カリント日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2012年4月1日(日) エイプリルフールでも

私が使っているパソコンのカレンダーには「エイプリルフール」と赤い文字で書かれている。

今日は4月1日だ。

「嘘をついてもいい日」と昔から言われているが、後腐れが無く、人を悲しませないような嘘はなかなかつけない。

毎年、何か考えては見るものの、結局、何もしないままに一日が終わる。

今日も同じ。

年度の始まりであり、普通の日曜日である。

変化が無いのは面白みが無いことでもあるが、それは平和の証でもある。

2012年4月2日(月) 新旧役員懇親会

小学校のPTA新旧役員の懇親会をしようという話が出たのは二週間ほど前。

全員の都合がなかなか合わず、新しいPTA会長の都合を優先して日付を決定したけれど、参加人数はわずかに5人。

「懇親会」というには少々寂しい数字だが、それでも人数が少ない分だけお互いに親密に話ができたように思う。

今まで言えなかった会長としての悩みなども話ができて私は楽しかったが、聞いていた人たちはどうだっただろうか。

旧役員のメンバーは面白い人が多く、今日の懇親会でも笑わせてくれた。

会長としてとても助けられたという思いがあるのだが、今日の懇親会で新会長にもムードメーカーの存在が大切であることをわかってもらえたはず。

ぜひともPTA会長を楽しんでほしい。

2012年4月3日(火) 説明資料作成中

どんな組織でもそうだと思うが、初めてその組織へ参画する人にとっての不安は、その組織がどういうものかを知らないことから生じる不安に尽きる。

子ども会でもPTAでも。

そして自分が「PTA会長」という肩書きを背負うことになったのならばなおさらだと思う。

そういう新しい会長さんたちの不安を取り除くべく、今、会長会とはどういうものかの説明資料を作成中だ。

これで少しでも会長さんの不安が和らげば、私の仕事は一つ終わることになる。

2012年4月4日(水) 忙しい仕事

仕事ではコンピュータのシステム構成を提案することがある。
お客さんの要件を聞き、それにあったハードウエアやソフトウエアを構成して一つのシステムにする。
それの見積もりを作成して提示するのだ。

ただ中にはお客さんから「これこれの構成を明日までに出して」という無茶な要望を受けることもある。

そんな時、営業さんが申し訳なさそうな声で私に電話してくる。

「○○(私)さん・・。実はお願いがあって・・・」

このフレーズで始まるのはほとんどの場合、短納期の仕事の依頼。
しかも期限は今日。
お客さんから「明日ほしい」と言われれば、営業さんには今日中に渡さなければならないからだ。

今日がそんな日。

突然の仕事の依頼に優先度を上げて、他の仕事をそっちのけにして取り組んだけれど、仕事を終えたのは日付が変わったころ。
帰りの電車の中で今日の仕事を振り返る。

疲れた。

2012年4月5日(木) 入学式で最後の仕事

朝、小学校の入学式に向かう。

けれど今日は会長としての挨拶をするためではない。

委員さんを決定するための「くじ」を引いてもらうためである。
ほとんど立候補で委員は決定しているのだが、委員が不足したり、立候補が多すぎる場合などはくじ引きで決定する必要があるからだ。

保護者がまだ来ていない会場へ一足先に向かい、他の役員さんたちと準備をする。

やがておめかしをした保護者が会場に集まり始める。

「ご入学おめでとうございます。お手数ですが、こちらでくじを引いて、お名前をご記入ください」
と案内をする。

混雑もなく、参加者全員がくじを引いてくれた。

くじを片付けてから、来賓席へ座る。

元PTA会長として招かれているが、挨拶も何もなく、気軽に見ていられる。

新しいPTA会長さんも緊張はしているようだが、なかなか気さくな感じで挨拶をしているし、それを聞いている子どもたちもよくうなずいている。

私がこの小学校を去り、まさに新しい年度が始まった、と感じる春である。

2012年4月6日(金) まさかの人から挨拶

次女の中学校入学式に参列した。

始まるぎりぎり前に会場入りしたので、前のほうの席は埋まっており、一番端しか空いていなかった。
仕方なく、一番端の席に嫁さんと並んで座る。
来賓席のすぐ近くで、来賓たちは我々の保護者席を見て並んで座っている。

新しい学校としての開校式もかねていたので来賓の数も多い。

開校式が先に行われて、市長、教育委員会委員長、などなどさまざまな来賓が挨拶をする。
一通りの挨拶が終わり、来賓が退場することになり、市長を先頭に来賓たちが歩いていくと、二番目を歩いていた教育委員会の委員長が突然嫁さんのほうへすっと近寄ってきた。

