カリント日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2012年8月1日(水) 遠慮は邪魔

夏休みでも会長会の会議はある。

9月に開催される行事のことや、8月に開催される全国PTA研究発表大会参加のことなど連絡事項はそこそこあるのだ。

そこへ民生児童委員さんが挨拶にお見えになった。

以前からお世話になっている人だが、もともと私と同じ小学校のPTA会長さんだったので私の先輩でもある。

挨拶を終えてからお礼のメールが送られてきたのだが、私の立場を意識したのだろうか以前と比べてとてもお堅い文言だ。

「らしくない」メールに対して「以前のように絵文字いっぱいで送ってください」と返事をすると、絵文字盛りだくさんで砕けた口調のメールが送られてきた。

遠慮して本当のことが言えないようなら「遠慮」ほど邪魔なものはない。

お互いのベクトルが異なる自己の欲求のためならそれでもいいが、子どもや地域のためと言う同じ方向を向いたベクトルを持っているなら、邪魔は排除したほうがいいに決まっている。

2012年8月2日(木) ドラクエ

「ドラクエ」と呼ばれる人気ゲームソフトがある。
今日はその新作の発売日であり、歴代のドラクエをすべてやってきた私は、無論、予約済みである。
家電量販店でアルバイトをしていた長男に予約をお願いしてあり、仕事場が近くの嫁さんに仕事帰りに引き取ってもらうように依頼する。

夕方、「ただいまー」とドラクエが嫁さんと一緒に帰ってきた。

「箱の大きさにも驚いたけど、値段にも驚いたわ」という嫁さんの荷物を見るとビニール袋に入れた大きな箱を持っている。

値段を聞いて驚いた。
私が思っていたより3倍ほど高いのだ。

箱を見るとゲーム機本体が入っているじゃないか。

「え?俺が予約したのは『USB+ゲームソフト』のやつやで」というと嫁さんはお店の人に確認したら間違いなく予約したのはこれだと言う。

仕方がないので長男に確認すると「ついでやし、俺が金出すから本体ごと予約した」という。

いや、本体は既に2台あるのだ。
なのにここへ来てもう1台、って。
3台使って何する気なのか。

ま、とにかく、今は新作のドラクエをやらないと。

2012年8月3日(金) 先生だって人間

「先生だって人間だもの。浮気もすれば不倫もするよ」

以前、友人から聞いた言葉だ。

その友人の学生時代の友達に「学校の先生」になった人がいて、その先生の実際の話らしく、私自身は「先生に対する偏見は持っていない」つもりであったにもかかわらず、その話を聞いて改めて「そうなんだ」と納得するぐらいに、説得力のある話だった。

日ごろPTA関係で接しているいろいろな人は、その人自身が意識しようとしまいと、やはり先生に対して「先生はこうあるべき」というような「偏見」を持っているものなのかも知れず、その人たちの意見に慣れてしまった私は、いつの間にか先生に対して人間らしい「弱さ」や「醜さ」というものを持っていないものと思い込んでいたのかもしれない。

先生と一緒に酒を飲んで笑って馬鹿な話をしているとそのことを思い出し、そして安心するのだ。

2012年8月4日(土) 盆踊りで

近所の盆踊り大会に顔を出し、花代を受付で渡すと、テントの中に用意されたテーブル席へ案内される。

知り合いの顔を見つけて横に座り、互いにねぎらいの言葉をかける。

やがてお酒(今年は発泡酒だった)が運んでこられる。

あまり冷えておらず、やたら泡立ちのいい発泡酒だが、こういうシチュエーションで飲むとおいしい。

会場内にはお菓子目当ての子どもも多く、テントの前を通り過ぎる子どもも見かけた顔が多い。

知り合いの子どもが私を見つけ、テーブルへやってきておつまみのお菓子がほしいというのでお菓子を渡してやると嬉しそうに「ありがとう」という。

また別の子がテントの前にやってきて「あの人、会長さんやで」と一緒にいた友達に私のことを指差して説明している。
そして私と目が会うと「こんばんは」と挨拶をしてくれる。

大人の知り合いより子どもの知り合いが増えると嬉しいのはなぜなんだろうか。

そんなことを考えながら生ぬるくなった発泡酒を飲む。

たぶん顔はにやけていたに違いない。

2012年8月5日(日) 来年への原動力

今年も町内の盆踊りは大盛況。

大人の数はほぼ頭打ちの感じもするが、参加する子どもの数は右肩上がりに増え続け、その盛り上がりは校区内随一。

校区内の盆踊りに顔を出してはいるが、会場内に子どもがこれほど多いこともなく、また踊っている子どもの数もこれほど多くない。
なにより、踊っている子どもの姿をビデオ撮影している親がかなりいるのだから、これは踊っている姿をビデオに納めようと準備してきたものであって、お菓子だけを目当てに着たのではないことは明らかだ。

