カリント日記

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2012年2月1日(水) 協議会会長の依頼

市内の小中学校ではそろそろ次期PTA役員らが揃うころ。

二月に入ってもまだ目処がついていないようなら、学校の先生や「指名委員」にもあせりの色が見え始める。

まずは昨年い引き続きやってもらえるメンバーを確認し、そこに会長がいないのなら、会長候補を探す。

会長候補が決まれば一緒にやってくれそうな役員を会長候補と相談しながら決めていく。

「選出委員」という役割の人がいても、すべてをその人たちが探し出して決めていくわけではなく、ある程度は筋書きができているものだ。

そうでなければ決めるのが大変だからだ。

会長会の役員選出も例外ではない。

会長候補については昨年のうちから決まっている。

選出委員の動き始めが二月になってからなので、それから会長候補を探していては間に合わないのだ。

そんなこんなで、協議会会長の依頼を受けることにした。

来月の会長会で承認されれば、来年度の協議会会長としての仕事が待っている。

2012年2月2日(木) 寂しい駅

最近仕事で利用している駅はとても乗降客の数が少なく、駅には売店はおろか自動販売機ひとつもない。
一度に乗り降りする人数は十人にも満たない。
もちろん電車の本数も少なく、昼間は一時間に4両編成の電車が4本程度行き来するだけ。

さらに今日は小雪がちらつき、寂しさの度合いは増すばかり。

寂しいのは駅だけではなく、改札を抜けた駅前の風景も、これが駅前かと思うほどに寂しい。

店の看板も民家も見当たらず、違法駐輪の自転車やタクシー乗り場さえもない。

工場地帯といえばそうでもなく、農村でもない。





ここで一時間に一本のバスを待つ。

日ごろの生活がいかに恵まれているのかを実感する。

2012年2月3日(金) 節分に思う

毎年節分は家でゆっくり過ごしていたが、今日は遅くまで仕事となった。

思えば昔、節分の日に家に戻って子どもたちと豆まきをしようと考えていたのに、トラブル対応に追われて帰宅することができず、ようやく帰宅したときには「子どもたちは豆まきを楽しみにしていたのに」と嫁さんが寂しそうにつぶやくその横ですやすやと眠る子どもの姿を見て、この仕事がいやになったときもあった。

そんな子どもも大きくなり、いまや一番下の子どもが6年生。

もうすぐ中学生ともなれば、さすがに鬼のお面をつけて脅かしても驚くはずもなく、妙にテンションの高い父親を見てさめた感じで、後片付けのことを考えながら、遠慮がちに豆をまいたことだろう。

家族との時間を過ごせず、子どもたちにつらい思いをさせることがなくなったけれども、その分、子どもとの距離ができてしまったようで寂しいものだ。

それでも何かと会話が多くてにぎやかな我が家。

今年一年も福がありますように。

福は内!

2012年2月4日(土) バトンタッチ

先日、PTA関係者と飲みに行った。

「PTA関係者」などと遠まわしな書き方をするのは好きではないのだが、相手の立場もあるし、最近は何かと私自身も、「自分の立場」と言うものを意識するようになったため、オブラートに包んだような書き方になってしまうことも少なくない。

今でもgoogleで自分の名前を入れて検索すると、私個人のことを掲載したサイトにヒットするが、これからそれが増えることは間違いなく、多少「外面」を気にしないといけなくなってきたからだ。

