」と声をかけてくる。
また一緒に、PTA会長をやろうというのだ。

視聴覚室をそのまま利用している部屋に入り、空席の目立つ、前のほうへ座る。
本当ならもっと見やすい前のほうがいいのだが、そこは各学校の校長先生の指定席だ。

斜め前に座っていた女性のPTA会長が私に気がついて驚く。
「今日、私、発表なんですよ。どうしましょ。ものすごく緊張してるんですけど」と話しかけてくる。

やがて各学校の発表が始まった。



目新しいものはなかったが、それだからこそ、どこの学校も同じように悩んだり苦しんだりしながら、それでもいろいろなことに取り組んでいるんだなと、安心できた。

来年もまた、時間があれば参加するだろう。

2008年11月9日(日) 表彰式

先日、市子連で文化祭展示のために子ども川柳を募集した。
テーマは「エコ」だ。
私の地区の子ども会からも多くの子どもたちが応募してくれた。

市子連全体では100通近くの応募があった。
それらはすべて、文化祭に展示されたが、その中から優秀だった作品に対して、表彰が行われることになった。

そして今日、その表彰式が開催された。
私の地区から応募してくれた子どももその中に含まれており、表彰式には親子で参列してくれた。

名前を呼ばれて表彰状を受け取る姿は、少し恥ずかしげでもあったが、やはり誇らしげであった。

少しでもいい思い出として残ってくれることを願った。

2008年11月10日(月) 焼肉

久しぶりに仕事を早く終えて帰宅した。
家族で食事をするためだ。
しかし、思い通りの時間に出かけることはできない。
自治会の会議に出席する約束があったからだ。
21時を回ったころ、ようやく自治会の会議が終わり、それから家族で食事に出かけた。

子どものリクエストで焼肉を食べることにしていた。
子ども会の中に焼肉屋の子どもがいて、いつもはその店で食べる。
しかし、今日はあいにくの定休日だったため、知り合いがひいきにしていると言う店を訪ねて、隣町まで行くことにした。

大きな店ではなく、案内された2階には4つほどしかテーブルがない。
そのうちのひとつに5人で座る。

5人一緒に食事をするのは、長男がバイトを始めてからはめっきり減ってしまった。
私が家にいるような休日でも、長男の帰宅は21時を過ぎるからだ。

焼肉を注文して待つ。
待つ。
待つ。

遅い!

私の注文したビールの一杯目を飲み終わるころに、ようやく肉が運ばれてきた。

子どもたちも文句を言っていたが、肉を焼き始めると「おいしい」という喜びの声に変わった。

家族5人、腹いっぱい食べて、13,000円。
やっぱり焼肉は高い。
それでもこれほどみんなで笑いながら食事をしたのも久しぶりのこと。

子どもが喜んでくれるなら、月に一回ぐらいは贅沢しても言いかと思う。

2008年11月11日(火) 

今日はポッキーの日だそうだ。
ポッキーの形に似た1が並ぶからだ。

でも、これは何もメーカーが勝手に名乗っているわけではない。
いや、もちろん最初はそうだったろうが、今では日本記念日協会でも認定されている。

ただ、日本記念日協会認定と言っても、その記念日は個人で申請しても登録できるものであり、この協会自体、公共の機関ではないから、そこには特に保障がないように思う。

しかし、テレビでも報道されるほどに認知度は高く、企業にとっては格好の宣伝材料となっていることは間違いなさそうだ。

私なら、記念日をいつにするか。

誕生日や結婚記念日などがあるが、それは誰にでもあるもの。
ならばやはり、個人事業主となった「独立記念日」がそれにふさわしいか。

2008年11月12日(水) 愚痴ばかり

最近は愚痴が多い。
仕事の愚痴だ。
自宅に帰ると仕事の愚痴ばかり話している。

なぜこんなに仕事が多いのか。
自分の仕事じゃないのに、人の残り作業がまわされてくる。
そんな愚痴ばかりだ。

最近の愚痴は自分でもひどいと思う。

それでも嫁さんは、いつものように優しい顔で話を聞いてくれる。
それだけでかなり気分が安らぐ。

ありがとうは何度言っても足りない。

今、かなり参っている。

2008年11月13日(木) バッテリー!