小学生の高学年ともなると、踊ることを恥ずかしいと思うようだが、それでも小さい子どもが踊っていると、手本となるかのようにその小さい子どもの前を進む。

その姿こそが、来年の私の原動力となるのだ。

2012年8月6日(月) 長男のバイト

7月の末まで長男が家電量販店でアルバイトをしていた。

「安く買えるの?」とよく質問を受けるが、例え長男がいても、業界のトップ3の他の量販店に比べれば安くはならない。

長男のバイト先で値切って10万円で購入できるものを、他のトップ3の店で値切れば9万円で手に入れることができるかもしれない。

当然、高い品物ほど金額の差は大きくなるから、高い買い物をするときに、長男がアルバイトをしていることで享受できる金額的なメリットはあまりない。

ところが、最初から安いものを買うときは話が違ってくる。

安い品物はあまり値切ることはないし、店も負けてはくれない。
例えば「1280円」の品物は、何かと抱き合わせで購入しない限り「1000円」にはならないのが普通だ。

でも、長男のいるレジへ持って行くと黙っていても端数の280円はカットしてくれて「1000円」になる。
それに、長男に頼んでおけばわざわざ店に行かなくても家に届くからありがたい。

冷蔵庫などの大型白物家電から乾電池などの消耗品に至るまで我が家の家電製品はほとんどすべて長男のバイト先で購入したものである。

どれもこれも長男のおかげだ。
けれど、それも7月末までのこと。

その長男が最後に予約してくれて安く買えたのがテレビゲームのソフトだ。

私はそのゲームのパッケージを見るたびに長男の制服姿を思い出す。

2012年8月7日(火) 久しぶりの再会

今夜も久しぶりに連絡を取った知り合いと飲み会をすることにした。

もともとはお客さんで、何度か一緒にお酒を飲んだことがあるが、今は付き合いがない。
だから、お互いのメールは「お久しぶりです」の挨拶で始まった。

約束の時間の少し前、以前と同じ駅の改札で相手を待つ。

お互いに携帯電話があるとはいえ、改札から出てくる人を探すときの気持ちは昔から変わりない。
なんだか独特の期待感がある。

「少し遅れます」のメールが来なければ、その期待感と一緒に、少しの不安感を感じることもできたはずだ。

約束の時間を5分ほど過ぎる。

改札を出たところあたりから、ふと視線を感じてそちらを見たが、その顔に見覚えはなかった。

しかし、相手がニコニコ笑いながら近づいてきたので、本人だと認識できた。
連れてくるといっていた友達の顔も見覚えがあった。

「髪の毛短くなったでしょ」

女性が髪の毛を切るとこれほど変わるのか。

「僕も、太ったでしょ」

そんな話をしながら、もう一人の男が待つ飲み屋へ急いだ。

2012年8月8日(水) 手伝うことを卒業する人

先日の盆踊りの準備をしていたときのこと。

「あれ?○○(私)さん、今年も盆踊りのお手伝いですか?」と不思議そうに話しかけてきたのは、昨年度で子どもが小学校を卒業したお母さんだ。

一瞬、その言葉の意味がわからなかったが、そのお母さんと子どもが買い物の荷物を抱えて歩いていく姿を見て意味がわかった。

盆踊りの会場はスーパーの前にある公園で、手に荷物を持った買い物帰りの人たちが「何をしているんだろうか」という顔つきで会場を覗き込み、そして通り過ぎてゆく。
さも、自分には関係のないことだ、というように。

そしてそのお母さんの姿が、それと重なったのだ。

ごく一部の積極的な人は私のようにその場所で手伝いをしている。

たまに関心を持っていてくれる人が「大変ですなあ」と会場で準備をしている人に労をねぎらう言葉をかけてくれる。

そして一番多くを占める「自分には関係のないこと」と無関心を装う人はその場をただ通り過ぎる。

そのお母さんは、昨年まで小学生の保護者として私と一緒に活動し、盆踊りの手伝いもしたのに、卒業したとたん、無関心になった。

同じく子どもが卒業した私が手伝っていることを不思議に思ったのが何よりの証拠だ。

そのお母さんの基準で考えれば「子どもが卒業した」=「手伝う必要はない」となっているのだろう。

残念なことだが、保護者の中で一番多くを占めるのは、実はその考えなのだ。

2012年8月9日(木) 初オンラインゲーム

月末に開催される子ども会フェスティバルの会議を終えて自宅に戻ると夜の10時ごろ。

それからメールを確認しPTA関連の連絡をして今日の仕事は終わり。

ようやくシャワーを浴びて、ビールを飲む。

長女がテレビゲームを終えて、順番待ちしていた次女にバトンタッチする。

普段なら次女に対して「早く寝ろ」とうるさく言う私も、夏休みだからと大目に見る。

次女がやっているのは「ドラゴンクエスト10」。
オンラインゲームなので、ネットワーク上の見知らぬ相手と、画面に表示される文字を通して会話しながら、シナリオを進めていく。