でも、飲みに行くと、結局は普通のおじさんだ。
飲んでいるときはそんな体裁など気にしないし、いつもどおり馬鹿な話をして笑っている。

相手のおじさんもきっと同じだと思う。
いろいろな立場があって、いろいろなものを背負って、それを分かち合える同志が現れると、とてもうれしくなる。

そんな気持ちが伝わってくる飲み会だった。

今年度もあと少し。

バトンを受け取った私が来年度は突っ走る。

来年の今頃、面白かったと、日記に書けるように。

2012年2月5日(日) 長女は役者

仕事のためライブで見ることのできなかったサッカーの試合をHDDの録画で見る。

長女も私を気遣ってか、時間があったにも見ることはせず、私が帰ってきてから一緒に観戦すると言う。

いつものとおりビールを買い込んでテレビの前に座ったが、録画と言うこともあったし、何しろ冬なので、半そでのユニフォームを着ることはせず、普通にくつろいで見ていた。

実は長女は結果だけを知っているらしい。

その長女が一緒に見ると言うのだから、これは見ていて面白い試合、つまりは日本が勝つ試合だろうと楽しみにしながら見る。

ところが形勢悪く、先制点を許す。

そして結果は・・。

深夜2時ごろまでおきてみていたのに、疲れる試合だった。

長女は案外役者だ。

2012年2月6日(月) 話をするために体験

仕事の話を嫁さんにする男性は少ないようだが、我が家ではよく話をする。
仕事の話に限らず会話が多いのだが、平日は仕事をしているのでやはり話題になることが多い。

嫁さんも仕事をしていてその話をすることもある。

面白いのは嫁さんに仕事の上で腹の立った話をすると、嫁さんもそれを聞いて「腹立つわー」と私と同じように、いや、それ以上に腹立たしく思っているところだ。

お互い、長年こうやって同じような立場にたったつもりで相手の話を聞くと言う習慣ができているので、知らず知らずのうちに同じような気持ちになり、喜んだり悲しんだりするのだ。

それでも毎回遅い時間でも飽きずに私の話を聞いてくれる嫁さんはすごいと思う。

ならばできるだけ面白い話をしてやりたいし、そういう体験をどんどんしたいと思う。

2012年2月7日(火) 移動ばかり

今日は移動ばかりしていた。

午前中はいつもの仕事場で仕事をし、昼過ぎから最近通っている、乗降客の少ない駅まで片道一時間以上かけて出かけた。

現場について作業を開始してから一時間後、営業担当者から連絡があった。

日曜日に実施した作業の件でユーザが少し怒っているらしい。

無論こっちに責任のある内容ではなく、ユーザに責任があることなのだが、一応はお客様。

とりあえずは状況を確認するため、今からそこへ向かうことにした。

そして2時間半後。

ユーザにつくとすでに問題は解決。

営業担当者に状況報告をして帰路に着く。

自宅まで30分。

実際に仕事をしていた時間は3時間ほど。
移動時間はそれ以上。

疲れた。

2012年2月8日(水) 最後の役員会

小学校の役員会も今日が最後。
一年間と言う意味でも、小学校と言う意味でも最後だ。

次女が今年小学校を卒業してしまえば、私は小学生の保護者ではなくなり、必然的にPTA会員の資格を失うことになる。

3月には役員会がないので、この一年を通しての最後の役員会となり、つまり、小学校最後の役員会と言うわけだ。

いつものように始まった役員会は2ヶ月ぶりの会議であり、話し合い事項がとても多かったが、いつものように笑いを交えながら楽しく進んだ。

そしていつものように、また来月会議があるかのように終わった。

私自身にも最後と言う実感はない。

土曜日の実行委員会も最後の委員会となるが、多少は終わりを実感するだろうか。

2012年2月9日(木) ギター

仕事から帰り、自宅の玄関のドアを開けると、いきなり大きな段ボール箱が目に飛び込んできた。
これはいったい何なのかと考えながら部屋に入ると嫁さんと次女がいて二人で何かを触っていた。

ギターだった。

先日、嫁さんの友達が自分の店である喫茶店でギター教室を始めることにしたらしく、次女はそこの生徒となり、そのための練習用のギターを購入したらしい。

嫁さんと次女は困ったような顔をしていた。
弦が外れてしまったのだという。

みると、一本の弦がだらしなく、ギターから伸びている。

「どれどれ」と言いながら弦を巻きつけてみる。
が、なかなかうまくいかない。

「お父さんできるの?」と心配そうに次女が横で見ている。
「お父さんもギターを持ってたから、弦の交換ぐらいできるで」と、答えるがやはり心配そうだ。

10分程度格闘してようやく弦を張り終えると、今度はチューニングをしてくれと言う。

昔は、「音叉」一本ですぐにチューニングできたのに、今ではどこを押さえてチューニングするのだったかさえも覚えておらず、これまた入門者用の教科書を見ながら10分程度かけてチューニングをした。