「本日はご入学おめでとうございます」
「あ、ありがとうございます」

そういって嫁さんは会釈をした。

私ですらまだ話をしたことがないのに正直驚き、嫁さんに聞いた。

「どこで知り合った?」
「忘れたけど、2〜3回ほど会った事がある」

さすがにあちこちで活動している嫁さんだ。

「へー」と感心する私に嫁さんがいう。

「で、あの人、だれ?」

そういうところも、さすが嫁さんだ。

2012年4月7日(土) 花見の会にて

高校で開催された花見の会。

晴天と言うすっきり晴れた空ではないし、さくらが見事に満開というほどでもないが、それでも大勢の人が集まる。

後援会の会長として二回目の今年は今年から一緒に活動してくれると言う新しいメンバーも手伝いに駆けつけてくれた。

後援会と言ってもPTAほど毎月何か行事をするわけでもなく、また、それほどの会議も開催しない。
だからこういう行事をとても大事にしている。

集まってくれた旧役員は相変わらず元気で新しい役員の緊張を解きほぐすかのように接してくれる。

世代交代の訪れるこの季節。

少しずつ、少しずつではあるが、新しい人たちによる活動が始まろうとしている。


2012年4月8日(日) 忘れていた会議

土曜日の夜。
携帯電話が鳴る。

嫌な予感がしたが、仕事の電話ではないことは点灯したLEDの色ですぐにわかり、気楽に電話に出た。
相手は子ども会のお母さん。

「もしもしー。今日は会議ですよね?」

え?
え?

カレンダーを見ると何も書いていない。
けれど数秒してすぐに思い出した。
確かに今日は会議の日だ。

約束の時間を20分以上も経過して、ようやくた会議場所にたどり着く。

その会議ではメンバーの一人と言うより、進行係なので、私がいないと始まらないのだ。

笑顔で待っていてはくれたものの、反省しきりだ。

パソコンのカレンダーを見て、これは何のためのものなんだか、とつぶやいた。

2012年4月9日(月) 今年も次女が会長

我が家の三人の子どもの中で精神的な成長が早いと感じるのは次女だ。
簡単に言うと「おませ」である。
上の二人に比べると何事にも積極的で、あまり物怖じすることがない。

ただ、周りとのバランスや調和を考える点においては少々劣っているだろう。
簡単に言うと「空気が読めない」である。
いや逆にあえて「読まない」のかもしれない。


中学生になる今年も、昨年に引き続き子ども会の会長をやると言い出した。
積極的なのはいいが、新しい6年生や5年生らと一緒に取り組むべきものであって、自分ひとりで先に進んでしまうのはよくない。

それでも本人がやる気を出しているのはいいことだ。

その気持ちがあるうちに何か成果を出してやりたいと思う。

2012年4月10日(火) 彼らのための曲

先日開催された高校の入学式。

子どもが退場した後、保護者に学校についていろいろと説明をする。

昨年まではPTA会長として挨拶をしていたので、PTAの話をしてできるだけ興味を持ってもらおうと考えていたが今年は違う。

後援会の会長なので、後援会へ入っていただくお願いをすることが基本だが、それは既に先月終わっており、毎回毎回「金」の話をすると疎ましく思われて逆効果なので、とりあえず、学校に興味を持ってもらうことにした。
そのためには何か愛着があるものを、と考えた。

「後援会会長の○○(私)です。
 先日の後援会勧誘お願いに対しまして、たくさんの方々にご入会いただきましたこと、感謝いたします。
 今日はそのお誘いの話ではございません。毎回お金の話をするのもなんですから、今日はちょっと違う話を」

そう切り出すと心なしかその場の少し緊張がほぐれたように感じる。

「えー。先ほどの新入生入場の音楽、あれ、何かご存知ですか?」

と入場曲の説明をした。

実は入学式と卒業式の入場曲は「何期生」かによってすべて異なり、七期生の曲は「ウルトラセブン」、九期生の曲は「銀河鉄道スリーナイン」というように、その期の数字に関連した曲が演奏されている。