ところがどうやらUSBキーボードの設定が悪いのか、「ローマ字入力」ではなく「かな入力」になっている。

キーボードを触ってみるが直らない。

さっきまでローマ字入力で動作していたらしいのだが、どうしたことか。

仕方がないので、次女がゲームをしている横で、私がキーボード入力を手伝ってやる。

学生のころにやっていた「かな入力」を思い出しながら、「キーボードがローマ字入力できない」と入力すると、相手から返事があった。

「せっていでへんこうできる」

設定画面を見てみるとキー入力の設定があり、「かな入力」と表示されていたので、これをローマ字入力に変更すると、あっさり直った。

早速「ありがとう!」と入力する。

ゲームの本筋とは関係のないことまで話ができるなんて。

当たり前と言えば当たり前のことなのだが、やはり不思議な感覚だ。

2012年8月10日(金) 録ったやつを見るとき

「今日もどこかへおでかけ?」と仕事を追えて帰宅した私に長女が聞く。

別に出かける用事をしているわけではなく、単にスーツを脱いでいるだけなのだが、ほとんど毎日、スーツを脱いでTシャツに着替えると、何かの用事でどこかへ出かけてしまうので、スーツを脱いでいるだけで「いかにも出かけそう」な感じがするようだ。

けれども今日は珍しく用事もなく、私は「今日は何もない」と答え、買ってきたビールをすぐに飲み始めた。

「んじゃ、録ったやつみよか」と長女が言う。
「録ったやつ」とは録画しているテレビ番組のことだ。

「もう、最近ゲームしてて録ったやつ見てないから、えらいことになってるで」と、長女がDVDレコーダを操作しながら録画の残時間を指差す。

毎週、決まった番組を録画しており、見終われば消すと言う作業をしているが、まったくそれをしていないので録画できる残時間がわずかとなっていた。

「んじゃ、これにしよか」と画面に表示されたバラエティー番組を私が選択して、再生する。

始まった番組を二人で見ながら笑う。

どうと言うことのない会話と光景だが、我が家の平和が感じられて、私はこの瞬間がとても好きだ。

2012年8月11日(土) キャンプ

ジュニアリーダ養成講座の夏季キャンプ初日。

子どもたちは朝から出かけたが、私は昼過ぎから合流することになっていたので、ひとまず集合場所でリーダーたちに挨拶をし、自宅に戻った。

昼過ぎに現地に到着すると、早くも夕食の準備に取り掛かる。

テントでキャンプをする場合、ほとんどの時間が食事の準備時間になる。
朝起きて、朝食の準備をして朝食を終えると昼食の準備が必要で、昼食を終えると日が暮れるまでに夕食の準備をしなければならない。

夕食はもちろんキャンプの大定番、カレーライス。
誰がどんな風に作ったっておいしく出来上がるから不思議だ。

子どもたちの作業にはあまり口出しをせず、質問されたら答えるのがここでのルール。

女子が野菜を洗って包丁を持って切り始めると、男子は周りをうろうろしながら野菜の切れ端で遊んだりしており、まさしく「男女の差」を感じる。

「じゃあ、男子は火の準備しよか」と声をかけると、喜んでコンロに槇を並べ始めた。

思ったより子どもたちの手際はよく、ライターで新聞紙に火をつけるとあっという間に槇まで燃え、火が安定した。

女子はジャガイモやにんじんの皮はスプーンでも剥いていたが、これも思ったよりきれいに剥け、子どもたちも驚いていた。

やがて日が暮れ始めるころカレーが出来上がり、それぞれの班ごとに、「いただきます」の歌を歌って食事を始めた。

もちろん大人だって歌う。

「ごーはんだ、ごはんーだ、さーたべよー
 かーぜはさわやーか、こころーもかろくー
 みーんなげんきーで、かーんしゃしてー
 たーのしいごはんーだー、さーたべよー」

メロディーは「線路は続くよどこまでも」と同じだ。

そして歌い終わると「いただきまーーす!」。

楽しいキャンプの声が山に響いた。

2012年8月12日(日) キャンプ二日目

キャンプ二日目。

昨夜は大雨で、残念ながらキャンプファイヤーはできなかったが、管理棟にある集会室で室内ゲームをやり、大いに盛り上がった。

キャンプでのレクレーションと言うのは、なぜか小恥ずかしいものが多いが、他人を笑わせようと思って参加すると、かなり楽しいものだ。

いつものように「面白い声色」と「こっけいな振る舞い」で、子どもたちを笑わせて盛り上げる。

何よりそんな私を見て驚いているのは一緒にいる大人たちだった。
こんな羽目をはずす大人はめったにいないのだろうか、盛り上げ役であるはずのリーダーたちが爆笑していた。

そして今朝。

やはり朝食の準備と昼食の準備に追われる。

リーダーが朝食のサンドイッチを作り、子どもたちは昼食用に自分たちでおにぎりと野菜炒めを作っていた。

わずか一日だけど、それぞれに成長した子どもたちは、朝食のサンドイッチをたらふく食べ、お土産のカブトムシは「カゴに入りきらないから」と何匹かを野に帰し、そして元気に山を降りていった。