ようやく完了してかき鳴らした音は昔懐かしいフォークギターの音。

思わず、コードを押さえて音を出していると、「お父さんが弾いてどうすんの!」と次女。

次女の体にはまだまだ大きなギターだが、これがさまになる日は来るのだろうか。

2012年2月10日(金) 合格

そういえば、長女が大学に合格した。

合格発表の日、仕事を終えて自宅に戻ると、テレビゲームをしていた長女が「あ。大学から合格通知来たわ」と画面を見ながら教えてくれた。

「お。そうか。おめでとう」
「ありがとう」

そっけないやり取りである。

続いて長女が言う。
「お母さんにまだ言うてないわ」
「そうか。」
「いうたほうがええかなあ、ってもうじき帰ってくるやんな」
「そうやな。もうじき帰ってくるからええやろ」

しばらくして嫁さんが帰ってきた。
「ただいま・・・。」少しトーンが下がっているような気がする。

「大学・・どうやった?」
恐る恐る聞いているような感じだ。

「あ。合格してたよ」
「え?合格してたん!?」
「うん」
「な、な、・・それやったら、はよ電話してきーなー!!」
「え?あ、うん」
「もうーーっ!みんなで心配しててんで!」
「あ、ごめん」
「電話ないから『あかんかったんかなあ』なんていいながら、でも、電話して確認するのも悪いよなあって、ほんまにもう!!」
「あははは。ごめんごめん」
「ごめんちゃうわ!ほんまに!もう、今からみんなに連絡するわ」

しばらくするとあっちこっちから合格おめでとうの電話が。
長女も照れくさそうに笑っていたが、応対する嫁さんもうれしそうだった。

結局「自宅から通いやすい」を基準に選んだ学校だが、学校が面白いかどうかは自分しだいでどうにでもなるものだ。

面白いことを見つけて、充実した大学生活を送ってほしい。

2012年2月11日(土) 最後の委員会

最後の実行委員会もワンマンショー並みにしゃべりっぱなしだった。

たぶん、1月と3月の会議を中止することにしたため、その分、話す項目が多くなったのだと思う。

というか、去年も同じような段取りだったので違いはないはずなのだが。

どこかに今日が最後だと言う思いがあってテンションが高かったのかもしれない。

それでも最後までやりきって、茶話会の時には、今まで静かだったお母さんたちが、あっちこっちですき放題におしゃべりする中、同じ男性の副会長とゆっくり子ども会の話でもする。

たいしたことをやった一年ではないが、失敗はなかったし楽しくやってこれた。

それに教頭先生を初め、「私がいてよかった」と思っている人は少なくないはずだ。

個人的には最後にふさわしい一年だったように思う。

小学校の行事もPTA会長としての仕事は「卒業式」と「総会」を残すのみ。

思い残すことのないようにしっかりとやっていこうと思う。

2012年2月12日(日) 友チョコ

チョコレートを大量に買い込んできた長女と次女。

本来、長女ぐらいの年齢ならば、バレンタインにチョコレート作りのためのレシピ本を買い込んでいてもおかしくはないのだが、我が家の場合は、どちらかと言えば小学校6年生の次女がそれに夢中であり、長女はそれのお手伝いと言った感じだ。

台所を占拠して二人がなにやら一所懸命に作っている。

「台所はあの通りやから、晩御飯の用意は無理かも」と早々に音を上げた嫁さんも、困ったような、それでも二人仲良く楽しんでいる姿をほほえましく思うような、複雑な表情をしていた。

次女は9人に配るようだが、その相手というのはほとんどが女の子だというのだ。

最近流行の「友チョコ」だとか。

おかげで子どもや女の子に人気者の長女が、群を抜いて多くのチョコを受け取ることになり、嫁さんいわく「我が家の男どもは情けない」らしい。

バレンタインのことをとやかく言う人も多いが、我が家ではなんだかんだ言っても、子どもたちが、そしてそれを見ている大人までもが、楽しい気分になれるイベントなのである。

2012年2月13日(月) 穴の開いた財布?

