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2005/05/05

        .白い壁の散髪屋 1999.9.14

私はよく夢を見る。その中ではかなり理不尽な、むちゃくちゃな出来事であっても、受け入れてしまうことが多い。
これもそのひとつ。何故だか、ハゲてしまう。
父方の家系がハゲ傾向にあるので、まったく関係のない話でもない。




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真っ白な部屋の中に椅子が一つだけあります。
目の前に大きな鏡があります。
私は散髪しています。
頭を刈っているのは若い男性です。
彼はどんどん髪を切っていきます。

しばらくして鏡に映っている私を見ると
妙におでこが広い。
いやいや、広いどころの騒ぎではありません。
波平カット(弱)です。

「ちょ、ちょっと。切り過ぎじゃないですか?」
「え? 私はまだ何もしていませんよ」

さっきまで確かに彼は私の髪の毛を切っていたのに
彼は手にハサミを持っていません。
そう言われれば切った髪の毛もないし
なにより、鏡に映っている私の姿を見て
「切る前からこういう頭なのだ」と私自身、
納得してしまったようです。

いつからこんなに毛が抜けてしまったのか
呆然と鏡を見続けています。

彼がいろいろアドバイスをしてくれます。
「こうすればごまかせる」
「こうすれば多く見える」
アドバイスだけでなく
実施にヘアスタイルを変えてくれます。
でも、焼け石に水。

どう見てもハゲはハゲ。
誤魔化そうとすると余計に人目をひく頭になってしまいます。

嘆きながらその白い部屋を出たところで目が覚めました。

白い壁の散髪屋には行かないことにします。

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私の行きつけの散髪屋は、2階にあって前の鏡の向こうはガラス張りだ。



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