お疲れ様。

2012年8月13日(月) お盆が来た

駅の雰囲気がいつもと異なる。
少し静かであり、なんだかのんびりした空気が漂っている。

ホームにはスーツ姿のビジネスマンよりも、大きなキャリーバッグを持った若者や、うきうき顔の子どもを連れた家族が目立つ。

どうやらお盆が来たらしい。

私はこの大阪で生まれ育ったので「帰省」というものをしたことがなく、お盆と言えば、「近所が少し静かになる」というイメージのほうが強い。

電車の揺れもいつもより穏やかで、車窓の風景さえも緩やかに流れるように思う。
どこか田舎の電車に乗っているような錯覚にとらわれる。

人の少ないオフィス街。
仕事場にも、いつもの半分以下の人しかおらず、その人たちからもあわただしさを感じられない。

私もメールの確認と少しの作業をして、パソコンを閉じ、人の少ないオフィス街を再び歩いた。

平和な休日を感じる。

2012年8月14日(火) 豪雨

変な夢を見ていた。

どこか広い場所で家族と一緒に遊んでいると突然、遠くから雷の音が聞こえてきた。
雷の音は次第に強くなり、危険を感じた私は変な形の頼りないテントのようなものの中へみんなを避難させた。
こんなぼろいテントで、どんどん近づいてくる雷から家族を守れるのか。

そんな心配をしながら目が覚めた。
夢でよかった、と思ったのもつかの間、雷が現実であることに気がついて驚いた。

ものすごい音に家が震えている。
振動が地面を伝わってくるのがわかる。
次第に近づいてきた雷は、光とともに、何かを引き裂くような大きな音と立てた。
すぐ近くに落ちたらしい。

家の中のほのかな明かりがすべて消えた。
停電だ。

5分ほどで復旧したが、雷は一向に遠ざからず、近隣のあちらこちらに落雷しているようだ。
外は土砂降りで、雨の音もすさまじい。

テレビを見ていると洪水警報のテロップが出る。
大阪府下全域に洪水警報が出ているらしい。

気になって外を見て再び驚いた。
家の前の道路はすっかり冠水している。

様子を見ていると水かさは徐々に増してくる。
向かいのマンションの自転車置き場はこちらよりも低い地にあるらしく、そこに止まっている単車のマフラーは水没寸前。
我が家の植木鉢も水につかりそうだ。

今までこれほど冠水したことはない。
たぶん私の人生の中でも、ここまでひどいのは初めてではないだろうか。

嫁さんが降りてきたので、窓から外を眺める。
「すごいなあ・・・。」
「これ、あぶないかも・・」

そういって玄関に下りて三度おどろいた。
玄関ドアのガラス越しに、水面が見えた。
明らかにドアをあけると水が入ってくる高さだ。
あわてて靴を退避させる。

インターネットで調べると近くを走る電車は止まっており、復旧の見込みはないという。

二人で小さな窓から外を眺めていると、発砲スチロールや植木鉢などいろんなものが流れてきた。
雨は次第に小ぶりになったが、一向に水位の下がる気配はない。

その中を何人かの人が駅へと向かって歩く。
すねの辺りまで水に使っている様子。

やがてあきらめたのか、その人が駅のほうから戻ってきた。
みると膝までぬれているようだ。

駅前のほうが少し低い位置なのでたいそうなことになっているだろうが、我が家も、玄関を開けると一気に水が入ってきそうなのでうかつに外に出ることもできず、家の中でじっと過ごすしかなかった。

昼前になり、雨も上がった。
水も引いた。
外に出て我が家の状況を見る。

ガレージは奥のほうまで水浸し。
玄関ドアの底部から2センチぐらいのところまで水が来ていたようで、ドアを開ければ間違いなく水が流れ込んできていた。

仕事があったので、仕事場に出かけたが、電車を20分近く待つことになったし、乗った電車も通勤ラッシュのように満員だった。

仕事が終わって帰るころには電車に若干の影響が出ていたものの、お盆と言うこともあってそれほどの混雑ではなかった。

いろいろなイベントが多いこの時期にあってどのイベントにも影響がなかったのは幸いだ。

もうこれほどの雨を経験することはないだろう。

2012年8月15日(水) 回らないすし再び

久しぶりに長女と二人だけの夕食。
二人だけなので少々奮発して、おいしいと評判の「回らない」すし屋へ行く。

カウンターに座ると嫌でも料金表が目に飛び込んできて長女は目を丸くする。
まずはいつもの3倍以上の金額の「マグロ」を食べる。
そのおいしさにも長女は驚き「そりゃこの値段するわ」と納得する。

次はサーモン。
いずれもこの店では一番安いネタばかり。

長女もメニューを見てはいるものの注文はためらわれるようだ。

そんな長女が言った。
「なあなあ。ノドグロっておいしい?」

見ると「ノドグロの一夜干し焼き」とある。
値段は書いていないが、高級魚のノドグロのこと。
数千円はするだろうが、この際だからと注文する。

待つこと10分。
ノドグロが運ばれてきた。

臭いからしておいしそうだ。
二人でつついていると長女が言う。

「うま。めっちゃおいしい」

確かにうまい。
他の魚にはない、濃くてしっかりした味。

「うまいなあ」などといいながら食べ、そろそろノドグロもなくなろうかとしていたとき、一人の女性が店に入ってきた。

ショットバーでよくお会いする年配の女性だ。

「あ。お久しぶりです」と私から声をかけると、「あら。こんばんは」と返ってきた。
けれど私のことが記憶にないようなので、「あのショットバーの○○でよくお会いした」というと「あー。そうそう。」と思い出した様子だった。

