メールとかのサイト

 

2005/05/05

        5.映画の感想 1999.7.13

私が見た映画の感想をメールしたときのやり取り。
映画の内容は、いたってシンプル。
黒人の子どもが酷い目に合わされて、親が、犯人である白人に仕返しをする。黒人と言う不利な立場でありながら、親が子どもを思う気持ちを陪審員に訴えかけることで何とか刑を軽くしようとする黒人側の弁護士。果たして、親が子どもを思うがために犯した犯罪に対して、白人の陪審員の心はどう動くのか。って、結局、陪審員たちは黒人の行いを攻めないって、評決を下したんだが。
その映画の感想として、「親が子どもを思う気持ちは世界共通で安心した」とメールを送ると、相手から「製作者の思うツボ」と言うような返事が来たので、それに対して一言・・・。



 相手
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 この監督は純粋に真心からそれを言いたかったのか、
 それともそれをエサにしたのか、ということだったんです。
 根性悪な考え方ですけど。
 
あ、なるほどね。
お金儲けのためにこの映画を作ったか
世界へのメッセージだったのか
ですね。
それはどうなんだろうな・・。
 
「親はやっぱり子供が大切なんだ。
子供に対する愛は万人共通のものなんだ。
世の中捨てたものじゃない」と思ったんですが。

 あ、やっぱりカンチャンずっぽりだ。
 
ほほう。
ということは
「いやいや、あまい。
 視聴率稼ぎの制作側の思うツボ。」
と?
 
えーと。
ちょっとずれますけど
お涙ちょうだいのご対面番組あるじゃないですか?
あれね、批判する人がたくさんいますよね。
『人の不幸につけ込んで視聴率云々』とか
『視聴率目当ての偽善云々』とか。

私はそう言う人に言いたい。
『だったらお前が代わりにやったれよ。』
 
たとえ低俗な番組でも、この番組のおかげで
心に抱いていたわだかまりが解けて
いたずらに人を憎むことが無くなった人がいるのも事実です。
この番組に感謝している人もいます。

私が見た映画もこの番組も
両方とも視聴率を得んがためのものであることは事実です。
低俗と言えば低俗でしょう。偽善と言えば偽善かも知れません。

でも、
『こういう番組を放送すると視聴率がとれる。
 こう言うのに飛びつく奴はカンチャンずっぽりだ』
との制作側の見え見えの意図が通用する
世の中にちょっと安心したと。
そう言うことなんです。
 
だからまあ、見てしまった私はカンチャンずっぽりなんでしょうけれど。
 
でも、考えてみて下さい。
こういう番組が受けない世の中を。
『こんな都合のいい裁判なんてあるはずない』
『偽善の人捜しならやめてしまえ』
そう言う人たちばかりが多くなり
悲しいことを悲しいと、正しいことを正しいといえず、
お金儲けが絡むなら、人のために働くことは偽善だと
そう言われるのを嫌って、見栄を張って強がってばかりの番組を
これまた・・・。

ちょっと休憩。

・・・

ま、そういうことです。

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ま、この相手もバカが付くほどの子煩悩なので、映画を見れば見たで感想も変わるのだろうが。



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