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2007/03/29

        17.小学校卒業式での挨拶 2007.3.19

小学校の卒業式での挨拶。
記憶を頼りにい書いたものだが、ほとんどこのまま。

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6年生の皆さん、卒業おめでとうございます。
皆さんが小学生と呼ばれるのもあとわずかです。
4月からは中学生になります。

さて、皆さんにとって中学生は、「もう、中学生」でしょうか。
それとも「まだ、中学生」でしょうか。

みなさんは、今までに「もう、6年生なんだから」とか
「まだ、小学生なのに」と大人の人に叱られたことはないでしょうか。

そのとき皆さんは「大人は自分の都合で、お姉さんやお兄さん扱いしたり、子ども扱いしたりする」と思ったことはないですか?
これから中学生になればもっとそう言われる機会が多くなると思います。

しかし大人の人は決して自分の都合であなた方を叱っているわけではありません。

大人の人が「まだ中学生なのに」と言うときは、
「まだ中学生なのに、夜遅くまで遊んで」とか
「まだ中学生なのに、楽することばかり考えていて」のように
そんな大人になってほしくないときに叱っているはずです。

逆に「もう、中学生なんだから」と言うときは
「もう中学生なんだから、自分の行動に責任を持ちなさい」とか
「もう中学生なんだから、人の手伝いは進んでしなさい」のように
そういう大人になってほしいときに叱っているはずです。

もし、大人の人に「まだ中学生なのに」とか「もう中学生なんだから」と
叱られたとき、「だってー」と言い訳をする前に、その人がどういう気持ちで
叱ったのかを少し考えてください。

そうやって、少し考えることができるのが中学生だと、私は思います。

保護者の皆様、本日はおめでとうございます。

中学校の3年間は劇的にお子さんを変化させる3年間です。
小学校の6年間の成長に匹敵するといっても過言ではないでしょう。
「男子三日あわざれば刮目せよ」の言葉がありますが
「中学生三日あわざれば」と置き換えてもいいのではないでしょうか。
それほどに、お子さんの成長は早いものです。
成長が早いというのはなにも、よいことだけを学ぶわけではありません。
悪いこともまた同じようにどんどん吸収してしまいます。
大人への接し方でも、よりいっそう激しくぶつかるようになり、
また大人の言葉はより深く受け止めるようになります。

もしお子さんが「まだ中学生なのに」と思うような行動をとったのなら、それはお子さんが一段と成長しようとしている証かもしれません。
むげに押さえ込むのではなく、間違った方向に伸びないよう、手を添えてあげてください。
また、お子さんが「もう中学生なのに」と思うような幼い行動をとったときは、どうすれば一段と成長できるのか、一緒に考えてあげてください。

本日は一段と高いところから説教じみた話をさせていただいた無礼をお許しください。
以上をもって私のお祝いの言葉とさせていただきたいと思います。

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保護者の方には「いい話」と思っていただいたようだが、肝心の卒業生はどうか。


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