メールとかのサイト

 

2007/03/04

        16.高校卒業生へ送る言葉 2007.2.15

高校の学校新聞に載せるため書いたもの。
いきさつは2007年2月15日の日記参照。

------------

辛苦を恐れず

「やまない雨はない」「冬はやがて春になる」と言われるように、辛いことや苦しいことはいつまでも続くわけではなく、いつかは楽しいことや嬉しいことがやってくる。
しかし、その反対に楽しいことや嬉しいことも、晴れの日が続かないのと同じように、夏から秋、そして冬へと季節がめぐるように、いつかは終わりを告げる。
人は誰しも、辛く苦しいことは短く、喜びと楽しみを長く感じていたいと思っている。
それは決して悪いことではない。
けれど、常夏の国に生きる人が春の訪れという喜びを知らないように、また、飽食の国に生きるものが一日わずか一食の食事に楽しみを感じることがないように、喜びと楽しみが当たり前のように繰り返されれば、それをそれと感じなくなる。
喜びや楽しみを本当に知るためには辛く苦しい時を過ごすことも大切だ。
辛く苦しいときにはそれに感謝しよう。
それは喜びと楽しみを感じるために必要なことなのだから。

卒業は節目ではあるが決してゴールではない。
諸君の前にはどこまでも続く道がある。
それは決して平坦な道のりではない。
激しい嵐にも遭うだろう。凍てつく寒さを経験するかもしれない。
しかし、辛苦を恐れず、まっすぐ前を見つめ、はるか遠くにあるゴールを目指して歩いてほしい。
卒業おめでとう。



---------------

でも、この学校新聞、卒業生が卒業した後に発行され、卒業生には自宅へ郵送される。
なんだか少々間抜けである。


インデックスに戻る

ホームに戻る