しばらくそのショットバーの話をしていると「あなた、毛ガニを召し上がる?」と聞かれた。
女性の指差すほうを見るとカウンターに「毛ガニ」がいる。

「さっきからこの毛ガニが私のほうを見ているので始末したいんだけど、私は食べられないから、よかったらあなた召し上がってくださらない?」というのだ。

断る理由もなく、長女と二人でお礼をいい、綺麗に平らげた。

雑談をしてそろそろ酔いも回ってきたし、サッカーも見たいので帰る事にした。

会計のときは驚きの金額だったが、あの毛ガニを食べたことを思うと大した金額ではない。

けれど、長女はもう一緒に行ってくれないかもしれない。

2012年8月16日(木) サーバメンテナンス

明らかに飲みすぎで、嫁さんが帰ってきた記憶はあるが、長女が言う「お父さんはサッカーを見ていた」という記憶がない。
しかも、夜中の3時過ぎまでゲームをしていたので、今日は半日が過ぎるまで何もできずごろごろしていた。

今はオンラインゲームをやっているのだが、オンラインゲームのサーバのメンテナンスが多く、ゲームの中断を余儀なくされることが多い。

今夜も長女がゲームを始めたとたん、サーバの動きが悪くなり、操作ができなくなってしまった。
そのまま画面が遷移せず、ボタン操作もできなくなったので、止む無く電源を切る羽目に。

再度ログインしてゲームを始めたとたん、画面にメンテナンス告知のメッセージが表示された。

「緊急メンテナンスを行いますのでログアウトしてください」

画面上に不満をあらわにするユーザの声が表示される。

わからなくもないが、私はメンテナンス担当者が気の毒で仕方がない。
たぶん彼らは、サービスインからまともに睡眠を取っていないのではないだろうか。
来る日も来る日もサーバのメンテナンスに追われていることだろう。

掲示板にも非難の声が多かったが、もう少し大目に見てやってほしいと思う。

2012年8月17日(金) 小さな町の被害

班長会議では先日の大雨の話題で持ちきりだった。

携帯電話で写真に撮っている人もいて、「ほらこれ、自転車が流されてるところ」と言って見せてくれた画面には、水につかり横倒しになって絡み合っている自転車がはっきりと写っていた。

それとは対照的に「もう、外を見るのが怖くて一日、家の中にいた」というお母さんもいた。

班長会議の後、自治会館を出ると自治会長がいた。

「会長のご自宅は大丈夫でしたか」と聞くと「わしんとこは大丈夫やったけど、そらもう、あっちこっちから電話で大変や。ほら見てみ、あの倉庫のところ」と指差すほうを見るといつもは何もないスペースに、木材が山積にされていた。
「もうなあ、みんな勝手に持って来よるんやわ。困ったもんやで」と嘆いていた。

新聞にも載らないこの小さな町にも大雨の傷跡はまだまだ残っている。

2012年8月18日(土) 主審の練習

先日、近くの小学校のグラウンドで二つの校区の子ども会がキックベースの練習試合をするから主審をやってほしいという依頼メールが来たので、今日は朝からそのグラウンドへ出かけた。

炎天下のグラウンドはまぶしくて暑い。
けれど、朝晩同様、一時期の立ちくらみしそうな暑さではなく、日陰に入ると汗が引いていく。

「男性監督率いる中堅」チームと「女性監督率いるやる気はあるけどいかんせん実力が」チームの対戦。

私も何度か主審を経験しているがまだまだ未熟者で、誤った判定に男性監督が助言するケースも。

けれど子どもたちも一所懸命話しを聞いてくれたし、以前に比べれば両チームとも強くなったと思う。

本番の試合でも私がこのチームの主審を務めるかもしれないが、ひいきをしないように注意しなければ。

2012年8月19日(日) 野菜炒め

昼過ぎに嫁さんからメールが来た。

「野菜炒め食べてや」

すぐには意味がわからなかったが、これは次女が嫁さんの携帯電話を使ってメールを送ってきたのだろうと気がついて意味がわかった。

先日のジュニアリーダー養成講座で次女たちは昼食のお弁当のおかずとして野菜炒めを作成し、それがとてもおいしかったようで、自宅に戻ってきてからもそれを作っていた。

そして今朝、私が家を出る前にも「お父さんの分も作っとくから」と言って、せっせと野菜を切り、野菜炒めを作っていた。
私は用事があって、それが出来上がる前に家を出てしまったので、そんなメールを送ってきたのだ。