今日は市子連の会議。
仕事が残っているのが、そのままいったんおいて帰宅する。
仕事には後でまた出かけるつもりで。

あわただしく帰宅して、カバンを放り出し、すぐに着替えてガレージへ向かう。
ガラガラガラとシャッターを開けると、精悍な顔つきのオデッセイがこっちを向いている。

助手席側から乗り降りしているので、助手席へ回り込み、ドアノブに触れる。
キーはいらない。
カードをポケットに入れていれば、ドアノブに触るだけでロックが解除される。

が。
うんともすんとも言わない。

いやな予感がした。
キーを取り出して、キーレスエントリーで開錠を試みる。
キーについているボタンを押す。

やはり、うんともすんとも言わない。

バッテリーが上がっている。

先日、子どもを乗せて出かけた折、後ろの席で、子どもが室内灯をつけて何かをしていた。
おそらく、そのまま室内灯をつけていたのだろう。

あきらめて車をそのまま残し、会議に向かった。

会議が終わって帰宅するころ、低配していたJAFのレッカー車が到着する。

そして一時間。

バッテリーの交換を終え、オデッセイのエンジンはよみがえった。

16,000円の出費。

そろそろ換え時だとは思っていたが、突然の出費はやはりいたい。

そんなことを考えながら車に乗って、仕事場に戻った。

2008年11月14日(金) 19歳

先日、長男が19歳になった。
長女も同じく、16歳になったところだ。

それにしても19歳とはわれながら驚く。
来年は二十歳じゃないか。

学生の間は、我が家にいていいが、社会人になれば独立させる。
もし、二十歳を過ぎて学校を辞めるようなことがあれば、すぐに家を追い出す。
それが我が家のおきて。

子どもが物心ついたころから、そう言い聞かせてきた。
いい大人になって、いつまでも親元を離れられない、そんなやわな人間になってほしくない。

未成年と呼ばれるのもあと一年。
この一年の成長を期待したい。

2008年11月15日(土) 新曲

SEAMOの歌を覚えようと思う。
「CONTINUE」と言う曲で、メロディはエルガーの「威風堂々」のさびの部分と言えばわかるだろうか。
あるテレビドラマの主題歌なのだが、ラップで語られる歌詞がなかなかいい。

「負けたら終りじゃなくて、やめたら終わりなんだよね」
「どんな夢でもかなえる魔法 それは続けること」

私はこういう、「がんばれ」と励ますような歌詞の曲が好きだ。

なかなか難しいのだが、年末の飲み会のあと、カラオケに行く機会があれば是非歌ってみたい。

2008年11月16日(日) 忙しすぎて

忙しすぎて日記が書けない。
実は既に一ヶ月以上の遅れが出ていて、思い出しながら書いている。
そのため、このあとは、飛び飛びの日記になってしまう。

毎日続けるのがポリシーだったが、物理的な時間の制約には勝てない。

2008年11月17日(月) 骨折

先日、知人がバレーボールの練習中に指を骨折したと言う。
近所の医者に行ったが、あんまり信用できないと言うので私に相談があった。

医者でもない私に、医者が信用できないと相談してくるのはどういうわけか。
それでも相談を受けたからには答えを返さないといけない。

早速、ネットで検索して、指の専門の整形外科医を探し出した。
幸い、近所に専門家がいるようなので、それを教えた。

後日、治療後の指の写真をメールで送ってきた。

指先から針金が二本出ている。
ちょっと不気味な写真だ。

かといってせっかくのメールを消すわけにも行かず。
今も、ケータイの中に保存してある。

2008年11月22日(土) 洗濯機

洗濯機を買うことが目的ではなかったのだが、家電の量販店で、物色していると段々とほしくなってきた。

我が家の洗濯機は既に古く、ほんのわずかだが水漏れをしている。
水漏れをしている洗濯機は漏電の元なので、早々に買い換えるべきなのだが、なかなか買う機会がなかった。
最近、長男が家電量販店でアルバイトを始めたこともあり、割引価格で買えるようになった。

今度買う洗濯機は、必ず乾燥機つきのものにすると決めていたが、いざ見てみると乾燥機つきはやはり高い。
今まで、こんなに高い洗濯機は買ったことがない。

しかし、嫁さんも段々と買う気分になってきたのか、店員の話を熱心に聞き始めた。
いよいよ、金額交渉。

長男がアルバイトをしていることを伝えると、「それなら社員割引で変えますよ」と。
「ちょっと待っててください」と女性店員が奥へ引っ込むと、メモ用紙を持って再び現れた。