「つまり、あの曲は皆さんのお子さんたちのための曲であり、次回あの曲が演奏されるのは卒業式なのです」

「へー」というように感心しながらゆっくりうなづく人がいて少し安心する。

「その卒業までの3年間、皆様と楽しく活動できれば嬉しく思います。後援会をよろしくお願いいたします」

そういって話を締めくくった。

考えてみれば、その曲を演奏している新2年生と新3年生は、新1年生が卒業するときには既にいなくなっており、また、卒業式では3年生を送り出すため、2年生と1年生が演奏する。

たとえ吹奏楽部に入ったとしても、この曲を演奏することはなく、常に、聞き手になる曲なのだ。

まさしく、新しく入学してくる彼らに聞かせるための曲。

この伝統、どこまでも続けてほしい。


2012年4月11日(水) 表計算ソフト−計算

なぜ、EXCELを使っていながらこんなことになるのか。

自治会の会議で総会向けの資料の確認をする。

配布された資料の会計報告を見ると「やっぱり」数字がおかしい。

ある項目の支出予算額が昨年の総会で決定したものと異なっている。
なのに、合計金額は昨年の総会のものと一緒。

EXCELを使って表を作成しているのに、合計金額がおかしい。
私のパソコンのデータと異なるのだ。

理由は明確。
合計金額も手で入力しているからだ。

高校の後援会の会計報告でも同じようなことがあった。

「先日提出した会計報告のデータに間違いがあった」と会計担当から連絡があった。
合計金額が正しくないと言うのだ。

「EXCELで作成しているんですよね?なのに合計金額が違うってどういうことなんでしょうか・・」と私が不思議そうに尋ねると「EXCELは使ってますけど、入力しているのは人なので」と言う答え。
そのとき私は、まさか答えまで手で入力しているとは思いもよらなかった。

たぶん表としての見栄えや、「データの保存」だけにEXCELを使っているのだろうが、一番肝心な計算に使わないとは。

てんぷらうどん頼んでうどんだけを食ったのと同じだ。

2012年4月12日(木) 面倒くさそうな電話

携帯電話が鳴った。

誰かと思って表示を見るが名前ではなく相手の携帯電話の番号が表示されている。
ということはアドレス帳に登録していない人からの電話だ。

いろんな人が私の番号を知っているので、アドレスに登録されていない相手からかかってくることも多い。
だから仕方なしに電話に出る。

「・・・の・・・です」

男の人ということはわかったが、それ以外まったく聞き取れない。
「え?」と聞き返すと「・・・の○○です」と名前だけは聞き取れたような気がしたが、心当たりのない名前なので、やっぱりわからない。
「すみません。どちら様ですか?」と再度聞きなおしたら、今度ははっきりと答えてくれた。

「市会議員の○○です」

そういえば、先日、電話番号を交換したんだった。
ただ、私から電話することもないからアドレスには登録していなかったのだ。

電話の内容は、有名な政治評論家が講演をするのでよかったら来てほしい、と言うことだったが、その日は子ども会の会議があるのででお断りした。

これからはこんな電話が増えそうな気がする。
面倒くさそうだ。

2012年4月13日(金) 嫁さんと小学校

小学校での出来事を日記に書くのも残りわずかとなってきた。
次女は先に卒業したが、私と嫁さんはまだPTA関係の仕事が残っているのでしばらくは書けそうだ。

今日は嫁さんが学校でベルマークの収集から応募までの手順などについて説明をした。

でも、嫁さんはその係りではない。
本来なら、新しい役員や先生が説明をするはずなのだが、今年の役員は総入れ替えであり、先生もまたあまり理解できていない様子。
私から嫁さんに頼むと「しゃーないなー」と言いながら引き受けてくれた。

やはり頼もしい。

小学校の話も後わずか、とは言ったが、この調子だと嫁さんが学校へ出向くことは今後もあるかもしれない。

時々、思い出しように日記に登場するだろう。

2012年4月14日(土) 飲み会もあと少し

昨日の夜はPTAの役員会議。

来週に予定されている総会の資料確認が今日の目的。
早々に資料確認を終えると早速乾杯。

「役員会議」とは言うものの、本当の目的はむしろビールかも。

いつものように面白おかしく酒を飲む。

残念なのはこのメンバーと酒を飲めるのもあと少しということ。
次の決算総会を終えると旧役員とは一緒に会議をすることはない。

「また飲むときは誘ってね」

旧役員の言葉は少し寂しそうだった。

できることなら毎月でも旧役員との飲み会がしたいものだ。

2012年4月15日(日) 総会の資料作り

この時期は「決算総会」や「予算総会」などの総会が目白押しだ。
決算総会は前年度の会計と事業報告を行う。
年度の終わりは3月なので3月末までの会計と事業の報告を行うのだが、そのための資料作りに時間がかかるので、早くても今頃にならないと総会が開催できない。