それは昼食のため、食堂で支払いをしようとしたときの出来事。
トレーに定食を取り、レジに並ぶ。
レジの女性からいつもの金額が告げられる。

端数の6円が財布に入っていたことを記憶していたため、5円玉を取り出し、続いて1円玉を取り出そうとしたときだった。

急に足元にお金が散らばった。

「え?」と驚く私。

1円玉を取り損ねて床に落としたのではない。
何枚もの小銭が床に散乱しており、ロッカーの鍵も一緒に落ちていたのだ。
まるで財布に穴が開いていたかのように。

あわててお金を拾い上げ、支払いを済ませる。

その間も気になるのは財布。
長年愛用していたし、カードなどで許容量を超えていたのかもしれない。
それで小銭入れの部分に突然穴が開いたのだろう。
そんなことを考えながら、座席につく。
そしてすぐに財布を調べた。

ところがどこを調べても、財布に穴など開いておらず、財布に異常は見つからない。

穴が開いていないとするならば、財布を持っていた左手を捻って、小銭の取り出し口を下に向けでもしない限り、あんなに小銭が散らばることはない。

けれど、いくら考えてもそのような行動をした記憶がないし、またするはずもない。

誰かの手が当たったわけでもないし、何かが引っかかったわけでもない。

時間が止まっている間に、誰かが私にいたずらをして財布から小銭をばら撒いたのだろうか、とそんなことを考えてしまうほどに不思議な出来事だった。

あるいは、自分で左手を制御できないほどに、老いてきたのか。

2012年2月14日(火) 無頓着親子

「そうそう。これこれ」
と嫁さんがテーブルの上においてある、茶色の小さな紙切れを持ちながら話を始めた。

「これ、私が読んでた本のしおり代わりに使ってたんやけど」という。

人の指ほどの小さな紙切れはどうやら折りたたんだメモ用紙らしい。
折りたたんだメモであろうが、割り箸の袋であろうが、しおり代わりになれば何でもよく、嫁さんはそういうことに関して無頓着なようだ。

「なんか本に挟むものを、ってふと探したら部屋にこれが落ちてたから使っててんけど、ようみたらメモ用紙で、何が書いてあるんかなあーと思って広げてみたら」

といいながらそのメモ用紙を広げてテーブルの上においた。

 好きです

その文字が目に飛び込んできた。

「びっくりやろこれ」

続きには「電話してください」とケータイの電話番号と男性の名前が書いてあった。

「部屋にあったから、また○○(次女)がなんかで遊んだんかなあ、と思ったけど、これどう見ても、大人の字やん」

嫁さんが使っていたメモ用紙に書いてあると言うことは嫁さんが告白されたのだろうか、などと妙なことを考えてしまったが、次女の名前を言うので、嫁さん宛てに渡されたものではないようだ。

確かにそこに書かれているのは大人の文字で、小学生の次女たちが遊んで書いたようなものでもないし、第一、乙女チックな次女ならば、そんなメモ用紙には書かないだろう。

「これはもしかして○○(長女)か?と思って、さっき聞いてん」

なるほど。
長女ならばお年頃だし納得もいく。
しかし、それがなぜ、長女の部屋ではなく嫁さんの部屋に?

「そしたらな。『ああ。それ、バイトしてるときにお客さんから渡されてん。部屋に転がってたのを猫が遊んでたから、お母さんの部屋までくわえてもって行ったんと違うかなあ』やて。そう言われて、ようみたら、ここ、猫の歯形がついてんねん」

うちの猫は、口にくわえられるサイズのものでよく遊び、それをくわえてあっちこっちに持っていく。

それにしても、しおりに無頓着な嫁さん同様、こんなメモを部屋に転がしておいて、行方知れずになっても、一向に構わない長女もかなりそういうことに関しては無頓着なようである。

2012年2月15日(水) この銘柄を選んだ謎

今年の嫁さんからのバレンタインプレゼントは「CHIVAS REGAL」だ。

キャップをあけてグラスに注ぐと「トクトクトク」と鳴る。
最初に注ぐときだけ聞こえる心地よい音だ。

その酒の香りをかぎながら、ふと思う。

この酒は確かに私の好きな銘柄だが、お酒の種類などほとんど知らないはずの嫁さんが、なぜそれを知っているのか、と。

毎日のように置いてあるわけではなく、何かのついでに購入することもない。

今までにも何度か家にあったが、そういう時はほとんどたいてい、他のウィスキーも並んでおり、中には「はずれ」もあるわけで、なぜこれだと気がついたのか。

例えばこれが逆の立場で、嫁さんの好みの何かがあったとして、常にそれを使っていればそれをプレゼントできるが、逆に常に使っているのだから取り立ててプレゼントする必要もなく、たまに使っているものだからプレゼントに価値があるように思うが、それが好みのものなのかどうかを、私には正しく判断できる自信はない。