そこに書いてある金額を見て驚いた。
めちゃくちゃ安いのだ。
特価品なのに、さらに特別価格。

「他店には負けません!!」というチラシをよく見るが、これなら日本中どこよりも安いだろう。

結局、その割引率に目がくらんで、一番高いやつを買ってしまった。
年末はこれから物入りだと言うのに。

2008年11月23日(日) ドッジボール大会

市子連主催のドッジボール大会が開催された。
いつも司会進行を務める担当者が欠席のため、急遽司会を仰せつかった。

原稿もないのに、急に司会をやれと言われて、これが私でなければ担当になった人はヒヤヒヤしただろうと思う。

大会が始まると今度は審判だ。

子どもたちの大会とはいえ、大人たちはかなり熱心で、誤審でもしようものなら、罵声が飛んでくる。
毎年、そんな光景を見ていたから、主審はあまりしたく負かったのだが、人手が不足していてはそんなこともいえない。

しかし、今年は開会式のときに、「審判に対する暴言は一切認めません」「たとえ誤審であっても審判の指示に従わない場合は、没収試合とします」と審判長から念押ししてあったためか、ほとんどクレームもなかった。

審判の仕事を終えて、子どもたちが保護者たちと帰宅した後、後片付けをする。

テントを解体し、白線をほうきで消し、トラックに荷物を積み込む。
その後、市子連の本部である、活動センターへ戻って荷物を降ろす。
次の準備のための打ち合わせをして・・。

それでも、仕事ばかりの毎日の中に、こういう忙しい日があるほうが、気分転換にもなる。

2008年11月25日(火) 

先週はほとんど日記を書いていない。
仕事が忙しくて日記を書く暇がないからなのだが、何より、仕事に対してやる気が起こらず、それが余計に仕事をためてしまう原因にもなっている。

仕事をしなければならないと思う。
しかし、目の前にあるメールを開くのもつらい。
読んでいても同じ行ばかり読んでしまう。
読んでいるというよりは、目で追っているだけで、中身が頭に入らない。

仕事の優先順位がつけられず、とにかく簡単そうなことからはじめてしまう。
苦手な人のメールは後回しにして、事務関連の仕事を片付けてしまう。
歩き回り、じっとしていられない。
気がつけば自動販売機の前に立ち、飲みたくもないコーヒーを買う。

友人に相談すると「一度、病院へ行ったほうがいい」という。
なんとなく自分でもそんな気になっていた。

近頃の私はなんか変だ。

2008年11月28日(金) 安心とショックと

「一生これの世話にはならない」と思うものは誰しもいくつかあるだろう。
私は「美容整形」と「心療内科」の二つにはお世話になることはないだろうと思っていた。
しかし、今日、そのうちのひとつを訪れる日が来た。

仕事場の近くにある診療内科医だ。

先日、友人に言われてすぐに予約をし、今日、初めて訪問することになった。
ビルの6階にあるそのクリニックはエレベータを降りて正面にあった。

中は見えない扉になっており、少々緊張する。

自宅近くの歯医者にしろ、耳鼻科にしろ、整骨院にしろ、外から中の様子が伺える。
少なくとも人が多いか少ないかぐらいはわかる。

しかし、ここはまったく中が見えない。
こういうところの特徴なのだろうか。
ここを訪れる人への配慮かもしれない。

20分ほど待たされると奥の部屋へ通された。

これまた木製の重々しい扉(おそらく防音なのだろう)を開けて中に入る。

無表情な先生と思わしき人が大きな机の向こう側に座っており、パソコンのキーボードをタカタカと叩いている。

「どうぞ」

促されて正面の椅子に座る。

「どんな症状ですか?」
そういわれて、私は最近の自分の様子を話し始めた。

「ふんふん」と返事をする先生は、まったくの無表情。
険しい顔をするわけでもなく、穏やかな表情にもならない。
仕事柄、感情を表に出さないようにしているのか。

一通り話し終えたところで、先生が口を開いた。

「うつと思われます。」

あーやっぱり、と、うわ!やっぱり!!と言う感情が両方一度に湧いてきた。
安心もしたし、ショックでもあった。

処方箋をもらって、薬局に行くとき、なんだか本当に私は病気なのだ、と気が重くなってしまった。

しばらくは薬を飲んで様子を見よう。

2008年11月29日(土) うつでも

不思議なもので、うつ病だ、と割り切ってしまえば、少し気が楽になった。

高校のPTAブロック大会に参加した。

仕事に追いかけられている合間を縫ってこういう気分転換をするのもいい。
ブロック大会の後は後援会の人たちと飲み会。

心療内科の先生が、薬を飲んでいる間は、禁酒を守るようにと言うので、まだ薬は飲んでいなかった。

でも、仕事と違って気分も晴れやかだ。

月曜日からはまた仕事の日々が始まるが、私はうつなんだ、と割り切って仕事をすることにした。
そう考えると、それだけで少し楽になった。

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