そのいくつかある決算総会の一番乗りが先日開催された、市子連の総会だった。

資料は毎年同じようなものを更新して作成するが、パソコンをまともに使えるメンバーが少ないので、なかなか前に進まない。

何度か打ち合わせを重ねて資料を推敲してようやく何とか間に合った、と言う感じだった。

会議は滞りなく進行したが、毎回、事前の作業があわただしい。

もっとみんなで作業を分担してスムーズに資料作成できるようにしたいものだ。

って、毎年言っているように思うなあ・・・。

2012年4月16日(月) 以心伝心

指折り数えてみる。
あれから8年経ったのか。

この季節になると、日暮れ時に空を見上げ、月を探す。
そこに浮かんでいる月を見つけて、少し笑顔になる。

時々思い出して心の中にいる彼に語りかけるが、今日は月に向かって語りかける。
「やあー元気?」
恥ずかしい「青春」という言葉を惜しげもなく使っていた遠い昔を思い出して。

彼の年齢を追い抜き、すっかり老けてしまった私を見て、今、彼はどう思っているだろうか。
月は相変わらずやさしく輝いている。

来年また会おう。

2012年4月17日(火) 心がのらない日記

日記を書くときはその日の出来事をただ単に書くだけではなく、自分の心をそこに反映したいと思っている。
その出来事に対して自分はどう思ったのか、どうしたいと考えたのか、そんなことを付け加えなければ、つまらないからだ。

確かにそのときの気持ちを乗せずに、事実だけを書き続けたものであっても、後で読み返して役に立つことは多いから、それはそれでいいのだけれど、やはりそのときの気分と後日読んだときの気分を比較できるほうが面白い。
そこに人間としての「成長」を感じるからだ。

けれど最近は日常生活の中でも思うことはない。
忙しさに紛れ込んでしまって、そのときの思いを取り出すことが難しいからなのか。

相変わらずのPTAと子ども会。
そういうものにかかわり続けているとそれ一色になってしまい、新たな気持ちが湧き起こらないのかも知れない。

そんなことを考えながら、それでもこれからの一年は、もっとディープにかかわっていくことになりそうだ。

心を見失わないようにしたい。

2012年4月18日(水) 見積もりそして見積もり

先々週当たりからドカドカとやっつけていた見積もり資料を持ってお客さんのところへ行く。

見積もりの内容を説明するが、やはり目が行くのは「金額」欄。

私がお客さんの立場なら同じだろう。
どれだけよい言葉を並べてもらっても、財布の中身は決まっており、それ以上のものは買えない。

で、案の定、「こことここを少し小さくして、台数も減らして」などと新たな要件を聞き出し、事務所に戻ってから見積もりを更新する。

それを何回か繰り返し、ようやくお客さんが納得できる見積もりが出来上がったとしても、それを注文してもらえるわけではなく、そこからまたお客さんの社内での検討が始まる。

当たり前と言えば当たり前だが、このやり取りは20年前とほとんど変わりない。
おそらく、これから数十年変わるような気もしない。

99回の失敗と1回の成功の繰り返し。

2012年4月19日(木) ビルの屋上よりプールの飛込み台

大きな仕事の話が立て続けに発生しているが、毎度のことですっかり慣れてしまった取引先の上司はそれほど嬉々としていない。

今日も関係者を集めての会議を行い、今後どうやってお客さんに提案するかを考えた。

そしていつものように見積もり。
先日に引き続き今回の見積もりでも「千万」や「億」と言う数字がどんどん出てくる。
数字だけ見れば、景気のいいことこの上ないが、当然ことながら、こういう数字の話ほど成立する可能性が低く、また成立するまでに何年もかかる。

それより手短に「サーバのセットアップ」などの話のほうが、安い金額ではあるが確実に見込める話だ。

最近は、現実味のある「十万」と言う数字のほうが私には「お金」に見える。

ビルの屋上よりもプールの飛び込み台のほうが恐怖心を感じる、と言う話に似ていると思った。

2012年4月20日(金) 班長会議

今年度の最初となる班長会議。
班長さんは子ども会や小学校PTAのなかでも一番保護者に近い立場であり、班長さんがどれだけやってくれるかで今年一年の子ども会や小Pの活動が左右されるといっても過言ではない。

