カリント日記

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2014年3月1日(土) 挨拶から会話へ

高校の合格者説明会で、合格者240名とその保護者達、総勢500名ほどを前にして挨拶をした。

毎年のことなので、特に緊張もしないが、やはり頷きながら私の話を聞いてくださる保護者を見つけると安心する。

かつての私がそうだったが「○○長」という肩書の人が前に出て話を始めると、正直「どうでもいい」「わかりきっている」という感じで聞いていた。
だから、私はそうならないように、わかりきっていない話をする。

とはいっても、内容を変えてしまうわけにはいかないので、表現の方法を少し変えてみる。
「んーーと」と少しその場で考えて説明するのもその一つ。
何か例を挙げて説明をしようとするときに「んーーと」と事例を考えて説明する。

時には思い出したように「あ、そうそう」と話を挟むこともある。

結局のところ、一方的な挨拶では相手も話を聞いてくれず、肝心なのは会話である、ということだ。
もちろん、私だけがマイクをもって話をしているが、あくまで気持ちは会話しているのだ。

頷く人がより頷くように、首を傾げた人が次の話では理解できるように、一方的な挨拶ではなく、その場の雰囲気に合わせて、話し方を少し変える。
普段の人との会話の中で使っていることを少し織り交ぜるだけで、一方的な挨拶から抜け出せるはずだ。

2014年3月2日(日) 酒宴の席でさえ

市内にある団体が設立50周年を迎えることになり、式典を開催するので出席してほしいとの依頼があった。
場所は市内のとあるホール。
式典には多くの来賓が参加しており、その会場にいた半分近くが来賓なんじゃないかと思えるほどだった。

私の斜め前に座っていた来賓は、何度か別の場所で顔を合わせたことのある議員だったが、たぶん向こうは覚えていはしない。

式典が終わり、同じ建物の中にある会場で祝賀会が始まった。

祝賀会では顔見知りと同じ座席になり、リラックスして酒を飲むことができた。
基本的に、会合でお酒を飲む場合は、実費での参加であり、そのために遠慮することもない。

お酒が進んで、それじゃあ今のうちに挨拶をしよう、と先ほどの議員のところへ行った。

「わたくし、○○会の××と申します」とその会場に招待された肩書きで挨拶をするが、相手はやはり、「どこの誰だ?」という顔をしながら「お世話になっています」と答える。
そこで「実はわたくし、○○高校後援会の会長を務めておりまして。いつもお世話になっております」と、その議員が知っているはずの肩書をいうと、途端に目を開き、「これはお世話になっております!」とトーンが上がった。

「いや、あのときはいろいろとご迷惑をおかけしてしまいまして」と議員が言う。

私は、数日後に開催されるその高校の卒業式にはその議員にも出席していただことになるだろうから事前に挨拶をしようと声をかけただなのだが、急に謝りだしたので驚いた。
今更とやかく言うつもりもないが、まあ、それでなんとなくその議員の気持ちが落ち着くのであれば、まあいいか、と思いながら話を聞いていた。

こんなおめでたい酒宴の席で謝らなければならないようなことはしたくない。
つくづくそう思った。

2014年3月3日(月) ひな祭り

ひな祭りと聞くと、むかし子どもたちが踊っていた「明かりをつけましょ雪洞に〜」という曲を思い出す。
歌いながら踊る子どもの姿を撮影したビデオは家のどこかに転がっているはずだ。

幼稚園で習ったその曲を真剣な顔をして歌いながら踊る。
真剣な顔だからこそ余計にかわいらしい。

そういえば我が家には娘が二人いるのに、大した雛飾りもなく、そもそも飾りもしない。

ひな人形があれば飾りたがるのかもしれないが、決して安くはないその飾り物を手に入れるために何かを我慢しなければならないとしたら、うちの娘たちは迷わずひな人形を諦めるだろう。

そんな我が家でもひな祭りを感じさせるのが今日の夕食。

嫁さんが大きな皿に山盛りのちらしずしを作ってきた。

写真を撮る間もなく、私も子どもも一気に食べてしまった。

我が家の娘はそんなところにもひな祭りらしいおしとやかさを感じさせない。
でも、おしとやかさと引き換えに、我が家の娘らしさを失うとしたら、一生おしとやかでなくて構わない。

今のままが一番いい。

2014年3月14日(金) 腰痛

今月に入ってから腰痛がひどい。

少しの時間、立っていると腰が痛くなり始める。
かといって、寝ていると楽なのかというとそうでもなく、朝起きた時も痛みを感じる。
座っていても痛くなる。

背筋を伸ばすと痛みが和らぐのは姿勢が悪い証拠なのだろうか。

知人に教えてもらった体操をしてみると少し楽になったような気もするが、しばらくするとまた「痛たたっ」となる。
「背中の奥のほうの筋肉の、筋肉痛らしいですよ」と教えてくれる人もいるが、どうしようもない。

結局、嫁さんが「この薬が効いたで」というのでそれを服用することにした。

老眼鏡に続いて腰痛とは。

50歳まであと一年にして、体が老いはじめたのを実感してしまう。


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