実は、その直後、知人と昼食を一緒にする約束があったので、自宅に戻ってすぐに野菜炒めを食べると言うわけには行かなかった。

昼を過ぎて帰宅すると、テーブルの上にラップをかけて野菜炒めがおいてあった。

彩りもよくないし、野菜の大きさもまちまちであり、一目で子どもが作ったものとわかる。
一口食べたが、決してうまいとは言えない、調味料だけのストレートな味付けだ。

けれど、親なら間違いなく「絶賛」する一品の「野菜炒め」だった。

これからもたびたび我が家の食卓には「野菜炒め」が登場することだろう。

2012年8月20日(月) これからの話をしましょう

自治会の定例会議で先日の大雨の話が出た。

側溝のふたの上に植木を置いている家があり、その下の側溝に土がたまっていたらしく、それが原因で冠水したところもある、という話が出た。

ならばどうするか、とういう話になるべきなのだが、こういう大雨の話をするとすぐに昔の話を持ち出すのが年寄りの特徴だ。

「いや、昔はな、となりの町内はすぐ冠水したけど、この町内は大丈夫やったんや」
「そんなことあらへんよ。うちもすごかったよ」
「いや、あんたんところは少し低いやろ。せやからこの町内でもつかるとこなんや」
「昭和50年ごろやったか、床上まで浸水したわ」
「昔から台風のときなんかはとなりの町内はすぐ冠水やった」
「うちの前もすごかったがな」
「あんたがゆうてるの30年ぐらい前の話やろ。わしは50年以上前の話しとんねん」
「うちがゆうてるのかて古い話やで」
「違うがな、もっと前、この道路できる前の話やがな」

もう10分以上、側溝の植木の話はまるで置き去りで、私を含めほとんどの人が知らないような昔の思い出を聞かされている。

「あのー!すみませーん!」
しばらくは様子を見ていた私だったが、さすがに業を煮やし、挙手をして話に割って入った。

「昔の話ではなく、これからの話をしましょう」

その言葉で我に返ったのか、年寄りたちは口をつぐみ、数分後には年に一度側溝の掃除をするということで話が片付いた。

今日もまた、私がいなければ子ども会のお母さんたちはつまらない話を延々と聞かされるところだった。

2012年8月21日(火) 目標となる大人

夏休みを利用してこちらへ里帰りをしているという後輩から連絡があったが、都合が付かず会うことができないのは残念だ。

知り合ったころは少し生意気な感じで、時々腹立たしく思うこともあったが、彼女の言葉に対してまともに反応するのはなんだか「大人気ない」感じがしたので、正直、「こいつは子どもなんだ」と思って接していたところがある。

けれど子どもが生まれたころからは、やはり親としての言葉が口から出てくるもので、それを聞いて「ああ。これで話が通じるだろう」と変に安心した。

さらに、今年の彼女のメールには「クラス役員」という言葉が書かれており、こうなるともう、私の周りにいる「お母さん」たちとなんら変わりはなく、話をしても「腹立たしく」思うようなことはないはずで、これまた妙に安心した。


今の自分から、過去を振り返るとき、「果たして私は、成長を遂げてすっかり大人になっているのだろうか」と思うことがある。

別に「まだまだ子どもだ」と忸怩たる思いを抱くわけではないが、小さいころは「二十歳になれば大人」と思っていたし、さらには「仕事ができて大人」「独立できて大人」「子どもができれば大人」と、その時々の自分の立場に合わせて、自分の中のある種の目標となった「大人」というものが変遷してきたのは間違いない。

彼女にもそのような気持ちがあって、さらに目標となる「大人」を見つけ、そして目指してほしいと思う。

そして私も、彼女の目標となる大人の分類に、含まれるよう、努力したいと思う。

2012年8月22日(水) 校区体育祭の会議の憂鬱

校区体育祭の打ち合わせに出席する。
今日は各地区の校区体育祭実行委員を決定する日。

あらかじめ各地区で地区の委員を決めてほしいと連絡しているので、特に混乱することもない。

名簿を持ってきてくれた人もいれば、その場で記入してくれる人もいる。

そしてその集めた名簿や大会のプログラムなどの各種資料の修正を行うのが私の役目。

別に、私にその役目が決められているわけでもないし、誰かの仕事を代行しているわけでもない。
単純にパソコンが使えるのが私だけ、という理由で昨年から私が担当しているのだが、パソコンを使えない人との会話が多いので修正内容の確認にも手間がかかる。
すべてのデータは前任者が作成していたので、私が新しく作成するわけではなく、その前任者のデータを引き継いで修正することが多い。

「この前のWordで作成されている競技説明とExcelで作成されている実行委員名簿を修正すればいいですね」
「違う違う。表が競技説明で裏が名簿のやつやで」
「だから、競技説明と名簿を修正するんでしょ?」
「そうやけど、1枚の紙の表裏やで」

別々の用紙を、コピーするときに両面印刷しただけのことなのだが、それを一つのデータだと思い込んでいるのか、話がかみ合わず二度手間になる。

まだ先は長く、ちょっと気疲れする。

2012年8月23日(木) 研究発表大会

明日はいよいよ全国PTA研究発表大会だ。

今回の旅程は私と旅行会社とが何度となくやり取りをして決めたもので、宿の決定から飲み物の手配まで、すべて私と旅行会社の担当者と二人で決めた。

いつもなら遠地になるため、新幹線の駅や空港で待ち合わせるのだが、今回はすぐ近くということもあり、バスで行くことになった。

電車ならどんなわがままを言っても駅まで行かないことには電車に乗れない。
しかし、バスなら道路があってバスが通れれば、わざわざ出向かなくても家の近くまで来てくれる。