そんな謎は謎のままのほうが面白いと思い、嫁さんに理由など聞かず、ただグラスの中のウィスキーを眺め、そしてゆっくりと飲んだ。

2012年2月16日(木) 励ます行動

震災から11ヶ月が過ぎ「ポポポ ポーン!」のCMも今ではYoutubeでしか見ることができなくなり、当時は活発に行われていた街頭での募金活動も今ではほとんど見かけることがない。

ところが先日、我が家の次女たち小学校6年生が「あの震災を忘れてはいけない。だからもう一度募金活動をしよう」と自分たちから言い出し、先生を巻き込んで、昨年同様、再び駅前での募金活動を始めた。

私の小学校6年生時代に比べて、なんと行動力のあることかと、感心することしきりである。

私もがんばっている子どもたちを直接励まそうと思い、仕事の合間を見てその活動場所へ出かけた。

仕事の合間と言うより、少し早い時間であり仕事も少し残してはいるが、今日は仕事を終えるつもりだったのだ。

電車に揺られて自宅近くの駅で降りると、子どもたちの大きな声が聞こえてきた。

タクシー乗り場付近に一列に並んだ子どもと、付き添いの先生の姿が見える。

先生に挨拶をした後、飲みに行ったつもり程度のお金を募金箱に入れながら、横一列に並んでいる子どもたちに「みんな偉いな。がんばれよ」と声をかけてはいたが、子どものがんばっている姿に励まされたのは実は私のほうだったように思う。