この会議でしっかりと話をすることが大事なのだが、別の会議が重なってどうしても欠席しなければならなくなった。

こんなときに心強いのが嫁さん。
私の言いたいことをしっかり伝えてくれるし、しっかりまとめてくれる。

会議を終えて嫁さんから報告を受ける。

「うん。今年は大丈夫」

それを聞いて安心する。

さあ、私も新しい一年をがんばろう。

2012年4月21日(土) PTA仲間

何度となく飲み会を開いたPTAの旧役員との飲み会も残りわずか。

旧役員の中にはこれでPTAから離れてしまう人もいて、そのためか回を重ねるほど寂しそうに「あーあ。もう終わりやわー」とため息をつき、残念そうな顔つきになる。

「PTAなんて好き好んでやるものじゃない。」

と、私も最初は思っていたが、今はその人の気持ちがわかる。

確かに、PTAは忙しく、面倒くさく、そして「ややこしい」ことも多い。

けれどその苦労を分かち合い、苦労を乗り越えたときに分かり合える仲間というのは、例えば仕事で一つのプロジェクトを乗り越えたときに達成感を分かち合える仲間と何も変わらない。
むしろ何も金銭的な利益がないだけに結束は仕事仲間より強いかもしれない。

そんな仲間との別れなのだから悲しいのもわかる。

馬鹿騒ぎをした飲み会のあとだからこそ、「あーあ」の声が家路につく私の頭にこだました。

2012年4月22日(日) パン屋さん

大阪に住んでいる人が実はあまり通天閣に行ったことがないのと同じように、私の地元にも私が訪れたことのない店はたくさんある。

すぐ近くにあるおいしいと評判のパン屋さんもその一つで、嫁さんは時々そこのパン屋さんで朝食を調達してくるが、私にとっては足を踏み入れたことのない「未踏の地」だ。

今日は校区子ども会の人に会計の仕事を説明する用事があったので、丁度いい機会と思い、そのパン屋さんで話をすることになった。

パン屋さんで話をするといっても店先で立ち話をするわけではなく、店の置くが喫茶コーナーになっており、店内で飲食ができる。

せっかくのパン屋さんなのでパンを食べるべきかもしれないが、朝食を済ませたところであり、コーヒーだけにした。

通りに面した東側と北側がガラス張りになっておりとても明るい店内で、パンのにおいがとてもやさしく香っている。

およそ30分、コーヒーを飲みながら雑談交じりで説明をした。

確かに雰囲気はいいのだが、男だけで立ち寄るにはあまりにもかわいらしすぎる。

家からわずか数分のこの店を次回訪れるのは何年先のことだろうか。

2012年4月23日(月) 仕事場の飲み会

この時期はどこの会社でも新しい年度が始まり、そしてこの一年もがんばるぞ、と気合が入るようだ。

気合が入ると当然のように行われるのが飲み会。

客先で飲み会があり、私も誘われたので、一緒に出かけたが、ほとんどのメンバーの顔を知らない。

まあ、知っていようがいまいが、飲み会の席ではあまり関係はなく、幹事を務める女性に迷惑をかけない程度に盛り上げる。

おかげで知らない人も私のことを知ってくれたことは間違いないようだ。

「今年度も先行きは不透明」と乾杯前のお偉いさんからの挨拶にはあったが、飲み会も終わるころには、みんなすっかり景気のいい顔になっていた。

きっと今年もいろいろ悩みながら、それでも何とか前へ進んでいくことだろう。

2012年4月24日(火) ペダルを踏みしめ

先日行われたPTA協議会の総会で今年度の会長として承認された。

協議会の会長と言っても、初めてPTA会長になったときと同じで、何かしらの勉強をしたわけでもなく、また特別な資格が必要だったわけでもない。

本当に適任かどうかなど、誰かが判断できるものでもなく、みんなと話をしているうちにこうなった、というのが正直なところ。

それでもこの肩書きに恥じないように行動したいと思う。

ペダルを踏みしめ一歩を漕ぎ出したあのころを思い出して。

2012年4月25日(水) チャットワーク

仕事のツールで「チャットワーク」と言うものを使い始めた。

知らない人に説明するのは難しいがとにかく「チャット」だ。

そういえばはるか昔、このカリントホームページにも「チャットルーム」が存在していた。

あまりの「寒さ」にあっという間に消えてしまったが。

チャットワークは仕事用のツールなので、タスクの依頼やファイル転送などもチャットと同時に行うことができる。

まだまだ使い始めたばかりで、くだらない会話にしか使っていないが、こちらは「ホット」に使いこなしたいと思う。

2012年4月26日(木) FaceBook

「FaceBook」を使う人が増え、私の知り合いにも何人かいるが、私はまだその一歩を踏み出せないでいる。

話を聞いているとその人の横顔がよくわかるようで、今までと違った人間関係を築くことができそうな気もするが、正直怖い気もする。
なんというか、いつも見てるあの人と違う、そういう姿が見えそうな気がするのだ。
例えて言うなら、「クラスのおとなしそうな女子を海で見かけたらビキニ着ていたときのショック」と言えばいいだろうか。