それが返って私の手間となった。

旅行会社にバスの停車場所の案を出すと、そこは大型が通行できない、とか、その前の道は混雑するので避けたい、などの返事が帰ってきた。

仕方がないので小学校の敷地と団地の敷地を利用させてもらうことにしたが、今度は、そのどちらに集合するのかを参加者全員に確認しなくてはならない。

電車の駅に集合なら、そんな手間は要らない。

おまけに、今回は日帰りコースも設定したので余計に面倒になった。

来年は、日帰りコースの設定はなしだ。

2012年8月24日(金) アイスブレイク

日本PTA全国研究大会初日。

少し退屈な講演を聞いた後、小分科会にわかれて体験型学習に参加する。

私が選んだのは「アイスブレイク」というもの。
場所は学校の多目的ホールぐらいの小さな舞台がある部屋。

恥ずかしながら初耳であったが「会議やセミナーなどのグループワークなどの前に、初対面の参加者同士の抵抗感をなくすために行うコミュニケーション促進のための手段」らしい。

アイスブレーカーと呼ばれるリーダーがやってきて、打ち解ける雰囲気作りの方法をいろいろと教えてくれるのだが、やっているのはどこかの小学校の「育成会」だという。

別にこれを本職としている人たちの集まりではないのに、かなり上手いので驚いた。

司会が紹介すると「アイスブレーカー」たちが、お揃いのユニフォームを着て列車のように前の人の肩に手を置いて、つながって入場してきた。

笛の音とともに掛け声をかける。
「イッチニイ、イッチニイ」

「はーいストップー。「よーし。じゃあ、いつものように行くぞー」と先頭の人が声を上げると、突然、大縄跳びを始めた。

しかし、縄は持っていない。

「エアー縄跳びだ」

アイスブレーカーたちが次々と輪の中に入り、誰も引っかからずに飛び続ける。
縄がないのだから引っかかりようもないのだが、それでもそろって飛んでいる姿はなかなかだ。

さすがなのは、この入場と、この演技で一気に会場が和んだこと。

その後も「エアーキャッチボール」や「名刺交換」「第一印象カード配り」などさまざまなアイスブレイクの方法を学んだ。

久しぶりに役立つ講習を受けたと実感した。

2012年8月25日(土) 暑い京都にて

京都は盆地だから暑いと聞いているが、盆地の京都だから暑いのか、それとも今日は全国的に暑いのか、ともかく暑い一日だった。

京都国際会館で開催されたPTAの全国大会に参加した後、清水寺へ行った。

たぶん、社会人になって間もないころ、東京からやってきた友人と一緒にやってきたことがあったように思うが、そのときの写真もないので、もしかしたら記憶違いであって、実ははじめてやってきたのかもしれない。

今までに何度となく見ている清水寺の写真の撮影ポイントと同じ位置に立ってカメラを向けると、その先に見えるのは、どこかの写真集やメディアで見たものなのか、自分の記憶の中のものなのか、区別がつかなくなる。

一方通行の順路を下に降りていきながら、来たことがあったかどうかを思い出そうとするが、暑さが邪魔をして、途中で考えるのが面倒になる。

別に土産も買う予定はない私は、結局、バスの出発時刻まで、観光地特有のちょっと割高感のある喫茶店で、自分の胃の調子を気遣いながら、レモンスカッシュを飲んでいた。

斜め向かいに座っていたサリーを着たインドの女性の歯がとても白く印象的だった。

2012年8月26日(日) 風船が飛んだ

青空に子どもたちの想いを書いた風船が飛んだ。


半年前からこの日のために準備を進めてきた。
6月からはほぼ毎週のように打ち合わせを繰り返し、調整をしてきた。

朝8時前に学校に着くと既に何人かが作業を始めていた。
「おはようございます!」
少し気合を入れて挨拶をすると同じように気合の入った声が返ってくる。
「おはようございます!」