そのまま自宅へ戻るつもりだったのに、もう一度仕事場へ向かう電車に乗っていたし、結局残していた仕事は綺麗に片付け、さらに翌日の準備までできた。

そんな心強い彼女たちも、もうすぐ小学校を卒業して4月からは中学生になる。

これからも彼女たちの行いが、誰かを励まし勇気付ける行いであることを切に願う。

2012年2月17日(金) 最高の隠れ家になる日

近所にあるショットバーには4人掛けのテーブル席が二組とカウンターには6席ほどあるが、そのどの椅子も同じものがなく、どこからか寄せ集めたように見える。

照明はアロマキャンドルが目立つほどに暗く、静かな音楽が流れていて、気を抜いていると寝てしまいそうになる。

隠れ家的でお気に入りの店である。

自宅で飲んだときや外で飲んで返ってきて、さらに深く酔いたいときなどに利用する。

だから基本的に次の日に予定がないときしか行くことができない。

そういう意味ではこの土曜日は予定もなく、飲みに行くにはよい機会だったので、今日は朝からその店に行くつもりでいた。

ところが帰宅して一気に気持ちが変わった。

「うー寒い。もう今日は外に出たくない」

口に出していってしまうほどに、今日は寒かった。

寒さと言う思わぬ伏兵に、足止めを食らってしまった。

これだけ寒ければ客足も遠のき、もしかしたら店を休んでいるかもしれない。

それとも本当のファンだけが集う、最高の隠れ家になっているのだろうか。

2012年2月18日(土) ピザトーストと

昨夜は自宅でゆっくり酒を飲もうと決め、家族が寝静まってからも、テレビを見ながらだらだらと、夜中の3時近くまで酒を飲んでいた。

それなのに、今朝は6時ごろから布団の上を走り回る猫たちに起こされてしまい、そのまま目が覚めてしまった。

いつものようにテレビをつけて、ニュース番組を見る。

平日の朝なら、テレビ画面に映し出される時計は、見るたびに数字が変わっており、時間の過ぎる速さを感じるのに、休日の時計は、ゆっくり数字が変わっているように思う。

かといって、このまま起きて顔を洗ってコーヒーを飲むというような健全な休日を過ごすわけでもない。

結局、布団の中でごろごろしながらザッピングを繰り返し、子どもたちが寝室から降りてくる10時ごろまで、何もしないで過ごした。

嫁さんにピザトーストを作ってくれと頼むと、二つ返事で作ってくれた。

「あ。ごめん。コーヒーまだ淹れてなかったね」と嫁さんが言うが、「いや、これを飲みたかったから」と私は冷蔵庫からビールを取り出した。

「また、朝から」といつものように注意する嫁さんの声を背中に聞いて、居間に戻ってテレビの前に座る。

褒められた習慣ではないが、私にとっては平和の象徴のようなものであり、平日の朝には味わえない、最高のご馳走なのだ。

2012年2月19日(日) フルートコンサート

いろいろなイベントで吹奏楽部の演奏を聴くことも多く、もちろんフルートの音色もよく聞くが、目の前でプロの演奏を見たのはおそらく初めてのこと。

プロに演奏してもらうには気の毒なほどの場所であったが、大勢のお客さんが来てそれなりに楽しく演奏してもらえたようだ。

名前とフルートで検索してみると、彼女のサイトにヒットした。

今日のことがブログにも書いてあり、最後の曲が特に盛り上がったなあと感じていたのは、本人も同じだったようだ。

「めっちゃテンションあがりました」などと書いてあり、楽しんで演奏してくれたことがよくわかる。

年に一度の育成者研修ではあるが、こんなイベントなら毎年楽しく参加できるだろう。

2012年2月20日(月) 次女の楽しい日々

卒業式を間近に控えた次女は楽しいイベントばかりが続いて毎日ワクワクしながら過ごしているようだ。

明日は卒業遠足らしく、嫁さんとその話をしている。

また、今週は最後の参観日があり、そこでは親に向けた感謝の手紙を読むらしい。

あいにく私はその参観に出席することはできないが、嫁さんと長女が出席するという。

嫁さんはともかく、長女が出席するのは次女からのたっての願いであって、大学も合格して時間に余裕のある長女も快諾したようだ。

3月に入れば6年生だけで学校へ宿泊したり、子ども会の6年生で新喜劇を見に行くイベントもある。

そして4月からは新しい学校で新しい中学校生活が待っている。

まだまだ次女の楽しい日々は続くに違いない。

2012年2月21日(火) まだまだ寝坊

そういえば一時期のような「冷たい」という気温ではなくなったように思う。
朝晩はコートが必要だが、昼間であればコートなしの外出も苦にならない。

天気は下り坂だが、天気予報が告げるのは「雪」ではなく「雨」。

雨が降るたびに暖かくなり、そして時折、思い出したように寒さが戻る。
まさに三寒四温を肌で感じる季節だ。

けれどまだまだ、朝寝坊な日が続いている。

早くコートを脱いで身軽な格好で外を歩きたい。
そして子どもと一緒に起床できる朝が早く来てほしい。

2012年2月22日(水) 福の神

今日の試合の勝利は「福の神」のおかげかもしれない。

どこで誰が手に入れたのかは知らないけれど、数日前からテレビの上に小さな小さな福の神が鎮座ましましている。



よく見ると黒い招き猫が四角い枡のような箱の中に入っている。



試合前には、転げ落ちていたのかテレビの下にあったので、写真の位置に戻したとたん、一点が入った。

その後も得点を追加し勝利を収めた。

しばらくはこの福の神に、テレビの上に座っていてもらいたい。

2012年2月23日(木) 腰痛?