知り合いからは「逆のパターンもある。『意外と話しやすそう』とか」と言われて、なるほどなとも思ったのだが。

まだ私が始めるにはしばらく時間がかかりそうだ。

2012年4月27日(金) 最後の挨拶とビールと

今日が本当に小学校PTA会長として最後の仕事の日だった。

PTA総会での挨拶だ。

子どもは先月学校を卒業し、なじみの先生の異動もあった。
総会に出席している保護者たちにもよく知る顔は少ない。

私と旧役員だけが取り残されたような、そんな気分で席に座る。

以前はこの総会のときに今までの思いをすべてぶちまけてやろうと思っていたこともあったが、今日はそんな気分じゃなかった。

「また一つ大人になった」と言うのもあるが、ここには言うべき相手がいないのだ。
何も知らない保護者と先生を前にして、過去の不満をぶちまけてもしようがないのだ。
何より、新役員の人にはそんな過去にとらわれることなく、自分たちの思うように進めてほしいと願っている。

挨拶では「活動の舞台を単位小学校から市協議会へと移しますが、私はこの地域に住んでいます。皆さんと同じ校区で生活しています。なのでこれからも皆さんやこの学校のお手伝いをしたいと思います」と言うようなことをお礼を交えて話した。

自宅に戻って一人静かにビールを飲み、会長の仕事を振り返ってみる。

楽しい事もあったし、面白くないこともあった。
けれども、結局はそれらすべてが、私にとってとてもよい経験であったことは間違いない。

「苦い」ビールを「美味い」と感じるのに似ていると思った。

2012年4月28日(土) GWにすること

ゴールデンウィークが始まった。

特に予定している行事はないが、それでもやはりワクワクしてしまう。

平日は忙しくてできないことが多いのでこの休みの間に片付けてしまおうと思う。

日記もその一つだ。

リアルタイムで日記を書くには1か月分ぐらいまとめて書かないと追いつかない。

よし、なんとか追いついてみせる。

と、毎回、連休のたびに思っているのだが、結局、休みはとことん休んでしまう。

2012年4月29日(日) 振り替え休日

いまだに「昭和の日」と言われてもしっくり来ない。
カレンダーの赤い文字を見てもそれが「祝日」という感じがしないのだ。

激動の昭和を記念していると言うようなことを聞いたことがあるが、このゴールデンウィークの雰囲気とは相容れない感じがするから、余計にそう感じるのかもしれない。

子どものころならすんなり順応できただろうか。
そう思って祝日の一覧を見たが、物心ついたころに新しくできた祝日はなく、生まれて間もないころか、学校を卒業してからできたものばかりだ。

と、一つ気がついたことがある。
それは振り替え休日だ。
祝日が日曜日なら翌日の月曜日が休みになるあれだ。

これは覚えている。
突然、月曜日も休みとなり、とても嬉しかった。

そういえば、今日は日曜日で祝日。
だから明日は振り替え休日。

特段に喜びはない。
こちらはもうすっかり順応してしまっているようだ。

2012年4月30日(月) 思考回路停止

ゴールデンウィークだからと言って子ども会活動までもが休みになることはなく、毎年決まってゴールデンウィークの初っ端に研修会が開催される。

毎年多くの保護者の方に参加いただき、子ども会の運営の仕方を学んでいただくのだが、なかなか集まりは悪い。

だから半ば強制的に集まってもらうようにしているのが実情だ。

けれど、実際に参加している保護者の方々は非常に興味を持って話を聞いてくださるし、研修会が終わると講師に連絡先を聞いている人も多い。

この人たちの声がもっと回りに届けば、強制的に集めなくても人は集まるんじゃないかと思うのだが、今、具体的な方法は思い浮かばない。

イベントが終わると一つ思考回路が停止するようだ。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

info@karintojp.com
Akiary v.0.51