少しずつエンジンがかかり、着々と会場で準備が進む。

9時を過ぎると続々とお手伝いが集まってくると準備に拍車がかかった。
スタッフは総勢百数十名。
出迎える来場者は700名を越える。

10時にはすべてがそろい、会場が一気ににぎやかになった。
続々と来る来場者。
市内のあちらこちらから子ども会の小学生が集まってくる。

カキ氷、焼きそば、フランクフルト、綿菓子、ポン菓子、ジュースにラムネ。
そのほかゲームや展示物もありの盛りだくさんの内容に子どもたちも忙しそう。

私はせっせと風船にヘリウムガスを詰め込む。
地元の人も何人かやってきて、私のところへ挨拶にお見えになるので、そのたびに手を休めて挨拶をする。

ようやく風船を膨らませ終えると時間がやってきた。
メインイベントの風船飛ばしだ。

およそ600個もの風船を場内にいる子どもたちにスタッフ総出で手渡す。
風船を持つとどの子も楽しそうな顔になるから不思議だ。

そしていよいよカウントダウン。

「3、2、1、ゼロ!」

そっと手を放す。
手を離れて自由になった風船はたちまち風に揺られて勢いよく泳ぎだす。

青空に子どもたちの想いを書いた風船が飛んだ。
あっという間に校舎を越えて、風に乗って高く高く上がり、見る見るうちに小さくなった。

どうか子どもたちの想いが遠く遠くまで届きますように。

2012年8月27日(月) 先が見えない苦しさ

かなり忙しい週末を過ごしたのと先日の痛飲が祟ったのとで胃腸の調子がとても悪い。
というかずっと胃が痛い。
胃腸薬もほとんど効果がない。

そんな状況なので、土日はまともに食事をしておらず、少し足元がふらつくような感じがする。

そしてその体に鞭打って、日付が変わるころまで仕事をこなす。


嫁さんから私を気遣うメールが来るけれど、先が見えている仕事なので気持ちが楽だ。

やはり体が忙しくてもきっちり前に進むものは、先が見通せるので気分が楽であり、多少の体の疲れにも踏ん張りが利く。

けれど先が見えないものは、体がそれほど疲れていなくても、心が疲弊してとてもつらく苦しい。

そんなことを考えると被災地を思い出した。

先日のPTAの大会では募金活動をしていた。
私も寄付をした。
少々無理をした金額かと思ったけれど、現地の苦労を考えるとまだまだ足りないくらいだ。

先の見えないつらさは身をもって知っているだけに。

2012年8月28日(火) 洗車しないと

今日は会議なので仕事を早めに終え、いつものようにガレージから車を出し、それに乗って会議の場所へ向かう。

そしていつもの駐車場に車を止めて会議の場所へ。

会議が終わってからまた車に乗り込む。

そして自宅に戻ってガレージに車を入れる。

その車に乗るたびに思う。

「汚れてかわいそうだな」

例え雨が降っているときでも、雨水が付いたまま車を入れてはいけないと思って、サッと洗車してからガレージに車をなおしていたのに、いつから洗車していないだろうか。

たぶん、一年は経過していると思う。

本当にそろそろ洗ってやらないと。

2012年8月29日(水) プロジェクト未経験

学校を卒業して家業を継いだ人や「○○士」という資格を生業としている人たちは、あまり「プロジェクト」というものを経験したことがないのではないだろうか。

プロジェクトは、異なる能力を持った人たちとともに、ある目的に向かって計画的に事を進め、課題をクリアしていく作業だと思うが、酒屋さんや行政書士がどんなプロジェクトに参画するのか、私には想像もつかない。

市内の新しいプロジェクトを推進するに当たって実行委員会が発足し、私が実行委員長に選ばれたのだが、メンバーのほとんどは先に上げたような人たち。

市役所が作成したシナリオにしたがって議事を進めているのだが、ほとんど「ブレーンストーミング」のようになってしまい、発散的でまとまりがなく、遅々として議事が前に進まない。

そこでひとまず、分科会の結成を提案した。

もう少し小グループに分かれて作業を進めれば、意見も発散せずに進むのではないかと考えたからだ。

ただ、当初予定していた進め方ではないだけにメンバーや事務局にも戸惑いがあると思う。

少なくとも事務局とは事前の打ち合わせをしておく必要があり、これでまた一つ仕事が増えたことになる。

2012年8月30日(木) 毎年思う

わが「カリント」の運転資金を借りてはや数年。
運転資金の返済が迫ってきたが、そんな余裕はなく、結局借り換えをすることになる。
毎年この時期はその更新手続きのため、銀行に行って利子を支払う。

郵便局に行って収入印紙を買い求め、市役所に行って印鑑証明を得る。
そして銀行へと足を運ぶ。

今日は30日ということもあって朝から銀行は混雑しているが、私の手続きは通常の窓口と異なるので、ほとんど人のいない2階へ移動する。

2回の窓口で「中小企業基金の・・・」とまで話をすると「あ。○○(私)様ですね」とすぐに話が通じる。
待ち構えていたのは間違いなさそうだが、おかげで話は早く進み、手続きもあっさり完了した。

そして毎年、この手続きの後に思う。

「来年こそは返済しよう」

2012年8月31日(金) 電話対応さえも手間

先日、自治会長から電話が入った。

「○○(私)くーん。ちょっといいかなあ。忙しいとこ、すまんなあ」

いつもの出だしで始まる、何か私に願い事があるときの口調だ。

「あのなあ、今、体育祭のプログラム作ってもらってると思うんやけど、あれなあ。○○町の会長が先にほしいって言うてるんやわあ。悪いけど、早めにもらえんやろか」

体育祭のプログラムは毎年少し修正が発生するのでそのデータを私がメンテナンスしており、その修正期日は一週間後なのだが、それを前倒しにしてほしいというのだ。

そして翌日、自治連合会の会長からも電話が入った。

「あのー。○○くんにプログラム、作ってもらってるやつな。あれ、一つ先にほしいって言うてる町内会があって」

そして体育指導員からも連絡が入る。

「すんません。あの○○さんに作ってもらってる資料あるでしょ。あれ、一部を先にほしいと言ってる自治会があって」

わかったから。
やるから。

だから、その電話対応だけでも結構な手間になるので一つにしてくれないか。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

info@karintojp.com
Akiary v.0.51