なんだか腰が痛い。
筋肉痛のような鈍痛だ。

正確には腰の少し上だろうか。
痛むのは右側だけで、左側はなんともない。

どんな体勢をしていても痛いので、寝転ぶと楽になることもない。
と思いながら、ゴロゴロしてみたら、右側を上にして横になると痛みがあまりないことが判明した。

明日も仕事があるし、週末にもいろいろと用事がある。

とりあえず、今日は早く寝ることにする。

2012年2月24日(金) 前に進む

すっかり終わった仕事だと思っていたのに、トラブルだと言う連絡が入って急遽出かけることに。

電車で1時間、バスで30分かけて寒い寒いところへ。

現地で調べてみるとトラブルの原因はテストデータの不備。

テストデータが悪かったために正しく動作するはずのものが正しく動作しなかったのだ。

ホッと胸をなでおろし、一通りの確認を済ませて帰路につく。

それでも、いつしか寒さは和らぎ、仕事がひとつ片付く。

少し前に進んだ感じがした一日だった。

2012年2月25日(土) 健全な週末は

一日家に居たけれど、腰の痛みもなく、先日の痛みはなんだったのか、と考える。

考えたけれどやはり思い当たる節はなく、長女には「やっぱ年のせいやろ」と言われる。

酒の飲みすぎなども考えたけれど、金曜日もかなり飲んだはずなので、酒の影響でもなさそうだ。

とりあえず、今日は早く寝る。

明日は朝から子ども会の行事だ。

だから酒も控えめにして。

ふと思う。

もし、子ども会やPTAがなければ、毎週週末は不健康な日を送ることになるのだろうか。

でも、まだしばらくの間は、この生活が続くだろうから、週末がのんびりできる生活が戻ってきたら、考えてみようと思う。

2012年2月26日(日) 腰痛解消

気がつけば腰の痛みも無くなっており、今日は一日外出していたが、腰が気になるようなことはなかった。

金曜日には飲み会があって、記憶が定かではないほどに痛飲したにもかかわらず、腰に影響していないと言うことはどうやら、酒の所為でもないらしい。

ならば原因はなんだろうか。

昔なら、こんな痛みが気になることもなく、「どこかでぶつけたかもしれない」と放っておいたものだが、気は若くても体は正直であり、平静を装ってはいても、心のどこかではそのことを気にかけていることは間違いなさそうだ。

その証拠に「健康診断」の四文字を見ると、自然と「期間」や「場所」に目が行く。

健康診断を受けたのは去年の3月。

今年もそろそろ予定しなければ。

2012年2月27日(月) 駅伝大会

昨日は北河内の連合子ども会主催による駅伝大会が開催された。

北河内7市による駅伝大会は毎年恒例の行事であり、この寒い時期に開催される。

今年も寒い中、たくさんの子どもたちが集まって力走していたが、毎年上位を独占する豪の市子連の子どもたちは、今年もやはり抜きん出た実力を見せ付けた。

そんな強豪チームを相手に、優勝したのは最近力をつけてきた別の市子連だった。

優勝した子どもたちはとても誇らしげだ。



私の所属する市子連は、毎年ブービーを競うような位置に居るので、どんな練習をさせているのか聞いてみたいものだ。

といっても、正直、最近の子どもは走りたがらない。
いつだったか、そのせいで市子連主催の駅伝大会も中止になった。

そういえば、駅伝大会が開催されているのも、大阪府ではこの北河内だけらしい。

走ると言う単純なスポーツは、子どもにとっては退屈なものかもしれない。

2012年2月28日(火) 英語プレゼンテーション大会

日曜日は駅伝大会が終了した後、市内のホールで開催された市内在住の中学生による「英語プレゼンテーション大会」を見た。

中学生一年生も参加していたが、なかなかどうして、しっかりと英語で話ができている。

自分の思ったことを英語にして話をする。
それもただ単に話をするだけではなく、プレゼンテーションなのだからすごいことだ。

プレゼンテーションが終わるとみんな決まって「Do you have a any question?」と会場に問いかける。
するとこれも決まったかのように審査員が英語で質問をする。

英語の質問の意味が理解できずに答えられない生徒も多かったが、きっちり英語で答えている生徒も多く、中には私よりもよっぽど上手に話のできる生徒もいた。



私もこんな中学生だったら、外国人に道や電車の乗換えを聞かれても綺麗に答えることができただろうに。

2012年2月29日(水) 一期一会

先月、隣町の小学校でお化け屋敷の手伝いをしたが、先日、そのお礼にと、学校の役員さんたちが私を飲み会に招待してくれた。

半年前までは見ず知らずの人だったのに、こうやって飲み会で笑いあうような仲になったのも偶然が重なったおかげだ。

学校同士が隣近所であったこと、私とその学校の会長がともに市Pの役員であったこと、その小学校でお化け屋敷をしたいがその方法がわからないと迷っていたときに私が研究発表でお化け屋敷の話をしたこと、そんな偶然が重なったのだ、と乾杯のときにその学校の会長が話をしていた。

まさにそのとおりだと思う。

何より、こうやってPTA会長をやっていなければ、そんな出会いは無かった。

無論、それ以外のことで出会う人たちもいるだろうし、もしかしたらPTA会長をやっていたために出会えなかった人がいるかもしれない。

それでもこれが「一期一会」なのだな、と感じた一日だった。

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